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肝斑の化粧品での正しいケア方法

更新日:2016.12.09
公開日:2014.08.01
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

30~40代でできる肝斑は、閉経後は自然に治癒することもあることから、女性ホルモンが関係していると考えられています。化粧品による肝斑の正しいケアについて、ドクター監修の記事でお伝えします。

肝斑の化粧品での正しいケア方法

肝斑(かんぱん)とは?

肝斑はシミの一種で、淡褐色のシミが頬骨に沿ったような形で左右対称にできる特徴があります。上瞼、鼻の横、唇にもできることがあり、肝臓の形に似ていることから「肝斑(かんぱん)」と呼ばれています。

30~40代に出現し、妊娠中やピルを服用中のときにもできやすいです。閉経後に薄くなって自然に治るケースがあることから、女性ホルモンの中でもプロゲステロン(progesterone:黄体ホルモン)が関係しているのではないかと考えられています。

肝斑が単独で存在しているケースは少なく、紫外線が影響の老人性色素斑や深いシミ(ADM)などが重なってできることが多いため、自分では判断が難しいと言われています。

肝斑の効果的なケア方法とは?

肝斑の直接的な原因は紫外線ではありませんが、紫外線の影響によって悪化することがあるので、UVカットは必須です。陽射しの強いところに長時間いる時には、こまめにUVクリームを塗り直したり、日傘や帽子での対策を心掛けましょう。

肝斑の治療薬には、主に「トラネキサム酸」が配合されています。トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、1965年以来、医療用医薬品として止血剤などに使われてきました。じんましんに処方した際に肝斑にも効果があることが発見されたそうです。

トラネキサム酸には、メラニンを作りだすメラノサイトに働きかけ色素沈着を抑制する作用があるため、内服薬としてだけでなく、基礎化粧品にも使用されています。

また、皮膚科でよく処方されるのが、ハイドロキノンとトレチノインといったクリームです。

ハイドロキノンはイチゴなどに含まれる成分で、還元作用やメラニンの合成を抑制する働きがあります。アメリカでは、以前から美白ケアの中心成分となっていました。日本でも2001年から化粧品に使用されるようになりましたが、皮膚科で使われるものよりも濃度が低いものになっています。

トレチノインは角質の剥離を促す作用があるので、メラニンを含む古い角質を落とすのに効果を発揮します。

古い角質を落とすケアとしては、AHA、BHA配合のピーリング剤で顔を拭き取る、またはこれらの成分が入った洗顔石けんを使うといった方法もあります。ピーリング後の肌は保湿力が落ちているので、潤いをたっぷりと補給するようにしてください。

肝斑の治療にはビタミンC誘導体が使われることも多いです。普段のスキンケアに、これらの成分を積極的に取り入れると良いでしょう。

以前は肝斑にはレーザー治療はできないと考えられていましたが、今はQスイッチYAGレーザーのレーザートーニングなどの方法が開発され、ビタミンCのイオン導入を併用して効果的な治療ができるようになっています。治療に速効性を求める方は、クリニックに相談しましょう。

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