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髪についているシラミの卵への対処

更新日:2018/05/07 公開日:2017/03/31

虫による皮膚疾患

シラミはヒトの髪の毛に卵を産みつけて頭で繁殖し、他の人へも寄生します。シラミの卵の特徴と、髪の毛についているシラミの卵を見つけたとき、どのように対処すればよいのかをドクター監修の記事で解説します。

シラミの繁殖力や、シラミの卵の特徴、髪の毛についているシラミの卵の駆除方法について詳しく説明していきます。

シラミの繁殖力

シラミ(アタマジラミ)は、ヒトの頭に寄生し、髪の毛に卵を産みつけて繁殖します。卵から1週間ほどで孵化し、幼虫となり、そこから2~3週間かけて成虫になります。シラミはヒトの血液を食料として生きており、1日に数回、頭皮から血液を吸います。

卵を産むのは、シラミの成虫のメスで、およそ1か月~1か月半の生涯を終える間に、約100個もの卵を産みます。卵は髪の毛の根元から5~10ミリ付近に、1日に5~6個ずつ産みつけていきます。

成虫のメスが一匹、ヒトの頭に寄生するだけで、1週間後には最初に産みつけた卵が5個だとすると、孵化した幼虫が5匹となります。2週間後には、毎日、成虫が1日5個ずつの卵を産んだとすると、さらに、30匹の幼虫が孵化し、1週間目に孵化した幼虫5匹が成虫へと成長します。卵は2週間後には30個に増え、幼虫は30匹、成虫は6匹になっています。

成虫となったシラミは、毎日卵を産み始めるので、卵の数はさらに、増えていきます。1か月もたてば、すごい数の幼虫・成虫・卵が頭に寄生していることになります。幼虫・成虫ともに、頭皮から血液を吸うので、頭のかゆみの症状も悪化します。また、周りへの寄生のリスクも上がります。

シラミの卵の特徴

シラミの卵は、ぱっと髪の毛をみただけでは、白い塊が髪の毛にこびりついているように見え、フケと区別しにくい見た目をしています。よくよく見ると、細長い丸の形をしており、髪の毛に対してやや斜めについています。大きさは0.5ミリほどで小さく、色は透明感のある白っぽい色をしていますが、卵から幼虫がかえった後の卵の抜け殻は、少し茶色がかった色をしています。孵化しそうな卵は、中で幼虫が動いているのを確認することもできます。卵のついている髪の毛を根元から切り取り、黒い紙の上にセロハンテープで貼り付けて、虫眼鏡でみると、卵の形をよく観察することができます。

シラミの卵とよく見間違えるのはフケや脂肪の塊などですが、フケや脂肪の塊の場合は、手で払うと簡単に動き、頭皮や髪の毛から落とすことができます。髪の毛の根元にくっついているフケも、指でしごくと、スッと髪の毛の上をすべるように動きます。しかし、シラミの卵は、接着剤のような物質で髪の毛としっかりくっついているため、簡単にはとれません。

幼虫や成虫は、頭の中を動き回っていてなかなか見つけることが困難であるため、シラミの卵が髪の毛にみられるかどうかで、シラミが寄生しているかを判断するための手がかりとなります。よく観察しても、シラミの卵かどうか判断がつきにくい場合は、皮膚科を受診するか、住んでいる地域の保健所へ相談しましょう。

毛髪にあるシラミの卵を駆除する方法

シラミの卵が髪の毛にくっついているのを見つけたら、シラミが頭に寄生している証拠ですので、駆除しましょう。シラミの成虫や幼虫は、普段は髪の毛にしっかりとしがみついていますが、シャンプーで頭をくまなく洗髪し、シャンプーの泡のついた状態のままで、ヘアブラシで髪をとかせば、髪の毛にしがみついている成虫や幼虫を洗い流すことができます。

卵は、髪の毛の根元にしっかりとくっついていますので、ヘアブラシのように目の粗いブラシでは、除去することはできません。シラミ専用の目の細かいクシを使って、髪の毛にこびりついている卵をすきとるか、卵のついている髪の毛をハサミで切り取ることが必要です。

クシで卵をすきとった場合には、クシの間に挟まっている卵を、歯ブラシなどを使ってこそげ落とすようにして、55度のお湯に10分以上つけるか、ドライヤーの熱風をかけるようにしましょう。卵は熱に弱いため、熱を加えるとブラシに残ってしまった卵も駆除することができます。

クシですくときには、クシの同じ面を使うようにして、すきとった卵が、頭に再びつかないようにしましょう。目の細かいクシで髪の毛をすくときには、髪の毛が絡まったままだと痛いので、シャンプーで洗髪後にリンス、またはコンディショナーで洗髪し、リンス・コンディショナー剤をつけたまま、髪の毛の滑りをよくした状態ですきとるようにすると、クシ通りがよくなります。

成虫や幼虫を駆除するには、シラミ駆除専用の薬剤入りのシャンプーを使う方法もあります。3日間おきに薬剤入りシャンプーを行う方法を3~4回くりかえすと、卵からかえった幼虫や成虫も全て駆除できますが、最近では、薬剤が効かないシラミも出てきています。薬剤入りシャンプーを3日間おきに4回繰り返しても、駆除できない場合は、皮膚科を受診、または、地域の保健所に相談するようにしましょう。

シラミは卵を髪の毛の根元から5~10ミリのところに産み付けるので、髪の毛を5ミリ以下にカットすると、卵を産みつけることができないため、駆除することができます。男の子の場合は、髪の毛を丸刈りにすることもよいでしょう。女の子の場合は、5ミリ以下の丸刈りは難しいですが、髪の毛を短くすることで洗髪しやすくなり、シラミの卵も見つけやすくなるので、駆除の効率を上げることができます。

アタマジラミは、コロモジラミと違い衛生環境に関係なく寄生するシラミですので、駆除の際は、寄生されてしまったことを責めないようにして、駆除を進め、寄生拡大の予防につとめましょう。

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