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貧血の種類についての解説

更新日:2017/03/24 公開日:2017/03/24

貧血の種類

一言で貧血と言っても原因によってさまざまな種類に分けられ、正しい対策をしないと改善が期待できない場合があります。そこで、それら貧血の種類について、原因や対策をドクター監修の記事で詳しく解説していきます。

貧血は、特定の栄養素が不足することで症状が出る場合や、なんらかの病気が原因でなる場合があります。そこで、それらの貧血の種類と原因について解説していきます。

貧血の種類と原因

貧血になると疲れや動悸、息切れ、頭痛、目まいなどの症状が現れます。しかし、原因によっては緩やかに進行するため自覚症状がわかりにくいケースがあります。なので、まずは貧血の種類や原因を知ることで、貧血の可能性を意識することが大切です。そもそも、貧血とは血液中の赤血球やヘモグロビンが不足することで起きる症状とされています。ヘモグロビンは赤血球の中にある成分の1つで、鉄分が主要な成分です。

このヘモグロビンは、体中に酸素を運ぶ働きがある大切なものですが、なんらかの病気でこれが減ることで細胞に行き渡る酸素が減ってしまい、目まいや動悸などが症状として現れるといわれています。

鉄欠乏性貧血について

数ある貧血の中で、およそ60~80%を占めるのが「鉄欠乏性貧血」と呼ばれる種類の貧血とされています。鉄欠乏性貧血は、偏食や欠食、ダイエット目的の食事制限など、食生活の乱れにより鉄分が不足しヘモグロビンが作られなくなった結果、貧血症状を示す病気です。また、特に女性では、妊娠中や授乳期、成長期などで鉄が不足したりするため、この貧血に陥りやすい傾向があるといわれています。

他にも、この鉄欠乏性貧血では、生理過多や痔、がんなどによる消化管からの出血が原因の場合もありますので、男性で貧血の症状がある場合には消化管に異常が出ている可能性があります。

悪性貧血

赤血球が作られるためにはビタミンB12や葉酸が不可欠ですが、これらの栄養が不足することで貧血になってしまう場合があり、これが「悪性貧血」と呼ばれる貧血です。この悪性貧血は、巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)と呼ばれることもありますが、不足している成分ごとに、ビタミンB12欠乏症貧血や葉酸欠乏性貧血などの種類に分類されます。以下に、ビタミンB12欠乏症貧血や葉酸欠乏性貧血について説明します。

  • ビタミンB12欠乏性貧血

ビタミンB12欠乏性貧血は、その名の通りビタミンB12の欠乏が原因で貧血症状が現れる病気です。本来、ビタミンB12は、胃で吸収されて赤血球生成の材料になるわけですが、胃がんなどで胃が切除された場合などには、ビタミンB12は体に吸収される機会が失われてしまいます。結果として、赤血球が作られず貧血になってしまいますが、ビタミンB12欠乏性貧血は、まさに、そのような状況が原因で発症する貧血です。

  • 葉酸欠乏性貧血

葉酸欠乏性貧血は、体内の葉酸が失われて貧血が発症する病気です。基本的に、葉酸は通常の食生活を送っていれば不足することはあまりないといわれています。しかし、ダイエットや偏食、アルコールの取りすぎなどにより不足すると赤血球が作り出せなくなり貧血になる場合がありますが、葉酸欠乏性貧血は、そのような状況による貧血です。

溶血性貧血

健康な人の赤血球の寿命は120日程度といわれていて、とくにアクシデントがなければこの期間に貧血を起こすことはないでしょう。ところが、外的な刺激などで赤血球が壊れてヘモグロビンが流れ出してしまうと、貧血になる場合があります。このような貧血は溶血性貧血と呼ばれ、マラソン選手や長距離歩行のスポーツ選手に起きることが多いといわれています。

再生不良性貧血

再生不良性貧血は、血液を作るために重要な役割をもつ骨髄の働きが低下することで、赤血球を含む血球が作られなくなる病気のことです。難病に指定されている病気ですので、この貧血についてはドクターの指示にしたがって治療を行う必要があります。このように、貧血にはさまざまな種類があります。セルフチェックで原因を判断するのは難しいので、気になる方は、医療機関での検査をおすすめします。

貧血になりやすい人

貧血はさまざまな要因で引き起こされる症状ですが、基本的には鉄分やビタミン、ミネラルが不足したり、出血が多かったりすることで起きる場合がほとんどです。つまり、日常的にそれらが不足するような生活を送っている人は、貧血になりやすい傾向があるといわれています。具体的には、肉類や魚などの動物性食品を摂取しない人や、ジャンクフードやファストフードを中心とした食生活を送っている人は貧血になりやすい傾向があります。

また、消化器系の疾患や生理過多、妊娠や授乳中の女性は血液を失う機会が多く、貧血になりやすいと言えるでしょう。

貧血の予防方法

貧血を引き起こす原因としては、多くの場合鉄不足といわれています。鉄分は体内で生産することができない成分なので、貧血を予防するには鉄分を食事で摂取することが重要です。食品に含まれている鉄分は2種類あり、植物性食品には「非ヘム鉄」が、また、動物性食品には「ヘム鉄」と呼ばれる鉄分がそれぞれ含まれていることが多いとされています。この2つの鉄分を比べたときに、非ヘム鉄の吸収率は2~5%なのに対し、ヘム鉄の吸収率は15~25%と大きく違っています。

そのため、食品から鉄分を効率よく吸収するためには、肉や魚などで体への吸収率の高いヘム鉄を効率的に摂取することをおすすめします。また、鉄分そのものだけでなく、鉄分の吸収率を高めるビタミンCや、ビタミンB12、葉酸なども積極的にとり入れると、さらに、高い予防効果が期待できます。食事の際にはゆっくりと時間をかけてよく噛んで、胃液の分泌量を増やしておくと吸収率も高まるといわれています。

逆に、コーヒーや紅茶に含まれているタンニンと呼ばれる成分は鉄の吸収率を下げてしまいます。ですから、貧血の症状が気になる人は、これらの飲み物を食後に飲まないように心がける必要があります。