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いぼ痔のかゆみの特徴とは

更新日:2017/04/07 公開日:2017/04/07

痔核の基礎知識

痔には色々な種類がありますが、いぼ痔や切れ痔の場合にはかゆみをともなう場合があります。かゆみを感じる原因や治療方法、そしていぼ痔と症状が似ているため間違えやすい病気などについて、ドクター監修の記事で解説します。

いぼ痔になってしまうと痛みや出血などの症状をともなうことが多いですが、中にはかゆみを感じる人もいるといわれています。では、なぜそのようなかゆみを感じるのか、詳しく解説していきます。

いぼ痔のかゆみの特徴

いぼ痔とは、医学的には「痔核(じかく)」と呼ばれる症状を指します。肛門部分にあるクッションのような組織がなんらかのダメージを受けてしまうと、その組織の血流が悪くなり弾力性が失われてしまうため、痔核と呼ばれる異常が現れて発症すると考えられています。そして、この痔核が肛門の「歯状線」と呼ばれ組織より内臓側にできた場合を「内痔核」、体の外側にできた場合を「外痔核」と呼び、性質が異なるため治療などでも区別して呼ぶことがあります。

いぼ痔になってしまうと、できたいぼから血液や粘液が出てくるため、それらが肛門の周りを刺激してかゆみをともなうことがあるようです。そのため、このような症状が見られたときには紙を使わず、ウォッシュレットなどで、清潔にするのがおすすめです。ただ、ウォッシュレットでの洗いすぎはさらにかゆみの原因になる場合もあるため、使った後は十分に乾燥させるようにしてください。

いぼ痔によるかゆみと間違えやすい病気

肛門付近にかゆみが生じるため、いぼ痔と勘違いしてしまう病気もいくつかあります。そこで、いぼ痔と間違えやすい病気について解説します。

肛門周囲皮膚炎

かゆみやべとつき、下着の汚れなどが見られるため、いぼ痔と間違えやすいのが「肛門周囲皮膚炎」と呼ばれる症状です。原因として考えられるのは、肛門を洗いすぎることやアレルギー性で発症することが多いとされます。基本的には生活習慣の改善と薬による治療で改善が期待できますので、まずは病院に受診するとよいでしょう。

肛門皮垂(スキンタグ)

スキンタグとは、肛門の周りにできる皮膚のたるみのような症状です。外痔核などで肛門部がはがれてしまい、それがシワになって残る場合、このスキンタグになるケースが多いようです。切除する以外に改善方法は無いといわれていますが、放置していてもあまり実害がないとされています。しかし、まれにスキンタグのせいで肛門周辺に炎症が起き、かゆみをともなう場合があるようです。

カンジダ性皮膚炎

カンジダと呼ばれるかびの一種(真菌)によって起きる皮膚炎も、かゆみをともなうことが多いといわれています。最近では洗いすぎたり消毒したりすることで、カンジダ菌が繁殖しやすい環境になってしまい、この症状に陥るケースが増えてきているようです。

いぼ痔といぼ痔によるかゆみの治療

それでは、いぼ痔になった場合やいぼ痔にともなうかゆみが現れた場合の治療方法はどのような方法があるのかについて、解説します。

いぼ痔の治療

いぼ痔には内痔核と外痔核の2種類あると説明しましたが、基本的には早期発見ができれば生活習慣の改善と薬による治療で改善が期待できます。ただ、内痔核においては症状の程度で次のようなI~IV度の4段階に分類され、症状が重いIII~IV度になると手術による治療が必要な場合があります。

I度の段階は痛みを感じにくい時期で、排便したときに出血していることで確認できるレベルといわれています。

II度の段階では、痔核が大きくなることでイボが飛び出してくることがあります。ただ、自然に戻るような段階であればこの段階だといわれています。

III度の段階になると痔核が戻りづらくなり、脱肛したら指で押さないと戻らないような段階といわれています。

そして、IV度の段階になると、指で押し込んでも戻らないようになってしまう状態になります。この段階になると常に脱肛状態が続くため、肛門付近にかゆみをともなうことが多いです。

内痔核が進行してIII~IV度(症状によってはII度も含む)の段階になった時には、次のような「結紮切除術(けっさつせつじょじゅつ)」や「ALTA療法」と呼ばれる手術を行う場合があります。

  • 結紮切除術(けっさつせつじょじゅつ)
  • 結紮切除術とは、内痔核を縛って切除する手術です。根治性が高く、幅広い症状に対応できるといわれている方法ですが、予後の痛みが強いなどのデメリットが知られています。

  • ALTA療法
  • ALTA療法とは、ジオン注とよばれる薬剤を痔核に注射して治療する方法です。痛みや出血などがほとんど無く、短時間での手術であるといわれており、日帰りが可能な術式です。

その他、レーザーや特殊な機械を用いた治療方法もありますので、詳しくはドクターと相談して、症状にあわせた適切な治療を行うようにしましょう。

かゆみの治療

いぼ痔によってかゆみが出てきた場合でも、基本的には生活習慣の改善や薬によりほとんど回復できるといわれています。ただ、原因によっては薬の種類も変わりますので、まずは原因を特定するために病院で検査を受けるようにしましょう。

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