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湿疹と発疹の違いとは

更新日:2017/08/28 公開日:2017/04/30

湿疹・皮膚炎

医療機関を訪れて問診票に症状を記入するとき、「湿疹」と書くべきか、それとも「発疹」と書くべきか悩む方がいらっしゃるようです。ここでは、それぞれの違いについてドクター監修の記事で解説します。

皮膚にブツブツやかゆみなどの症状があり医療機関を受診したものの、問診票に「湿疹」と書くべきか、それとも「発疹」と書くべきか悩んだ経験はありませんか? この2つはよく似ている言葉ですが、医学(皮膚科学)的にはきちんと区別されています。ここでは、湿疹と発疹の違いについて解説します。

発疹は「皮膚の変化」、湿疹は「表皮の炎症性変化」

皮膚科学では、発疹は「皮膚に現れた変化」を総称する用語であり、湿疹は「炎症により引き起こされた表皮の変化(≒皮膚炎)」を示す用語とされています。ですから、湿疹よりも発疹の方がより広い概念であると言えます。何か皮膚に変化があれば発疹といえますから、問診票には「発疹」と書いておけば間違いはありません。

発疹の種類

では、発疹はどのように分類されているのでしょうか。一部をご紹介します。

皮膚の色が変わる

ある範囲だけ皮膚の色が変わってしまっている部分を「斑」といいます。皮膚からの盛り上がりはないか、少ないことが大半です。皮膚の深い層(真皮)で血管が拡張し、その赤みが表面から見えるものを「紅斑(こうはん)」、皮下の出血により起こる「紫斑(しはん)」、メラニン色素の異常などで起こる「白斑(はくはん)」、皮膚に何らかの色素が沈着して青色、黄色、褐色などになったものを「色素斑(しきそはん)」と呼ばれます。

皮膚が盛り上がる

直径10mmまでの皮膚の盛り上がりを「丘疹(きゅうしん)」、10~30mmのものを「結節(けっせつ)」、30mm以上になると「腫瘤(しゅりゅう)」といいます。また、真皮で浮腫が起きることを「膨疹(ぼうしん)」といい、多くは数時間で消えます。この膨疹を引き起こす病気が蕁麻疹(じんましん)です。

皮膚の中に液体がたまる

透明な水のようなものがたまっている場合は「水疱(すいほう)」、血がたまっていれば「血疱(けっぽう;俗に言う血豆)」、膿がたまっていれば「膿疱(のうほう)」です。液体の周りに膜が形成されることがあり、その場合は「嚢腫(のうしゅ)」と呼ばれます。

このほかにも、発疹の種類は数多くあります。自己判断せず、皮膚科医に診断してもらいましょう。

湿疹(皮膚炎)とは?

前述したように、湿疹とは炎症により引き起こされた表皮の変化であり、「皮膚炎」という言葉とほぼ同義です。湿疹は皮膚科に訪れる患者の多くが訴えるメジャーな皮膚疾患です。

湿疹を引き起こす炎症はさまざまな原因で起こります。たとえば、異物や刺激から皮膚を守るバリア機能に異常が生じて、衣服などの物理的な刺激や虫刺され、ハウスダストや細菌、紫外線などの目に見えない刺激を受けたり、食物アレルギーやウイルスなどに対する免疫反応が起きたりして炎症になります。

このようにさまざまな原因で起こる湿疹ですが、その湿疹の悪化の仕方や治り方は同じような経過をたどります。どのような湿疹でも、紅斑や丘疹から始まり、悪化すると液がたまって水疱を作り、炎症を起こす細胞が増えると膿疱になります。逆に治っていくときは、膿疱や水疱が破れてじくじくした状態となり、乾燥してかさぶたになったり、粉がふいたりして古い皮膚がはがれ、正常な皮膚が現れるという流れになります。

ただし、完全には治らず、色素が沈着したり、皮膚が厚く・硬くなってしまったりすることもあります。このような湿疹の慢性化を招かないように、早めに皮膚科医による診断を受け、正しい治療を行いましょう。

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