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アシナガバチに刺されたときの対処

更新日:2017/04/25 公開日:2017/03/31

虫による皮膚疾患

アシナガバチは人を刺す蜂です。通常ならば比較的温厚とされていますが、刺すこともあるため、注意が必要です。アシナガバチに刺されたときの症状や注意点、予防のポイントについて、ドクター監修の記事でお伝えします。

比較的温厚な種類のアシナガバチですが、民家の軒下や庭木に巣を作ることが多いとされ、注意が必要です。刺されると強い痛みは腫れのほか、ひどいアレルギー反応を引き起こす場合もあります。アシナガバチに刺されたときの症状や治療法、注意したいアレルギー反応について、詳しく解説していきます。

アシナガバチとは

蜂は世界中におよそ10万種以上が生息しているといわれています。そのほとんどは人を刺しませんが、中には人を攻撃する種類もいて、アシナガバチもそのひとつです。攻撃性はそれほど強くはないとされています。名前の通り長い足が特徴で、長い足をだらんと下げながらゆっくりと飛んでいることが多いです。巣作りは4月ごろから始まり、8月にはピークに達します。昔から民家の近くで生息しており、民家の軒下や庭木に巣を作ることが多いとされています。

アシナガバチによる症状

アシナガバチに刺されると、まずは強い痛みを生じます。蜂の毒には、外敵を追い払う目的があるため、強い痛みをもたらす成分が入っていると考えられています。そのため、刺されると強い痛みとともに、腫れも現れます。初めて刺された場合は、1日以内に症状が治まることが一般的です。しかし、2回目以降の場合は、蜂の毒によるアレルギー反応が起こることがあります。アレルギー反応は個人差がありますが、ひどい場合は呼吸困難や意識消失ののち、死に至るケースもあるといわれています。

トラブルで注意すべきポイント

蜂に刺されたとき、特に注意すべきポイントは以下になります。慌てず落ち着いて対処しましょう。

アナフィラキシーに注意

アナフィラキシーとは、特定の成分により起こるひどいアレルギー反応を言います。蜂の刺傷により死亡する事故は年間30~70件ほど発生していますが、原因のほとんどはアナフィラキシーによるものだとされています。刺されてから1時間以内に死亡することもあるとされ、治療には緊急を要することを意識しておくことが大切です。

アナフィラキシーの症状

アナフィラキシーが起こると、刺された部位だけでなく、全身にアレルギー症状が現れます。少しでも疑わしい場合は、迷わずに救急車を呼ぶようにしましょう。具体的な症状は以下になります。

・蕁麻疹や紅斑などが皮膚に現れる。

・唇や舌が膨張し、呼吸がしにくくなる。

・喘息などの呼吸器の症状が現れる。

・腹痛や吐き気、嘔吐、下痢などの消化器の症状が現れる。

・皮下組織が局所的に腫れる「血管性浮腫」が現れる。

また、それによる上気道浮腫が起こり呼吸困難や窒息が起こる。上気道浮腫による呼吸困難や窒息が、死亡に至る原因となることが多いとされています。

アシナガバチによるトラブルの治療

アシナガバチをはじめとする蜂に刺されたときには、病院を受診するようにしましょう。市販薬でも治療は可能ですが、適切な医薬品により回復が早くなることも考えられます。また、アナフィラキシーなどのアレルギー反応の危険性もあるので、蜂に刺されたら病院で適切な治療を受けるようにしましょう。

治療には、痛みや腫れを鎮める抗ヒスタミン剤やステロイド剤を用いることが多いとされています。その他、アレルギー反応が出ている場合など、個人の症状に合わせて治療をしていきます。また、昔からいわれている蜂に刺されたときの対処法として、尿をかけるという方法があります。これは効果が確認されていないだけでなく、症状が悪化する場合もあるので、行わないようにしましょう。

アシナガバチの予防方法

予防することでアシナガバチからの攻撃を防ぐことができるかもしれません。山に入るときなど必ずとり入れてみてください。

服装、持ち物

なるべく肌を出さないよう、長袖・長ズボンが基本スタイルです。ひらひらした服よりも、体にぴったりした服のほうがよりよいとされています。また、色も大切なポイントです。蜂は黒い色に攻撃してくる習性があるとされているので、黒い色は避けます。白や黄色を選ぶといいでしょう。

また、殺虫スプレーは、蜂に攻撃されたときに被害を最小限に抑えられると考えられます。野山を歩くときは、携帯するといいでしょう。その他、防網や防蜂手袋もあると安心です。

匂いに注意

蜂は匂いにもとても敏感です。清涼飲料水や香水には、蜂の攻撃性を高める成分が入っているものもあるといわれています。蜂がいる可能性がある場所へは、匂いのするものを持ち歩かないようにしましょう。また、開いた缶ジュースなどに、蜂が入り込むこともありますので、持ち歩く際は注意しましょう。

その他の注意点

アシナガバチは、比較的攻撃性が強くない蜂だといわれています。巣に近づかないなど、刺激しないようにすれば襲われることは少ないと考えられます。どうしても生活に支障がある場所に巣を作られたときは撤去を検討しますが、それ以外であればそっとしておいてあげましょう。

また、アシナガバチを含む蜂全体の対策として、野山や森林のひとり歩きはしないようにしましょう。万が一蜂に襲われたときに、助けを呼べないため危険です。蜂を刺激しない程度の人数で、行動するようにしましょう。8月や9月は、巣作りのため働き蜂が活発になり、攻撃性も高くなるといわれています。この時期は特に、蜂を刺激しないように心がけ、服装や持ち物にも注意を払いましょう。

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