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大人の水いぼの特徴とは

更新日:2018.04.25
公開日:2017.03.27
ドクター画像
この記事の監修者
阪田美容外科・形成外科 阪田和明

水いぼとは、ウイルス感染で起こるいぼのことをいいます。抵抗力の弱い7歳以下の子供に多いとされていますが、大人もなり得ることがあります。ここでは大人の水いぼについてドクター監修の記事でお届けします。

水いぼは、子供に発生しやすい「いぼ」のひとつです。子どもにできる水いぼは、約1~5mmの大きさで表面がつるつるしており、出っ張っているのが特徴です。ウイルス感染で起こるいぼのため、抵抗力と密接な関係があるといわれています。大人に水いぼができることは多くはないですが、絶対に発生しないということではないので、注意が必要です。

大人の水いぼの特徴とは

本来、子供にできやすい水いぼは、約1~5mmのものが多いとされていますが、大人の水いぼはそれ以上に大きくなることがあります。水いぼは、人の皮膚と皮膚の接触のほか、タオルやビート板などによる間接的な接触でも感染します。子供の場合は水いぼを搔きむしることで周囲にそのウイルスが飛び散ったり、プールに入った際のビート板やタオルなどによる接触感染が多いといわれています。

また、多くは皮膚の免疫力と強く関係しているため、乾燥肌の子供(7歳以下)に発生することがほとんどです。大人に発生した場合は、それだけ免疫力が落ちている可能性も考えられます。水いぼのことだけを考えるのではなく、免疫不全を引き起こす他の病気も潜んでいる可能性を検討し、健康診断なども同時に行った方がよいかもしれません。

大人の水いぼの見た目は、子供の水いぼと変わらず、表面上はなめらかで、白色やピンク色をしており、いぼの中に水が入っているかのように見えることがあります。ですが、それは実際には水ではなく、粥状の固形物が入っています。また、水いぼは掻きむしるなどして、その中身が出てしまうと、患部周辺に広がりやすい特徴があり、放置すると大量に増えてしまうこともあります。

また、皮膚が乾燥しがちなアトピー性皮膚炎などを持っている人に水いぼができた場合は、肌のバリア機能が低下した状態になっているため、水いぼが感染しやすく、全身に広がり、水いぼの数が増加するなど、より悪化してしまうケースも見られます。水いぼの中には、時間の経過とともに自然脱落することもありますが、その際に他の部分に接触し、感染が広がることもあるといわれています。

大人の水いぼのメカニズム

水いぼは、人の皮膚と皮膚の接触によって感染するいぼですが、大人の水いぼは局所の抵抗力が落ちているときに、子供からの感染や性行為による性器感染にて起こる場合がほとんどです。いぼのウイルスが付いた手で性器を触って移ることは考えられますが、大人の場合は極めて少ないです。

大人の水いぼの検査・治療

大人の水いぼの検査や治療は子供のそれとほぼ変わらず、以下のような検査や治療が行われています。

水いぼの検査

水いぼの診断は、基本的に視診で行われます。半円状で光沢感があり、大きさは粟粒大から大豆くらいの場合が多いとされています。中には、まだいぼの大きさが小さい場合もありますので、拡大鏡やマイクロスコープなどを使い、確認することもあります。また、視診により水いぼだと思われる場合には、いぼを専門のピンセットなどでつまんで診断を行います。そのとき、いぼの中から粥状の物質が出た場合には、水いぼと確定判断がなされます。

水いぼの治療

水いぼの治療法は、いぼ自体を除去することが基本です。大人が水いぼに感染した場合は、皮膚科を受診します。治療法にはいくつかあり、局所麻酔を行って患部を専門のピンセットなどでつかみ取り、除去する方法のほか、いくつかの外科的治療があります。そのひとつとしてあげられるのが、「液体窒素冷結法」です。これは、液体窒素を綿棒などに浸したものを水いぼに押し当てることで、細胞外水分を凍らせたうえで、細胞を脱水させ、それを壊死させる方法です。さらに、「電気焼均法」と呼ばれる、レーザーなどを使用し、いぼを焼き切る方法もあります。どの治療法を選ぶかは、個人の状況などによりドクターと相談しながら決めましょう。

大人の水いぼの予防(日常生活での留意点など)

水いぼは、小さな子供に起こるものだと思い込みがちかもしれませんが、大人でも抵抗力が落ちると、水いぼに感染する可能性はあります。たとえば、身体が弱っているときや病気中、病気療養後などは、プールや温泉などの間接的に人の皮膚と皮膚が触れ合う場所を避けたほうがよいでしょう。

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