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膣カンジダの治療期間とは?

更新日:2018/01/17 公開日:2017/04/12

カンジダ(性器カンジダ症)の治療法・治し方

デリケートな部分のかゆみが気になる膣カンジダは、可能な限りはやく治療したいものです。カンジダの治療方法や治療期間、治療中に気をつけること、予防方法などをドクター監修の記事で詳しくみていきましょう。

デリケートな部分のかゆみに悩まされるカンジダ(膣カンジダ)ですが、治療期間は一般的に1~2週間程度です。もし、なかなか治らない、再発をくりかえすといった場合は、他のことが誘因となっている可能性もあります。カンジダの治療とその期間、再発の要因などについて詳しく見ていきましょう。

カンジダとは

カンジダ(膣カンジダ)は誰にでも発症します。強いかゆみをともなうことを特徴とし、腫れや痛みがともなう場合もあります。カンジダ症の原因菌であるカンジダは、もともと体内に多く生息する真菌と呼ばれるカビの一種です。健康な状態では、これを免疫機能でおさえつけることで増殖を防いでいますが、体調不良などにより免疫機能が不十分となると、カンジダの増殖をおさえきれなくなり、皮膚や腟などに感染してしまいます。これをカンジダ症と呼びます。

カンジダの見極め方

膣カンジダにかかったときに現れる、かゆみや発赤、腫れ、ヒリヒリする痛みといった症状は、カンジダのみの症状ではありません。そのため、これらの症状だけでカンジダだと判断することはとても難しいでしょう。しかし、おりものの状態を見ることでカンジダ症や他の疾患がわかることがあります。普段との比較が大切ですので、平常時の自身のおりものの状態は把握しておくようにしましょう。

カンジダとおりもの

カンジダ症のとき、おりものの量や性状が極端に変化すると考えられています。まず、おりものの量が増加します。しかし、生理前におりものが増えやすい体質の人も多いため、おりものの量だけでカンジダ症と判断することはできません。次に、おりものの状態が変化するケースが多く見られます。おりものの色は通常時と同じ白色ですが、よくいわれるのがヨーグルト状のもの、チーズやクリーム状、甘粕状、ポロポロとしている、といった状態に変化します。なにを連想するかは、見る人によって異なります。かゆみなどの症状とともに、いつもよりもおりものの粘度に変化があると感じたときは、カンジダの可能性もあるので病院にいきましょう[1][2][3][4]。

カンジダの治療法

カンジダの治療には主に薬を使用します。膣内へ直接挿入する「膣錠」や、患部に塗布する軟膏を主に使用し、改善がみられない場合は内服薬に切り替えるといったこともあります。

カンジダが完治するまでの期間

一般的に治療を開始して、1週間程度は経過を観察することが多いでしょう。1週間を目安に、治療を終了するか、変更するかなどの判断をドクターが行ないます[1][2][3][4]。

カンジダの治療中の注意

カンジダ症の原因であるカンジダは常在微生物です。体内でよく存在している菌であり、通常は人体に害を及ぼすことはありません。免疫機能が感染に大きく影響することから、体調管理が重要な注意事項になってきます。

生活習慣上の注意

治療中も体調を崩さないように注意をする必要があります。具体的には睡眠と栄養をしっかりとって、疲労やストレスが溜まりすぎないように調整し、なるべく休養することで回復効果によい影響があると考えられます。

再発の可能性

カンジダ症は体調不良以外にも、いくつかの再発を引き起こす要素が存在します。

慢性病による免疫機能の低下

糖尿病を始めとした免疫機能に影響がある病気は、カンジダ症を含む感染症にかかりやすい状態を引き起こします。くりかえし再発する場合は、これらの病気の検査を受けてみることをおすすめします。

薬剤による免疫機能の低下

ステロイド薬は、免疫機能に影響を与えることがあります。この結果、感染症にかかってしまうこともあるので注意が必要です。エストロゲンの影響で膣内のグリコーゲンが増えてカンジダが増えやすくなることから、ピルの使用もカンジダ症を誘発する可能性があります[1][2][3][4]。

不衛生な状態による免疫機能の低下

女性器の近辺は、高温多湿で雑菌にとって住みやすい環境だと考えられます。通気性の悪い下着や、密封された締めつけの強い下着を着けていると、さらに雑菌にとって好環境となり、感染症を引き起こす原因になることもあります。

腸内のカンジダ

常在微生物であるカンジダは、身体のいろんな場所に存在します。カンジダ症をくりかえすの原因のひとつとして、腸管内にいるカンジダが、外陰部を経由して膣内に入り込み再発してしまう、といったケースもあります。この場合は、体内から治療することもあり、内服薬を使用することで改善することもあります。ドクターに相談し、内服薬に切り替えてもらうようにするのも一つの手です[1][2][3][4]。

参考文献

  1. [1]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016; 901
  2. [2]DermNet NZ. "Vulvovaginal candidiasis" New Zealand Dermatological Society.
    https://www.dermnetnz.org/topics/vulvovaginal-candidiasis/(参照2017-10-31)
  3. [3]DermNet NZ. "Candida" New Zealand Dermatological Society.
    https://www.dermnetnz.org/topics/candida/(参照2017-10-31)
  4. [4]日本性感染症学会. “性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016” 日本性感染症学会誌  http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016.pdf(参照2017-10-31)

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