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ダニに刺されたときの対処

更新日:2017/04/16 公開日:2017/03/31

虫による皮膚疾患

ダニに刺されて赤くなった、かゆくなったといった経験がある方、また、ダニに刺された経験がない方にもダニに刺されたときの症状や 、自分でできる対処法などをドクター監修のもとで解説します。

ダニに刺されても平気な人もいれば、ひどい皮膚炎を起こすような症状が現れる人もいます。皮膚トラブルの症状によっては病院へ行くべきなのか、自分でケアは可能なのかを解説していきます。

ダニによる皮膚トラブルの症状

湿度が70%以上を好むダニたちは6月ごろから増えて、私たちの体を刺したり、吸血したりすることにより、さまざまな皮膚トラブルを起こします。身近にいるダニの一般的な症状としては、身体に赤い湿疹ができて、かゆみをともなうことが多いです。しかし、刺されてもかゆみを感じない人もいれば、大きく腫れあがる人もいるので、体質によって反応が異なると考えられています。また、近年では、食品に含まれたダニが原因でアナフィラシキーを引き起こしたという問題も発生しています。下記は私たちの暮らしにいる主なダニの種類別の症状です。

イエダニ

体長は0.7mmほどでネズミに寄生してします。そのため、戸建ての古い家や、飲食店などネズミが発生する場所にいる方で症状が発生しやすいです。症状としては、わきの下や下腹部などの皮膚が刺されやすく、かゆみと小さな赤い湿疹を発症します。だいたいは、刺されてから1~2日後に症状が現れることが多いです。

ニキビダニ

ニキビダニは顔の毛穴付近に寄生し、皮脂が発達した部位などで過剰に増えると炎症を起こします。特に女性で、中高年の年代によく見られます。

シラミダニ

刺されてから、数時間後にかゆみを発生されて赤い湿疹や蕁麻疹(じんましん)のような症状を発生させます。その後も皮膚が赤く突起したようになり、水ぶくれの膿がたまったような膿胞(のうほう)を形成します。また、リンパ節の腫れや頭痛、嘔吐といった別の症状を併発することもあります。シラミダニに刺された初期の症状は、毛虫皮膚炎などとも似ているので、自分で見分けるのは難しいです。毛虫皮膚炎に関しての詳しい症状や治療法は『眠れないほどのかゆみが起こる「毛虫皮膚炎」』に掲載されています。

また、冬から春にかけての寒い時期などダニが活動的ではない時期に、ダニに刺されたような症状がでた場合は、別の虫が原因であることや、細菌やウイルスが原因となっている皮膚炎の可能性もあります。

病院へ行く必要はある?

ダニに刺されたときは、市販薬などで短期間に症状が、おさまるようなら病院に行く必要はないと思われます。しかし、腫れがひどい、かゆみが強いまた、別の症状も現れたなどの場合は、下記のような皮膚炎の疑いもあるので病院に行きましょう。

ツツガムシ病

刺されると2週間ほどの期間を経て、風邪のような症状から39℃以上の高熱、発疹等が見られるのが特徴です。病院で抗体を検査する血清診断により感染を判断します。ツツガムシ病に関しての詳しい症状や治療法は『ダニ感染症の一種「ツツガムシ病」の原因・症状・治療法』に掲載されています。

疥癬(かいせん)

疥癬はヒゼンダニから感染する皮膚病です。体中に強いかゆみがあるので、ひっかいてしまうこともあり、その傷が単なる湿疹と見分けがつかないこともあります。皮膚科では、指の間などにできた皮膚が盛り上がった丘疹(きゅうしん)や結節(けっせつ)を顕微鏡で検査し、ヒゼンダニ本体もしくは、卵の存在で感染を確認します。ただし、初期の段階では結節や丘疹の症状があまりでていないこともあるので、病院でも診断が難しい病気です。疥癬に関しての詳しい症状や治療法は『知らないと怖い皮膚疾患!ダニが原因の「疥癬」』に掲載されています。

上記のダニが原因による皮膚病では、病院でもすぐに診断が難しいものもあるので、素人での見分けはさらに、つかないことが予想されます。どちらも専用の治療薬を使用しますので、早めの診断が大切です。

セルフケアで注意すること

軽度のかゆみや発疹の場合は、市販の虫刺されの外用薬でも効果があることがほとんどです。もしも、かゆみや発疹の数が多いときは、ステロイド系の軟膏や内服薬があればそれを使用します。患部が熱を帯びている場合はシップなどで冷やす方法もあります。かくとさらに、傷口から細菌が入り、二次感染(にじかんせん)を引き起こしてしまうおそれがあるため、できるだけかかないようにしましょう。内服薬を使うときは、まずは3~5日ほど使ってみます。それでも改善されない場合は病院で単なる虫刺されの症状かどうかを、診断してもらうことをおすすめします。

何度もくりかえし起こる場合

何度も症状をくりかえす場合はダニを減らすような生活を心がけてみましょう。

室温や湿度

ダニは心地のよい温度と多湿を好みます。高温に弱く、低温に強いという特性をもっています。暖房や冷房を使う際には夏は23~26℃、冬は20~24℃がおすすめです。また、湿度は70%以上になるとダニが活発になるので、除湿器などを利用して55%前後を保つようにします。そして、1日数回は換気をしっかり行い、空気の循環をよくしましょう。

掃除・洗濯によるダニの駆除

家の中のダニを100%駆除することは難しいとされています。ただ減らす方法はあります。まずは掃除を徹底することです。特に、ダニが好みやすい畳や布団、布製のソファーなどはほかの場所以上に気をつかいましょう。できることなら、布団は防ダニのもの、ソファーは皮でできたものをとり入れるということも1つの方法です。2週間に1回は布団にも掃除機をかけるようにして、天日干しや乾燥機をかけましょう。できることなら、布団は丸洗いします。

家族に疥癬にかかった人がいる場合は、ダニが死滅する50℃以上の熱湯に洗濯物をつけてから洗濯する方がよいです。また、ダニに刺されなくても、ダニのフンや死骸(しがい)を吸い込むことによって鼻炎や気管支炎などのアレルギーを引き起こすこともあります。ハウスダストによるアレルギーの症状については『ハウスダストのアレルギーで見られる症状』に掲載されています。

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