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結膜炎で使用される薬として有効な目薬

更新日:2018/05/16 公開日:2017/03/27

結膜炎の治療

結膜炎など目に異常があらわれた場合、目薬などで治療が行われます。しかし、目薬にも市販のものや病院で処方されるものなど、さまざまな種類があります。そこで、結膜炎で使用される目薬について、ドクター監修の記事で解説します。

目になんらかの症状があらわれた場合には、一般的に目薬によって治療することができます。しかし、種類によっては症状を悪化させる成分が含まれている場合もあるため注意が必要です。また、目薬を使用する際にもいくつか注意点があります。結膜炎における目薬の特徴について詳しく見ていきましょう。

目薬の役割とは

目薬は、まぶたの下の袋状になっている結膜嚢(けつまくのう)という部分に溜まり、目の奥に徐々に浸透していきます。目は、乾燥や外部からの異物を防ぐために、表面が涙でおおわれています。まばたきをすると、目頭付近にある涙点(るいてん)に集まり、鼻涙管(びるいかん)を経由して、涙がのどに流れていきます。そのため、目薬を使用するとのどに目薬の味を感じることもあるのです。

市販薬と処方薬の違い

結膜炎など目の症状に対して使用される目薬には、市販のものと処方されるものに分けられます。また、その中でも目薬に含まれる成分などによって種類が異なります。

市販薬

市販薬のメリットは、手軽にすぐ買えるという点があげられます。そのため、軽度の症状であれば一時的なものとして市販薬で対応してもよいでしょう。パッケージに表示されている成分などをよく確認し、症状に合うものを選ぶようにしましょう。ただし、結膜炎などの場合では、市販薬で対処しても体内で免疫ができるまで治らないことも多くあります。誤った対処法だと悪化してしまうこともあるため、必ず医療機関で医師に受診してもらい、最適な薬を処方してもらうようにしましょう。

特に、防腐剤に塩化ベンザルコニウムという成分が多く含まれている場合には、注意が必要です。防腐剤は一定の品質を維持するために必要なものですが、使用期間や回数を守ることが必要です。薬剤師に相談して選ぶのが最適です。

処方薬

医療機関で処方される目薬は、医師の診断によって症状に最適な治療薬が処方されます。医療機関で処方される人工涙液型目薬も、涙に近い成分で、ソフトレンズの上からでも使用することができます。防腐剤を含まないタイプであれば開封後1週間、含んでいる場合でも1か月を過ぎたら、捨てるようにしましょう。

一方、その他の治療薬の場合には、さらに注意が必要です。濃度の低い塩化ベンザルコニウムを含む防腐剤が使用されているタイプは、1日4回程度までであれば使用しても問題ないとされることもあります。しかし、長期間使い続けるソフトレンズを使用している方は、レンズの上から点眼することは避けるようにしましょう。どちらの場合でも、必ず医師の指示通りに処方薬を使用するようにしましょう。

結膜炎で処方される主な治療薬

医療機関で結膜炎と診断された場合には、症状や原因によって処方される治療薬が異なります。結膜炎では、かゆみをともなうアレルギー性結膜炎の頻度がもっとも多いとされています。その場合には、症状が軽度であれば抗アレルギー点眼薬、重度であればステロイド(副腎皮質ホルモン)点眼薬が処方されることが多いです。

抗アレルギー点眼薬

かゆみのあるアレルギー性結膜炎の場合、ヒスタミンという物質が原因であるといわれています。これは、IgEという免疫物質がアレルギー反応によって生じ、血管を拡張させる作用を持つヒスタミンを放出するためです。抗アレルギー点眼薬には、このヒスタミンの放出を抑制する効果があるため、軽度のかゆみがあらわれた場合に効果があるとされています。必ず医師の指示に従うようにし、勝手な自分の判断で使用を中断するなどはしないようにしましょう。

ステロイド点眼薬

抗アレルギー点眼薬では効果があらわれず、角膜に傷もみられるなど、重度の症状に対しては、ステロイド点眼薬が使用されます。炎症に直接作用するため、速効性があり効果が高い薬ですが、副作用の心配もあります。眼圧上昇や緑内障、白内障などのおそれもあるため、経過観察を行いながら医師の指示通りに使用することが必要です。

その他の結膜炎

結膜炎には、かゆみ以外の症状があらわれることもあり、原因によって最適な治療薬も異なります。細菌性の場合には、抗菌作用のある点眼薬が処方されます。一方、ウイルス性のものに対しては、点眼薬で炎症を和らげたり二次感染を防いだりするための対症療法でしか対処することができませんが、ヘルペス性の場合はヘルペスウィルスに有効とされる抗ウィルス薬の眼軟膏が処方されることもあります。また、アトピーなど炎症がまぶたに見られる場合には軟膏薬、重度の春季カタルには、免疫抑制剤の点眼薬やステロイドの内服や結膜への注射など、原因によってさまざまな治療薬が処方されます。

結膜炎の薬を使用する際の注意点と安全性

血管収縮剤と防腐剤に注意

血管収縮剤は、結膜の血管を収縮させて充血への効果があるとされています。しかし、それと同時に目に対する酸素の供給量も少なくなります。また、リバウンドによる充血の悪化、涙の分泌抑制によるドライアイなどのおそれもあります。

また、市販の目薬には防腐剤が含まれているものもあります。高濃度の防腐剤は、角膜に影響を及ぼすとされています。特に、防腐剤の中でも塩化ベンザルコニウムは、コンタクトレンズに吸着するため、角膜上皮への影響が大きいとされています。ソフトレンズの上から点眼できる人工涙液型点眼薬であれば、防腐剤が少なく作られていますが、疲れ目用などの目薬には防腐剤が多く含まれていることもあるため、注意が必要です。

洗眼はなるべく避けるように

結膜炎を発症している時に、洗眼液を使用して洗眼する場合には、防腐剤の塩化ベンザルコニウムが目薬の数倍含まれているものもあるため、注意が必要です。水道水での洗眼も、水道水にはさまざまな物質が含まれているため、洗眼液以上に危険な行為になります。目の周りを軽くすすぐ程度にとどめ、目薬で汚れを流すようにしましょう。また、目薬をさすときには、目やまつげなどと接触しないように注意しましょう。涙や目やにに付着している細菌が目薬とともに侵入することになります。洗眼液でもアイカップに細菌が付着する場合もあるため、余計に目の表面を汚してしまうことにもなりかねません。

目薬の正しい使用方法

目薬を使用する前に、手に付着している細菌に感染しないように、まずはしっかりと手洗いをしましょう。そして、目薬をさしたら、しばらく目を閉じることが大切です。目をパチパチとしてしまうと、目薬の成分が浸透する前に、涙とともにのどに流れてしまいます。また、目頭を軽く押さえておくと、目の周りに目薬が溢れにくくなります。もし、目から溢れてしまった場合は、清潔なガーゼなどで拭き取るようにしてください。