美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

冬場に注意したいしもやけの原因と症状・治療・予防法

更新日:2018.03.02
公開日:2017.03.29
ドクター画像
この記事の監修者
いなばクリニック 院長 稲葉岳也

冬の時期になるとしもやけに悩まされる人は多いようです。そのしもやけを放置しておくと、最悪の場合凍傷になる可能性もあるといわれています。ドクター監修のもと、しもやけに関する治療法と予防法などについて解説します

しもやけは寒さや冷えなどによってくる皮膚の症状です。冬の時期になるとこういった症状を持つ人が多くなっていきます。とはいえ、放置するのは危険と言わざるを得ないでしょう。

冬の季節に多いしもやけとは

しもやけとは皮膚に現れる症状のひとつで、寒さや冷えなどによって血行が悪くなることで発生するというものです。そのため、寒くて乾燥する冬の時期になると現れやすいようです。より具体的にいうと、冬は昼と夜の気温差が大きく、それが大きな要因だと考えられます。

子供や女性などにも多くみられるだけでなく体質にも関係があるといわれています。言うまでもなく男性にもみられます。北海道や東北地方のような寒い地域に住んでいる人のほうが多くみられるようですが、九州など温暖な地方に住んでいる人にもみられることがありますので、寒い地域に限定されるとは限らないということです。

しもやけの症状|痛い・かゆい・水ぶくれ

しもやけには大きく分けて「樽柿型(たるがきがた)」と「多形滲出性紅斑型(たけいしんしゅつせいこうはんがた)」の2種類の症状が存在するといわれています。

前者は手足が柿のように腫れあがったような形をしている状態で、子供に多くみられるようです。後者は手と足の指先、耳たぶや鼻などに赤い発疹が現れるというもので、大人でもよくみられるようです。

どちらにしても症状が進行すると激しい痛みが襲ってくるだけでなく、水ぶくれが現れるようになるといわれています。さらに重症化になると大変なことになりかねないので、症状が軽いうちに皮膚科に受診するようにしましょう。

しもやけの原因|寒さと冷え

原因は寒さと冷えによる血行不良とされています。どの季節でも昼と夜は温度差ありますが、特に冬の時期になるとその温度差が激しく変化します。昼は暖かいが夜は寒いとたとえたほうがわかりやすいと思います。また、しもやけは冷え性の人がとくになりやすいといわれているので、体質や遺伝的な要因も原因のひとつと考えられるでしょう。

ただ、しもやけは寒さと冷えだけが原因とは限りません。手足の湿度にも関係しているようです。通常であれば、手足が濡れるとタオルで拭くと思います。ただ、タオルだけですべての水分を取り除くことは難しいため、ある程度濡れたまま自然乾燥する状態になるでしょう。そして、その乾くという段階で皮膚の温度が低下し、結果的にしもやけを起こす要因になると考えられるのです。

しもやけの症状のひとつとして、かゆみと痛みなどが現れます。原因として考えられるのは、寒さと冷えによって起きた血行不良を暖めることで改善することといわれています。血行が改善されてかゆみと痛みがなぜ現れるのかと疑問を抱く人もいますが、急に血行不良が改善されることで、神経に刺激を与えているのだと考えられます。

しもやけの治療法

ドラッグストアなどで販売されているしもやけ用の薬や軟膏などを購入して利用する人は多いようです。しかし、改善が見られない場合は皮膚科に診てもらうようにしましょう。所詮はしもやけ、と侮っている人もいるかもしれませんが、放置すると重症化し、凍傷になる可能性があります。最悪の場合、患部となっている手足を切断する手術になるかもしれません。しもやけの段階で早めに治療を行うことが求められます。

しもやけの自宅での対策

冬になるとしもやけに注意する人はいます。単純に手足を冷やさなければいいと考えている人はいるようですが、大きく間違っていないです。しもやけの原因は寒さと冷えですので、部屋を暖かくして冷えないようにするのが最大の対処法と言えるでしょう。そこでおすすめの方法として、入浴することで体を温める方法があります。

また、大きなタライに40℃前後のお湯を入れ、足を温めても改善効果が期待できるようです。

通常の家庭では食事作り、洗濯、掃除などは水を使います。普段から水仕事をやっている人は、しもやけの原因につながるとわかっていても使わないわけにもいかず対処が難しい面もあります。そのような場合、水仕事を終えたら手を拭くことに加えて、乾燥を防ぐためにハンドクリームなどで保湿することがおすすめです。

汗を掻いたら汗を拭き、寝汗などによって肌着などが濡れた場合は着替えるようにしましょう。衣服についてもきつめのものを選ばないようにしましょう。なぜなら、しめつけによって血行不良になる可能性があるからです。

しもやけの予防

上に説明したとおり積極的に行うことをおすすめしますが、ビタミンEを多く含む食べ物を積極的に食べるのも予防法のひとつです。ビタミンEは血流を促し、血管を収縮させないようにし、毛細血管を広げるなどの働きを持ちます。血液をサラサラにするという効果もあるので、その効果によって全身に血液を行き渡らせやする効果も期待できます。

食べ物だけでなくビタミンE配合の薬やクリームなどにも効果が期待できるでしょう。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座