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貧血や鉄分不足で頭痛が起きる?

更新日:2018/05/14 公開日:2017/03/30

貧血の基礎知識

貧血はほとんどが鉄分不足によるもので、頭痛やめまい、耳鳴りなど、さまざまな症状が引き起こされるといわれます。ここでは貧血および鉄分不足と頭痛の関係、治療や予防の方法について、ドクター監修の記事で解説します。

貧血はほとんどが鉄分不足によるものといわれており、めまいや耳鳴りなど、さまざまな症状を引き起こすと考えられています。ここでは、貧血および鉄分の不足と頭痛の関係、治療や予防の方法について説明します。

貧血や鉄分不足で頭痛は起きる?

貧血とは、主に赤血球中のヘモグロビンという色素たんぱく質が不足することで引き起こされると考えられています。ヘモグロビンには鉄分が含まれていて、この鉄分が酸素と結合し、血液の流れによって全身に運ばれることで、身体中の臓器や細胞に酸素を届けています。酸素の運搬に利用される鉄分が不足すると、ヘモグロビンがつくられにくくなり、ヘモグロビンの血中濃度が下がって貧血となります。

貧血になると、脳をはじめとする各臓器や組織が酸欠状態になってさまざまな機能が低下する結果、多様な症状を引き起こします。めまいや耳鳴りの他、頭痛も引き起こす可能性があります。頭痛は他の理由でも起こることがありますが、その一つとして貧血や鉄分不足もあげられるというわけです。

貧血で頭痛が起きるメカニズム

なぜ、貧血で頭痛が起きるか不思議に思われるかもしれません。直接的な関係がなさそうですが、貧血で全身の細胞のミトコンドリア(細胞のエンジン)の機能の低下があります。また、脳が酸欠状態になると脳血管に負担がかかってしまい、周りの神経に炎症が起きるために頭痛が発症すると考えられています。また、血行不良のために頭の周りの筋肉が緊張することも、頭痛を引き起こす原因とされています。

貧血の頭痛以外の症状

全身細胞の酸欠状態、ミトコンドリアの機能低下によって、頭痛以外にもさまざまな症状が起こりえます。たとえば、酸欠状態を補うために心臓がもっとたくさんの血液を送り出そうとして、無理に心拍数を多くしたり強く拍動したりする結果、頻脈や動悸が現れるなどが考えられます。全身の細胞に酸素が行き渡らないことで、疲れやすくなる、だるさを感じる、顔が青白くなるなどの症状も現れるといわれています。下まぶたをめくってみると血管が見えますが、色が薄いと貧血傾向ともいわれますから、上記の症状に当てはまる人はチェックしてみるとよいかもしれません。

なお、徐々に貧血が進行している場合では、自覚症状がないケースも少なくないとされます。健康診断の際などに受ける血液検査で貧血かどうか確認することができますから、症状がない場合でも貧血を指摘されたら医療機関を受診して相談することをおすすめします。放置すると鉄分不足および貧血が進行することも多く、症状が悪化したり改善するまでに時間がかかったりするようになりますから、早めの対処が肝心と言えるでしょう。

貧血の治療法

貧血の治療には、鉄分の補給がまず行われると言っていいでしょう。鉄剤の服薬による投薬療法と動物性タンパクを中心とした食事療法が主な治療内容となります。貧血の度合いが深刻な場合は、点滴によって鉄分を補給することもあります。

鉄剤には徐放性鉄剤と非徐放性鉄剤という種類があり、胃を切除していたり高齢で胃酸が出にくかったりという場合に非徐放性鉄剤が処方されますが、効果にさほど大きな違いはないとされます。「徐放性」とは、薬が胃腸を通る際にゆっくり鉄分を放出するという意味です。少しずつ鉄分を吸収させることで胃腸の負担を軽減し、胃のむかつきなどの副作用を緩和させる目的があるようです。

鉄剤の副作用については、主に胃粘膜への刺激による胃のむかつき、吐き気、下痢や便秘などがあげられます。飲み始めの時期に現れて、6週間程度で次第に治まってくるとされます。つらい症状かもしれませんが、薬を中断すると貧血の改善が妨げられますから、医療機関で相談して量を減らす、投与法を変更するなど指示を仰ぎましょう。

貧血の予防方法

動物性タンパク質をしっかり摂取しながら、有経女性の場合は鉄のサプリメントを併用しましょう。鉄分の多い食材は赤身の肉、魚などです。吸収効率を上げるために、ビタミンCを多く含む野菜などを一緒に食べるのもよいでしょう。

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