スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

貧血による眠気について

更新日:2018/05/14 公開日:2017/03/22

貧血の基礎知識

身体がだるかったり立ちくらみを感じたりするようになったら、それはもしかすると貧血の可能性があります。それ以外にも、貧血で眠気を覚えるかなどについて、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

貧血はさまざまな原因で起こり、症状や対策方法もいろいろです。そこで、立ちくらみやだるさ以外にも、貧血で眠気を感じることがあるのかなどについて、解説します。

貧血で眠気を起こすことはあり得る?

貧血の症状として、だるさや倦怠感などを感じる人は多いようですが、中には眠気を感じる人がいるようです。これは、鉄欠乏により全身の細胞のミトコンドリア機能の低下、貧血により身体の新陳代謝や血流の循環が悪化し、その結果、身体が冷えてしまうことで良質な睡眠が取れなかったり、体調が優れないことで身体を休めようとしたりすることが原因と考えられます。

また貧血の原因となる要素の鉄分は、神経伝達物質であるモノアミン(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン)などを合成するときにも必要ですので、鉄が不足すると精神面への負担となり、徐々に自律神経にも狂いが生じ始めます。その結果、不眠症やうつ状態、パニック障害など深刻な状態へと繋がるケースもございます。

しかし、現在では貧血と眠気の関係性にははっきりとしたことはわかっていないところが多いようです。

身体がだるい場合、貧血の可能性は?

身体がだるかったり、頭痛やめまい、動悸などの症状が見られたりした場合には、鉄欠乏症、さらには貧血の可能性があります。特に閉経前の女性は毎月の生理や妊娠、出産などで血液を失う機会が多く、10人に1人は貧血であるともいわれています。鉄不足ということで言えば、鉄を意識して補給していない有経女性は、ほぼ全員でしょう。

そこで、そのような症状が見られた場合、できれば病院で検査を受けることをおすすめします。貧血にもいろいろな種類があり、原因や対策もさまざまです。そのため、まずは病院で検査をして貧血かどうか、貧血、鉄欠乏であればどのような原因でどう対策すればよいかなど、ドクターの指示に従うようにしてください。

病院での検査について

貧血、または鉄欠乏を疑い病院で診察を受けた場合、まずは血液検査を行うことが一般的です。血液検査では赤血球の数や大きさ、酸素を運ぶヘモグロビンの量、フェリチン、TIBCなどさまざまな検査を行ってくれることが多く、原因などを特定してくれる場合もあります。また、原因がわかればそれに対しての治療方法の指導もしてくれますので、まずはドクターに相談するとよいでしょう。

貧血の種類

貧血にも原因によってさまざまな種類に分類することがあります。代表的な貧血の種類について、解説します。

・鉄欠乏性貧血

貧血の3分の2はこのタイプの貧血と呼ばれるほど多いとされる貧血で、赤血球やヘモグロビンの原料でもある鉄分が不足することで起きるといわれています。偏った食生活や無理なダイエット、女性であれば生理などでの出血が原因であることが多いようです。

・失血性貧血

血液を失うことで起きる貧血を指します。大きく分けて、大ケガや手術などで大量出血する「急性失血性貧血」と、痔や月経過多などで継続的に出血することが原因の「慢性失血性貧血」のタイプがあります。

・ビタミンB12欠乏性貧血や葉酸欠乏性貧血

ビタミンB12や葉酸は赤血球を作り出すために重要な役割を持っているといわれており、それらが不足することで血液が作れず貧血になる場合があります。

その他、病気が原因で起こる「続発性貧血」や「再生不良性貧血」のようなタイプの貧血もありますが、詳しくは検査などを行うことでどの貧血かわかることが多いでしょう。

貧血の主な症状

貧血のセルフチェックの目安として、注意すべき主な症状について解説します。

動悸や息切れ

人間の体内では、血液中の赤血球、より細かく言うなら赤血球中のヘモグロビンにて酸素が運ばれています。したがって、これらの量が減ってしまうと貧血状態に陥り、十分な酸素の運搬ができなくなってしまうおそれがでてきます。そうなると、身体は酸素を少しでも細胞まで送ろうとして心拍数や呼吸数を増やすため、結果として動悸や息切れなどの症状が現れる場合があります。

めまいや立ちくらみ

立ち上がったり起き上がったりしたときにめまいや立ちくらみなどを感じる場合には、「脳貧血(起立性低血圧)」と呼ばれる症状の可能性があります。これは、先ほど説明した血液などの問題ではなく、立ち上がったときなどに血圧が低下してしまい、脳への血流量が減少してしまうことで酸欠状態に陥って起きる貧血です。

このタイプの貧血は、筋肉が成長中の子供や、筋肉の量が少ない女性に多く見られる症状といわれています。

頭痛

貧血により脳への酸素供給が滞ってしまうと、脳の血管に負担がかかってしまい、酷いときには周辺の神経が炎症してしまう場合があります。これが頭痛という症状として現れるケースもあるようです。貧血まで至らなくても鉄欠乏で頭痛は起こりやすくなります。

低フェリチンの女性などでは、氷をかじりたくなる「氷食症」などが見られたりする場合があります。心あたりがあればドクターに相談するとよいでしょう。

貧血の対策方法

貧血の対策としては、基本的には食生活の改善を行うことがよいでしょう。特に、良質な動物性タンパク質やビタミン、ミネラルを意識して摂取するようにして、過度なダイエットや不適切な食事制限などで栄養が偏るようなことは控えましょう。

月経過多の改善が貧血や鉄欠乏の改善の近道である女性も少なくありません。