硬い髪質を柔らかくするためには、シャンプーなどの日ごろのケアで解決することができるのか、髪の構造などとともに詳しく解説したいと思います。
髪の毛が硬くなる原因
髪の毛が硬くなってしまう理由について、どのような仕組みなのか詳しく見てみましょう。
髪の毛が伸びるには酸素や栄養が必要
髪の毛というのは、簡単に分けると毛幹部と毛根部の二つから成り立っています。毛幹部は、頭皮の外側に出ている、いわゆる髪の毛のことを指します。そして、毛根部は、頭皮の下に隠れている部分のことを言います。さらに、毛根部は毛包(もうほう)という組織に包まれています。毛包は髪が伸びるうえで必要となる酸素や栄養分を受け取る部分です。そして、毛根にある毛母細胞が細胞分裂していくことで髪が伸びていきます。
生後すぐ、生えてすぐの髪の毛はやわらかい
現在、髪が硬いという人でも、生まれてすぐのときや乳幼児のころは、やわらかい髪質であったという人が多いと思います。生まれたばかりのころは、産毛(うぶげ)と呼ばれる毛が生えており、一次毛とも呼ばれています。そして、生まれてから6か月ほど経過すると二次毛となり、生毛(うぶげ)というやわらかい髪が生えてきます。ともに「うぶげ」と呼びますが、それぞれ違う毛の種類となっています。これらを軟毛と呼び、メラニン色素がほとんど含まれておらず、太さもおよそ0.05ミリと非常に細い髪の毛となっています。
毛髄質が多いと毛が硬くなる
思春期を過ぎ、成長期の過程で、軟毛である生毛は硬い毛へと生え変わっていきます。硬い髪になると、メラニン色素がたくさん含まれている髪となり、さらに毛髄質がたくさん含まれていることから、コシができ艶が生まれます。この毛髄質というのが硬い髪の要因となっているようです。硬い髪になると太さはおよそ0.07ミリから0.15ミリとなっており、個人差によるものが大きいといわれています。
硬い髪の毛をやわらかくするシャンプー方法とケアのポイント
硬い髪というのは、そもそも髪が硬いということもあるようですが、お手入れ不足が原因となっていることもあるといわれています。シャンプーをするときのポイントについて確認していきましょう。
頭皮や髪質にあったシャンプーを選ぶ
シャンプーはさまざまな成分のシャンプーがあります。自分の頭皮や髪質がどのようなものかを理解して、健康的な頭皮向けのシャンプー、乾燥肌用のシャンプー、脂性肌用のシャンプー、フケ症用のシャンプーなどを選ぶようにするとよいでしょう。誤ったシャンプーを使用していると、効果が得られないだけでなく症状が悪化してしまうこともあるといわれています。
事前にお湯でよくすすぐ
意外に知られていないことが多いのですが、髪の汚れのほとんどをお湯ですすぐだけで落とせるといわれています。先にしっかりすすいでおくことで、シャンプーの泡立ちがよくなったり、なじみやすくなったりするので少ない量のシャンプーで洗うことができます。
シャンプーは頭皮につける前に泡立てる
シャンプーを直接頭皮につけて髪のうえで泡立てている人もいるようですが、頭皮によくないですし、洗い流すときにしっかり流すことができなくなることがあるので注意が必要です。
頭皮をマッサージするようにしっかり洗う
シャンプーをしていると髪だけを洗っている人がいるようです。シャンプーは髪を洗うのではなく頭皮を洗うものです。髪の汚れは、頭皮を洗う過程でしっかりと落ちますので、頭皮をマッサージするようにシャンプーをしましょう。ただし、セット剤がついているときなどは、1回目でセット剤を落として2回目で頭皮を洗い流すようにしましょう。
頭皮にダメージを与えないよう爪を立てずに洗う
爪を立ててがりがりと洗ってしまうと、頭皮を傷つけてしまう可能性があります。爪を立てるのではなく、指の平を使って洗うようにしましょう。
すすぎ残しがないようしっかり流す
シャンプーを流すときには、3分以上流すほうがよいといわれています。最低でも1分以上を目安に洗い流すとしっかりとシャンプーを落とすことができるようです。
髪の毛の乾かし方にも工夫を
髪質を改善して柔らかくするためには、乾かし方も重要だといわれています。
キューティクルを傷つけるのでタオルでゴシゴシ拭かない
タオルドライをするときにゴシゴシしてしまうとキューティクルを傷つける可能性があります。髪が傷んでしまうため、タオルの上から頭皮をマッサージするように水分をふき取りましょう。
ドライヤーを使うときは髪型を意識しながら
ドライヤーで髪を乾かす際には、10センチ以上離し、まずは髪全体を乾かしていきます。根元から乾かして外側に流していきます。ロングヘアの場合は、頭を下向きにすると乾かしやすいようです。
そして、ある程度乾いたら毛先を乾かしていきましょう。この時、自分のヘアスタイルを意識しながら乾かしていくと、セットしやすくなるようです。髪を乾かしすぎると傷んでしまう原因となります。ドライヤーをかけ過ぎないよう注意することが大切です。
振り返りやまとめ読みに便利。クリップで記事を保存!
クリップ機能を使用するには、会員登録(無料)が必要になります。