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ブヨに刺されたときの症状

更新日:2017/11/15 公開日:2017/03/31

虫による皮膚疾患

ブヨに刺されると、半日後くらいからかゆみを感じたり、赤く腫れたりする症状が現れるといわれます。次の日にはさらにかゆみが強くなることが多いです。症状や治療について、ドクター監修の記事で解説します。

ブヨとは

ブヨは、地域によってブユとも呼ばれる、ハエより小さな昆虫です。体長は2〜5mmほどで、場所は渓流沿いで、期間は春から夏の、特に朝夕に活動します。そのため、被害に遭いやすいのはキャンプや登山、釣りなどのアウトドアレジャーのときが多いとされています。刺される場所は、肌を露出している腕や足などです。

ブヨによる皮膚トラブルの症状

ブヨは皮膚を咬み切って、血液などをなめる点が特徴です。咬まれたところに軽い出血のあとが残ることがあります。赤い腫れとかゆみが生じ、徐々にかゆみは激しくなります[1]。

注意すべきは、掻いたりして炎症が長期化すると、「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」になるおそれがあることです。硬いしこりや強いかゆみをともない、なかなか治りにくいとされています。

ブヨによる皮膚トラブルの治療

ブヨによる炎症を長引かせないためにも、皮膚科などの医療機関を受診し、早期に適切な治療を受けることをおすすめします。

応急処置

アレルギー反応により赤みや腫れが出る場合は、炎症を抑える目的で患部を冷やすとよいとされています。屋外で保冷剤などがなくても、冷たいペットボトルを当てることでも効果が期待できます[2]。

また、掻くことで症状を悪化させたり、皮膚を傷つけて細菌が入ったりすることを防ぐために、絆創膏などで覆うことも有効と考えられます。

俗説で、アンモニアやアルコール、酢をかける、また、温めた方がよいということを聞くかもしれませんが、どれも効果がなかったり、逆効果になったりするおそれがあります。

外用薬による治療

ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬などのかゆみを抑える薬を塗って、かゆみと腫れを抑えることが第一の治療になります。

内服薬による治療

外用薬での治療に加えて、かゆみを抑える作用があるとされる抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。眠くなる副作用が出ることがあります。

ブヨに刺されたときの対処法については『ブヨに刺されたら、どう対処する?』もご覧ください。

さまざまな虫刺されの症状

虫に刺されて起こる皮膚トラブルには、ブヨ以外にも、さまざまなものがあります。参考として、他の虫に刺された場合の症状をご紹介します。

刺咬性の皮膚トラブル

刺したり咬んだりする虫には、刺されることそのものが痛い場合や、毒の成分にアレルギー反応が起こって腫れたり赤くなったりすることがあります[1]。

ハチ
刺されたところに痛みや発赤、腫れが現れることがあります。アレルギー反応が強い場合には、吐き気や全身の蕁麻疹が生じるアナフィラキシー反応が起こることがあります。重い反応が出たときには、血圧の低下や呼吸困難といった症状になることもあります。その場合は、刺されてから10分以内に反応が始まるので、早急に医療機関を受診することが必要です。
ムカデ
咬まれたときに激しい痛みとしびれを感じることがあります。その後、腫れや赤みが見られることが多いです。

吸血性の皮膚トラブル

血を吸うタイプの虫による皮膚トラブルは、虫の唾液腺成分へのアレルギー反応により、かゆみの強いものが多いといわれています。ブヨもこの仲間です[1]。

刺されたすぐ後から生じるかゆみが、激しいことがあります。水ぶくれになることもあります。
イエダニ
しこりのある赤いブツブツができ、かゆみが強いことが多いです。
ノミ
数センチになる大きめの水ぶくれになることがあります。かゆみは激しいといわれています。
シラミ
頭部に寄生するアタマジラミは、症状をともなわない場合が多くなります。主に陰毛に寄生するケジラミは、激しいかゆみをともないます。
アブ
激しい痛みとその後の強いかゆみ、腫れ、熱感が特徴といわれています。
マダニ
吸血時に痛みやかゆみなどの自覚症状はありませんが、血を吸うにつれてマダニが膨れていき、目視で気がつくことが多いです。

接触性の皮膚トラブル

毛や棘に触れた際に毒により皮膚炎や毒液による中毒になると考えられます[1]。

毛虫
ガの幼虫の毛や棘により、物理的な刺激を受けたり、毒液に接触したりして症状が起こります。皮膚が赤く腫れあがったり、強い痛みやかゆみを引き起こしたりします。

虫刺されのトラブルは、事前の対策も重要です。『ブヨに刺されないための対策』もご覧ください。

参考文献

  1. [1]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 2173-2175, 2808-2815
  2. [2]MedlinePlus. "Insect Bites and Stings" NIH. https://medlineplus.gov/insectbitesandstings.html(参照2017-10-10)

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