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いぼ痔の症状とは

更新日:2018/06/25 公開日:2017/04/09

痔核の基礎知識

肛門周辺の病気を総称して痔と呼ぶことがあります。痔にもいくつか種類がありますが、その中でも患者数が多いといわれているいぼ痔について、ドクター監修の記事で基礎知識や検査方法を解説します。

    

いぼ痔は痔の症例の中でも患者数が多いとされている、比較的身近な症状です。いぼ痔もできる場所によっては2種類のタイプに分けられますので、適切な治療を行うことが大切です。

いぼ痔の症状

便秘や長時間の排便行為が続くと、肛門付近にあるクッションのような組織の血流が悪化し、うっ血したり出血したり、場合によってはその組織自体が肛門の外に出てきてしまう場合があります。これを「痔核」と呼び、形がいぼに似ていることから「いぼ痔」とも呼ばれることがあります。

このいぼ痔が「歯状線」と呼ばれる肛門と直腸の間にある組織より内側にできたものを「内痔核」と呼び、外側にできたものを「外痔核」として分類します。内痔核と外痔核は性質が異なるのですが、放置していると脱肛を起こす可能性があるので、早めに治療することが望ましいです。特に、内痔核については進行度合いによって細かく段階分けされることが多いため、その点について詳しく解説します。

内痔核の進行段階について

内痔核は初期段階では痛みのような自覚症状が少なく、出血や脱肛によって気づくケースが多いです。内痔核になる原因としては、排便時に力を入れることで肛門にあるクッションの役目を持つ組織がダメージを受け、弾力性が低下することで肛門内に垂れ下がるためと考えられています。痛みをともなわないことがあるため、気づきにくいといわれていますが、排便時に血が出たり、いぼ痔が飛び出してきたり、肛門に違和感や残便感があるようなら内痔核の可能性があるといわれています。

この内痔核には症状の進行度合いによって、I~IV度の4段階に分類されます。

●I度の内痔核

排便時に出血があるけども脱肛が見られないようなら、この段階であると考えられます。出血の度合いもトイレットペーパーにつくレベルからほとばしるレベルまでさまざまですが、排便後は出血が治まることが多いです。

●II度の内痔核

排便中に力を入れることで脱肛が見られるものの、排便後には自然に戻る場合はこの段階であると考えられます。痔核が何度もダメージを受けることで粘膜が厚くなり、裂けにくくなっているため、出血自体は減ることがあります。

●III度の内痔核

より痔核が大きくなってくると、指で押さないと肛門の中に戻らなくなることがあり、その場合にはIII度の症状まで進行していると考えられます。戻し方が悪いと脱肛したままであり、痛みや出血がともなう場合も多いです。

●IV度の内痔核

排便に関係なく常に脱肛してしまうような状態であれば、こちらの進行度合いであると考えられます。

いぼ痔と間違えやすい病気

いぼ痔には出血や痛みをともなうことがありますが、いぼ痔と似たような症状でより怖い病気である可能性もあります。そこで、いぼ痔と間違えやすい病気についていくつか紹介します。

大腸がん

肛門から出血が見られるなど内痔核と似たような症状が現れるのが、この大腸がんです。基本的にはいぼ痔の出血は鮮やかな赤であることに対し、大腸がんの出血は黒ずんでいるといわれています。しかし、必ずしも断定できないので、十分な注意が必要です。

直腸脱

肛門から直腸が脱出してしまう症状のことを「直腸脱」と呼ぶことがあります。代表的な特徴としては、痛みが無く下着が汚れるような症状があげられます。痔核の脱肛と間違えやすいのですが、こちらの症状では痔静脈叢(じじょうみゃくそう)が膨らんでいないといった特徴があるといわれています。

その他にも、さまざまな病気がありセルフチェックでは間違えてしまう可能性があります。出血や異常があるようなら、まずは病院で検査を受けることをおすすめします。

いぼ痔の検査方法

いぼ痔の検査は、基本的には問診や視診、触診などを行って実際に症状の確認を行うことが多いです。そのうえで、必要に応じていくつかの精密検査を行い最終的な診断がされます。そして検査の結果、いぼ痔と診断された場合には、症状にあわせた治療法で改善を目指します。外痔核であれば薬や治療にあわせた食生活を送ることにより1週間程度で改善が期待できるといわれています。

内痔核の治療方法

保存療法による治療

症状がI~II度程度の軽い段階であれば、生活習慣の改善や塗り薬による治療、そして「ALTA療法(ジオン注射)」と呼ばれる治療で十分改善が期待できるといわれています。特に、このALTA療法は最近主流となっている治療方法で、出血や痛みも無く、入院を必要としないメリットがある術式といわれています。

症状が進んだ場合には手術

症状の段階がIII~IV度程度に進んだ場合には、手術によって痔核を切除する「結紮切除術(けっさつせつじょじゅつ)」と呼ばれる手術を行う場合が多いです。血管と痔核を縛って周りの皮膚と一緒に切除する手術で、比較的古くから行われている方法でもあります。入院が必要となる場合が多いです。

このように、痔核にはタイプ別に色々な治療方法や注意点があるため、出血や異常を感じる場合にはなるべく早めに病院を受診するようにしてください。

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