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生理前の眠気の原因と対処法

更新日:2017/06/08 公開日:2014/07/01

PMSの症状・生理前のトラブル

「なんだか昼間眠いなぁ」と思ったら、生理前だったということはありませんか?これ自体は珍しいことではないのですが、なかには日常生活に支障をきたすほど眠気がひどい人もいます。生理前特有の眠気はなぜ起こるのか?その原因と対処法について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

眠気

「なんだか眠いなぁ」と思っていたら、ほどなく生理がやってきたという経験はありませんか?生理と眠気は関係がないようで、実は深い関わりがあるのです。

女性ホルモンと睡眠の深い関係

生理の周期は女性ホルモンの分泌周期でもあります。この女性ホルモンは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の大きく2つに分けられます。

生理から次の排卵までの間を卵胞期と呼びますが、この時期には卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、基礎体温でいうと低温期にあたります。排卵から生理までの間は黄体期と呼ばれます。これは黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される時期で、基礎体温での高温期にあたります。

人の身体は体温が高いところから低くなる時に眠くなり、逆に低いところから高くなる時に覚醒するようになっています。

黄体ホルモンには体温を上げる働きがあり、黄体期は基礎体温の高温期にあたるため、夜になっても体温が下がりにくく質のいい睡眠がとりにくい状態になっています。そのため夜に十分な睡眠がとれず、生理前は「夜寝ているのに昼間も眠い」「とにかく眠い」などの症状が起きやすくなるのです。

妊娠初期もこれと同じ状態にあるため、夜は熟睡できず眠りが浅くなり、昼間に余計、眠気を感じると言われています。

眠気の対処方法とは?

月経前の眠気は多かれ少なかれ誰にでもあるものですが、昼間の眠気は当事者にとって深刻な問題です。

日常生活に支障をきたさないためにも、まずは自分の身体についてしっかり知ることから始めましょう。基礎体温を測り、ホルモンサイクルの中でいつが一番ひどい眠気に襲われる時期かを調べてみてください。体温が高温になる黄体期に眠くなるのであれば、ホルモンの影響であることがわかります。

自分の身体の状態がわかれば、その時期に合わせて対処することができますし、また、わかるだけで安心して眠気がこなくなる人もいると言われています。

自分の身体について知った後は、質のいい睡眠をとるための工夫を試みてみましょう。良い眠りのためには、一般的に以下のことに注意すると良いとされています。

  • 就寝時間を一定にする
  • 朝、目覚めたらなるべく自然光を浴びる
  • 寝る3時間くらい前に適度な運動をする
  • 寝る前のカフェイン摂取とテレビの視聴やパソコン、携帯の使用などは避ける

それでも改善しなければ、医療機関を受診し相談することをオススメします。生理前に眠りが浅かったり眠れなくなる状態を「月経前不眠症」と言い、逆に強い眠気に悩まされる状態を「月経関連過眠症」と呼ばれます。

このように症状として認められているので、眠気が深刻な場合はドクターに相談するようにしましょう。

処方される薬は、主に経口避妊薬です。排卵を止め、月経周期が一定になることで低温期も高温期もなくなり、生理前の眠気が改善します。ただし、この薬は一定期間続けて飲むことが前提であるため、ライフスタイルに合わないという人もいるかもしれません。他にも漢方薬など色々な治療法が存在します。

生理前の黄体期は、ホルモンにより色々な身体の不調が起こる時期です。身体も心も不安定になりがちな時期なので、できるだけゆったりと過ごし、ストレスを溜めないことが一番大切です。

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