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腹痛の原因や症状

更新日:2017/04/25 公開日:2017/04/25

腹痛の原因

お腹の痛みというものは、一般的には腹痛としてひとくくりに表現されています。しかしながら、実際は原因や痛む部位によって症状が異なります。家庭の医学の基本として、腹痛の原因と症状についてドクター監修の記事でお届けします。

腹痛というきわめて日常的な症状にもさまざまな原因があり、その原因によって症状の現れ方も多様です。緊急を要する疾患を原因とする腹痛もあります。腹痛を軽視していたために病気が進行していたということも少なくありません。重大な病気の発症を未然に防ぐためにも、腹痛に関する知識を蓄えておくことが必要です。

腹痛のさまざまな症状

ひとくくりに腹痛と表現されるお腹の痛みですが、腹痛という病気はなく、さまざまな疾患による症状のひとつとして腹痛が現れます。その腹痛が重大な病気の予兆であることも少なくありません。痛みの種類もさまざまで、吐き気や嘔吐、便の異常をともなうことも多くあります。しっかりと原因を突き止めて慎重に対応することが大切です。腹痛の原因を探るためには、併発する症状と腹痛の起こる場所、あるいは痛みの種類などが重要な手掛かりとなります。

痛みのタイプごとの腹痛の原因

人間の腹部にはさまざまな臓器や神経が集まっています。そのため、腹痛という症状ひとつにも多くの原因があり、その原因によって痛み方も異なります。キリキリとした痛みや痙攣性(けいれんせい)の痛み、表面的な皮膚の痛みなど、痛みをタイプごとに分類することで、腹痛の原因を探ることができます。

鈍痛と疝痛(せんつう)

ある一定の期間をおいて、周期的に強い痛みを感じることを疝痛(せんつう)と言います。疝痛(せんつう)は痙攣性(けいれんせい)の収縮活動によって起こる痛みのうち、特に強いものを言います。この疝痛(せんつう)や鈍痛が周期的にくりかえされるときには、体内の臓器になんらかのトラブルが発生していると考えられます。これらの痛みを総称して内臓痛と言います。

内臓痛は臓器の痙攣(けいれん)による収縮や拡張、あるいは腫れによって起こります。周期的に痛みを感じることが多く、身体を動かすことによって痛みが軽減されることもあります。鎮痛剤の服用で痛みが軽減されることも多く、手術を要することは稀です。

突き刺すような鋭い痛みが続く

限られた範囲において、鋭い痛みが続くようなら腹膜や横隔膜などになんらかの炎症が起こっている可能性があります。これらの炎症は、物理的・化学的刺激によって発症し、身体を動かすことによって痛みはより激しくなります。体性痛と呼ばれる腹痛のタイプです。鎮痛剤で痛みが緩和されることもありますが、緊急性が高く、手術を要することもあります。

二次的な痛み

激しい内臓痛が神経を伝い、ある特定の皮膚領域に痛みとして現れることがあります。これを関連痛と言います。つまり、疾患のある臓器の痛みが、脳脊髄神経側(のうしんけいそく)へ洩れて、その神経分節に属する皮膚領域に痛みが現れるということになります。この関連痛のうち、腹部以外に症状が現れることを放散痛と言います。

関連痛の現れる部位はそれぞれの臓器によって異なるため、腹痛の原因となる臓器を特定するための有力な手掛かりとなります。

傷む部分ごとの腹痛の原因

人間の身体の内部にある臓器や神経の位置はほぼ同じです。したがって、お腹のどのあたりが痛いか、ということによって腹痛の原因を探ることができます。

たとえば、みぞおちに痛みがある場合、胃や十二指腸、あるいは膵臓(すいぞう)になんらかのトラブルが発生したと考えられます。また、お腹の中央に痛みを感じるときには小腸や大動脈、わき腹が痛む場合には大腸や腎臓の疾患の可能性があります。

下腹部の痛みの原因もさまざまです。代表的な疾患としては膀胱炎があげられます。女性特有の疾患が多く、子宮筋腫や卵巣のう腫、子宮内膜症などが腹痛の原因となります。

命にかかわる腹痛とは

腹痛が、命にかかわる重大な病気の症状として現れるケースも少なくありません。腹痛をともなう疾患の中でも特に緊急を要するのが、腹部大動脈瘤の破裂や子宮外妊娠による破裂、腸間膜虚血です。いずれも一刻を争うので迅速な対応が必要です。

その他、虫垂炎や腸閉塞、膵炎なども腹痛をともなう重大な疾患としてあげられます。また、腹部に集まる臓器の疾患とは関係のない外部からの刺激として、クロゴケグモやサソリの毒が激しい腹痛を引き起こします。

腹部大動脈瘤について

腹部大動脈瘤は、腹痛をともなう疾患のうちもっとも危険で、突然死の可能性すらある病気です。遺伝的要因によって発症することもありますが、その原因のほとんどは動脈硬化症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病に由来します。生活習慣病とは、生活習慣による病気の俗称です。

腹部大動脈瘤の症状は、初期段階においてほとんど自覚することができません。鈍い腹痛を感じることが多く、腰痛や胃の痛みをともなうこともあります。特徴的な症状が現れないため、発症に気づくことが遅れる傾向にあります。腫瘤(しゅりゅう)が大きくなり破裂寸前になると激痛に襲われます。破裂してしまうと死に至ることも少なくありません。より早い段階での治療対策が必要です。

腹部大動脈瘤には、より早い段階での治療対策が必要です。そのためには定期検診による早期発見、なにより予防に努めて発症を未然に防ぐことが大切です。腹部大動脈瘤は高血圧に対して留意する必要があります。高血圧の要因となる喫煙、あるいは食生活などの生活習慣を改善していくことがなによりの予防につながります。

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