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脱水症状と発熱の関係は?

更新日:2018/04/06 公開日:2017/03/31

脱水症状の基礎知識

脱水症状と発熱には深い関係があります。発熱そのものが脱水症状を引き起こしますし、脱水症状に陥ると体温が上がりやすくなるのです。ここでは、脱水症状と発熱の関係性と、発熱時にはどのように対策したらよいのかについてドクター監修のもと解説します。

発熱と喉の乾きのイメージ写真画像

脱水症状と発熱には深い関係があります。というのも、発熱そのものが脱水症状を引き起こすリスクになりますし、脱水症状に陥るとさらに体温が上がりやすくなるからです。このことは、発熱したときの脱水症状への対策がとても重要であることを示しています。また、夏の暑い日はもちろんのこと、インフルエンザや風邪(かぜ)にかかって高熱を起こしやすい冬にも脱水症状に陥るリスクがあるということでもあります。

ここでは、脱水症状と発熱の関係性と、発熱時にはどのように対策したらよいのかについてドクター監修のもと解説します。

発熱によって脱水症状が起こる理由

インフルエンザや風邪にかかると、身体は病原体(ウイルスや細菌など)と戦うために体温を上げます。これが「発熱」という状態です。発熱した状態で寝ていると、パジャマが汗びっしょりになった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

汗は、体温を調節する上で非常に重要な役割を担っています。水が液体から気体になって蒸発するときには、周囲の熱を奪います。この性質を「気化熱」(きかねつ)といい、水1mLが蒸発すると0.58kcalの熱を奪うといわれています[1]。人間の身体もこの水の性質を利用して、発熱時には汗を出して熱を下げようとします。実際に、体温が高ければ高いほど、汗の量が多くなっていきます。

汗をかくということは、身体から水分が外に出ていってしまっている状態です。発熱時に水分補給をしないと、脱水症状に陥ってしまいます。

脱水症状によって発熱が起こる理由

脱水症状になると、体温が上がりやすい状況になります。それは、脱水症状では体内の水が足りないために汗をかきにくくなるからです。また、暑いときには皮膚の血管が広がって熱を外に放出しようとしますが、脱水症状ではこれもできにくくなります[1]。

このように、ひとたび脱水症状が起こってしまうと、そのままではどんどん体内に熱がこもってしまい、症状が悪化してしまいます。そうなる前に対策することがとても重要です。

発熱時の脱水対策

身体に水分が足りないのが脱水症状なので、脱水症状になっている、もしくはなりそうな場合は水分補給を行うことが最も大切です。汗には水分だけでなく電解質(ミネラル)も含まれているため、水分だけでなく失われた電解質も一緒に摂取するのが望ましいです。

水分補給に最も適しているのは、経口補水液です。市販されている経口補水液は、腸が水分や電解質を吸収しやすいような割合で調整されていますので、脱水時の水分補給に適したものとなっています。また、スポーツドリンクを用いてもいいでしょう。ただし、経口補水液より含まれている糖分が多いので、水で薄めて塩を少し足して飲むとちょうどよくなります。経口補水液やスポーツドリンクがない場合は、水と一緒に塩飴などの塩分・糖分が補給できるものと一緒に飲むようにしましょう。

脱水対策について詳しくは『自宅でもできる!脱水症状の対処法』をご覧ください。

参考文献

  1. [1]鷹股 亮. “体液” 人間の許容限界事典. 山崎昌廣ほか編. 朝倉書店 2015; 94-101