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水虫の飲み薬の効果と服用時の注意点

更新日:2017/08/16 公開日:2017/03/31

水虫のよくある疑問

水虫は皮膚にできることから、塗り薬が処方されると思われがちです。しかし、水虫の種類によっては飲み薬が処方されることがあります。ここでは、水虫の飲み薬の効果と服用時の注意点をドクター監修の記事でお伝えします。

水虫は、男性だけでなく女性でも起こり得る皮膚感染症です。水虫の感染している人から物を通して白癬菌が付着し、条件がそろうことで発症するといわれているため、水虫かもしれないと思ったら、早めに医療機関を受診するのが望ましいといわれています。今回は、その水虫の治療で用いられる飲み薬について詳しく説明します。

飲み薬で治す水虫「爪水虫」とは

水虫は、強いかゆみや水ぶくれ、皮膚がふやけてジュクジュクとした症状を引き起こす足水虫が広く知られています。しかし、それだけではありません。水虫といってもさまざまな種類があり、大きく分けると、足の皮膚などにできる足水虫の「足白癬(あしはくせん)」と爪にできる爪水虫の「爪白癬(つめはくせん)」の2つがあります。爪水虫の主な症状は、次のとおりです。

・爪が厚くなる、爪の色がにごる

もともとの爪よりも厚く、にごっているような色であれば爪水虫の可能性があります。

・爪の表面に筋がある

水虫に感染した爪はきれいに生えてこないため、表面がボロボロになやすく、健康な爪であればあまり見られない筋のような模様ができることがあります。

・爪の周囲の炎症

爪水虫は足にできる水虫と違って、かゆみをともなわないことが多いことから、水虫と気づかれないことが多いといわれています。そのため、症状が悪化し、気づいたときには爪の周りが炎症して靴などを履いた時に痛みをともなうことがあります。

爪水虫を発症してもかゆみをはじめとする自覚症状がないことから治療が遅れ、他の爪にも感染することがあります。また、バスマットやスリッパなどを通して家族をはじめとする他の人へも感染させてしまう可能性があるため注意が必要です。もし爪に違和感があれば早めに医療機関を受診し、水虫の被害をひろげないようにしましょう。

爪水虫に飲み薬が効果的な理由

爪水虫は、塗り薬では治りにくいといわれています。それは、爪は硬く厚いことから、塗り薬を塗ってもその有効成分が水虫の原因菌まであまり届かないことがあるためです。このようなタイプの水虫には、飲み薬が有効といわれています。

爪水虫に有効とされる薬

塗り薬が直接患部に塗って治療するのに対し、飲み薬は体の内側から水虫の原因菌にアプローチします。水虫の治療に使われる主な飲み薬は、「ラミシール」や「イトリゾール」です。それぞれの特徴は次のとおりです。

・ラミシール

主に水虫の原因菌の増殖を抑え、殺菌する働きがあります。ただ、肝臓に負担をかけることから、この薬を服用する際は定期的に血液検査を行って肝臓の機能に影響がないかを確認しながら進めていくことになります。もし副作用の症状が見られたら、薬の服用を中止することもあります。

・イトリゾール

ラミシール同様、殺菌作用があり、細胞膜の生合成を阻害することで水虫の原因菌を殺菌するといわれています。服用方法が特殊で、1週間ほど連続して薬を服用し、その後3週間ほどは薬の服用を止めるというサイクルをくりかえす「パルス療法」を採用します。空腹時では薬の成分を十分に吸収できない可能性があることから、食後に飲むよう指示されるでしょう。ちなみに、イトリゾールに関しては、服用しない期間もあることから定期的な血液検査を行う必要ないとされています。ただ、服用途中で肝臓に異常がないかを調べるため、初診時には「血液検査」を行うケースが多いです。

これらを服用することで、水虫の原因菌の増殖を抑え、殺菌作用が期待できます。そのため、爪水虫だけでなく塗り薬では治りにくいといわれている「角質増殖型」の水虫を治療する際にも、飲み薬を処方されることがあります。

飲み薬を服用できない理由

水虫に使用される飲み薬にも副作用があるといわれています。特に肝機能障害の副作用があることから、血液検査で肝臓の機能が低下していないをチェックするのです。もし、肝臓の機能が低下しているのに薬を服用すると副作用を引き起こす可能性が高まります。服用することで重症化するケースはあまりないといわれていますが、もともと肝臓機能障害などの病気を患っている場合は、飲み薬を処方されないことが多いです。

また、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は、胎児への影響が懸念されることから、別の治療方法を検討することもあります。高齢の方も副作用を引き起こしやすいといわれており、場合によっては飲み薬が処方されないといわれています。

日常的に服用している薬がある場合も、飲み合わせによっては相互作用を引き起こしかねません。飲んでいる薬がある場合は、お薬手帳や飲んでいる薬がわかるものを持ち歩き、飲み合わせに問題ないかを見てもらったうえで処方してもらうようにしましょう。

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