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刺されただけで異常に腫れる。それは「蚊アレルギー」かも

更新日:2017/04/07 公開日:2017/03/31

日本に生まれ育った人なら、誰でも蚊に刺された経験があると思います。蚊は、掻きむしったりしない限り、それほど重症化することなく、数時間でかゆみや腫れが引いていくものです。しかし、まれに蚊に刺されると腫れ上がってしこりになったり、水ぶくれができたりする人がいます。

蚊アレルギーとは

正式な呼び方は「蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)」です。蚊は吸血虫ですが、普段は花の蜜や草の汁などを主食としています。メスが産卵するときに、卵の発達にタンパク質が必要となるため、動物の血液を吸血するのです。

蚊は吸血するときに唾液を分泌します。唾液には麻酔成分が含まれており、刺したときに痛みを感じさせず、こっそりと血を吸うことができます。さらに、血液は空気に触れると固まる性質を持っていますから、凝固しないような成分も含まれています。このように唾液の中にはさまざまな成分が含まれており、体質によってはこれらの成分に過剰反応を起こしかアレルギーを引き起こすと考えられています。

蚊アレルギーの原因とは

蚊に刺されたことでアレルギー反応を起こし重症化する原因に「EBウイルス」があります。EBウイルスはヘルペスの一種です。ヘルペスは水ぼうそうなどでも知られているように、ほとんどの人が感染しています。とくに珍しいウイルスではなく、成人までに90%の人が感染するとされています。EBウイルスは、一度感染するとリンパ球の一種である「B細胞」に潜伏して、唾液などによって排出される性質があるので、キスなどの接触感染が主になります。

ところがB細胞でなくT細胞に潜伏するケースがまれにあります。EBウイルスを持ったT細胞が増えた状態で蚊に刺されると、重いアレルギー症状が出るのではないかといわれています。

蚊アレルギーはどのような症状がでるのか

蚊アレルギーの人の症状はかなり個人差があります。刺された直後からかゆみ、腫れ、発疹が出る場合もあれば、刺されたときは何でもなくても、翌日以降に症状がひどくなる場合もあります。蚊に刺された部分が他の人よりも赤く腫れあがったり、かゆみがなかなか取れなかったりするばかりではありません。ときには発熱をともなったり、リンパ節が腫れたり、下痢の症状が出る場合もあります、

蚊に刺されるたびに、発熱など激しい症状が出る場合には、大学病院などで血液検査をしてもらうといいでしょう。ただし、EBウイルスの特効薬というのはありません。いかに蚊に刺されないようにするか。服装など蚊除け対策を万全にするしか方法がないのが現状です。

油断大敵!蚊が原因の注意したい病気

夏になるとどこからともなく湧いて出てくる蚊です。蚊に刺されても、通常な健康体ならそれほど体にダメージを感じることは少ないと思います。しかし、油断は大敵です。蚊が病原体を媒介して重篤な病気を発症することがあるからです。

マラリア

ハマダラカという種類の蚊が媒介となって広がる伝染病です。マラリアというのは原虫で、潜伏期間は2週間程度です。感染することによって肝臓で増え、やがて赤血球に侵入していきます。症状は3~4日おきに高熱を発することを繰り返します。マラリア発症が確認されている国に行く場合には、必ず予防接種を受けるようにしましょう。

日本脳炎

コガタアカイエカという種類の蚊が媒介となって発症します。日本脳炎の予防接種により少なくなったとはいえ、完全に無くなった病気ではありません。日本脳炎ウイルスに感染しているブタや野鳥などを刺した蚊が、人を刺すことによってうつります。潜伏期間は6~16日間程度です。発熱、頭痛、嘔吐といった症状が現れ、回復しても麻痺が出たり、重症化すると死に至る危険のある病気です。子供のうちに必ず予防接種を受けておくことが肝心です。

デング熱

デング熱は、東京の代々木公園周辺でデングウイルスを持った蚊が発見されたことで大騒ぎになりました。潜伏期間は3~7日程度です。突然38~40度の高熱が出て発症します。頭痛をともなったり、筋肉痛や倦怠感などの症状も起こり、「インフルエンザ」と勘違いする人もいます。しかし、インフルエンザと違うところは、発症から3日~4日経つと皮膚に発疹が現れることです。

デング熱は、インフルエンザのように直接感染することはありません。また、デングウイルスを持つ蚊に刺されて感染しても、発症しないケースも多いので、それほど神経質になる必要もありません。デング熱に対する特別な治療法やワクチンも開発されていないので、心配な人は蚊のいそうな場所を避けるようにしましょう。

「蚊アレルギー」の人は、他のアレルギー対策と一緒で「蚊に刺されないようにする」というのがもっとも効果的な予防方法です。虫よけスプレーを常備したり、服装も肌が露出するものを避けるなどの対策をしましょう。

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