炎症のように肌が赤くなってしまい、あまり人前に出たくなくなってしまう赤ら顔。スキンケア次第では改善することもあるのですが、具体的にどのような化粧品を選べばいいのでしょうか?ここでは、その解説をしていきましょう。
血管が広がるのをおさえる化粧品
人前で赤くなったり、気温の変化で赤くなりやすい方は、血管が広がりやすい体質だと考えられています。ビタミンKは、血管に詰まった栓をとりのぞき、血液の流れをスムーズにさせる役割があるといわれています。血液がスムーズに流れれば、血管が広がりにくくなりますので、赤ら顔の改善にも期待されているのです。
最近は、赤ら顔専用と謡っている化粧品もありますが、その多くは、このビタミンKを配合したもので、名称も、「~K」というようなものが多いです。
化粧水やクリーム、美容液などさまざまな化粧品が展開されていますが、同じビタミンKの入った化粧品であっても、メーカーや配合成分によって、その性質や使用感が異なりますので、自分に合ったものを見つけることが大切です。
たとえば、合わないのにもかかわらず、「ビタミンK配合だから」などといって強引に使うと、肌が炎症を起こし、赤みがますます強くなることがあります。ひとつのものに固執しないことも時には大事なことなのです。
炎症をおさえるのに効果的な化粧品
皮膚の炎症による赤ら顔をおさえるには、ビタミンC誘導体が配合されている化粧水が効果的です。ビタミンC誘導体とは、抗酸化作用のあるビタミンCを肌に浸透させやすくする成分です。具体的には、リン酸パルミチン酸アスコルビル3Na(APPS、またはアプレシエ)、リン酸アスコルビン酸Na(APS)などと成分表記されているものが、ビタミンC誘導体にあたります。
ビタミンC誘導体は、クリームなどに入っていることもありますが、化粧水に入っているものの方が肌への吸収がよいといわれています。ですから、肌あれ、ニキビ、脂などによる肌の炎症による赤ら顔の場合、このビタミンC誘導体入りの化粧水がおすすめです。
まずはトラブルを解決することが大事
赤ら顔のほとんどの場合は、皮膚が薄くなっていたり、炎症をおこしていたりと、肌がトラブルを起こしているケースです。既に説明したとおり、ビタミンKの化粧品や、ビタミンC誘導体入りの化粧水も良いのですが、まずは赤ら顔の原因をつくっているトラブルを解決することが大事です。
赤ら顔になるまでに炎症がおきてしまうということは、肌が激しく弱っている証拠なのです。肌が弱ればニキビやかぶれなどのトラブルを起こしやすく、治ってはまたトラブル、治ってはまたトラブル……、それを繰り返していくうちに、ずるずる肌が赤くなってしまいます。
今使っている化粧品の中に、肌に合っていないものがあるかもしれません。刺激に弱い肌状態なので、あまり色々な成分の含まれた化粧品をべたべた塗ることはやめて、肌を守るための保湿と、紫外線ケアを優先し、美白などそれほかの対策は、トラブルがおさまってからケアしていくようにしましょう。
※その他、肌のヒリヒリをケアする保湿のコツは「顔の皮膚がヒリヒリ・ピリピリ痛い時の正しいケア方法」をご覧ください。また、赤みや肌荒れの原因について知りたい方は、「菲薄化(ひはくか)」や「ビニール肌」の記事をご覧ください。
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