鏡を見ていて、急に気になり始めた顔のシミ。相談するなら最初に思い浮かべるのが皮膚科だという人は多いのではないでしょうか。
ここでは皮膚科で行う顔のシミ取りの治療方法について解説します。
シミの原因と種類とは?
シミとはメラニンという色素がお肌に沈着してできる、薄茶色から濃褐色の斑点のことです。シミの原因は紫外線や老化、ホルモンバランスの乱れ、遺伝的などさまざまで、原因や症状によっていくつかの種類に分けることができます。
- 老人性色素斑
- 炎症性色素沈着
- 肝斑
- 雀卵斑(そばかす)
- 脂漏性角化症
- 花弁状色素斑
実はシミは種類ごとに治療方法が異なる上に、1人の人に複数の種類のシミが混在するケースもあるのです。
そのため治療するにあたって、まず最初にすべきことは信頼できる皮膚科専門医を受診してシミの種類をきちんと特定することです。
皮膚科で行う顔のシミ取り治療とは?
顔のシミ取り治療と言えば、最近はクリニック(美容皮膚科)でのレーザーや光治療を思い浮かべる人が多いと思います。
ですが、もしレーザーや光治療を受ける前に皮膚科で処方される外用薬や内服薬で効果が得られるならば、まず試してみたいとは思いませんか。
ここで紹介する皮膚科で行う顔のシミ取り治療は、老人性色素斑や雀卵斑(そばかす)、肝斑、炎症性色素沈着に効果があると考えられる方法です。主な方法は2通り。美白作用のある外用薬の塗布と、身体の内側から美白する内服薬の服用です。
いずれも経験豊富な専門医が、シミの種類を特定した上で処方する医薬品です。有効な成分が高濃度で含有されているので、効果が高い分、副作用があるものもあるので十分な注意が必要になります。
(1)外用薬の塗布
・ハイドロキノン軟膏
漂白作用が強く、有効成分が5~10%と高い濃度で含有されています。
・トレチノイン軟膏
コラーゲンを産生して皮膚のターンオーバーを促し、メラニンを排出してお肌にハリや弾力、潤いをよみがえらせる効果があります。
いずれも経過観察した上でシミの状態に合わせた薬の量や塗布回数が決められますから、医師の指示をきちんと守って使いましょう。
(2)内服薬の服用
・トランサミン
メラニン発生の要因のひとつとされるメラノサイト活性化因子をブロックし、メラニンの発生を抑制します。
・ビタミンC誘導体
高い抗酸化作用があり、メラニンに働きかけて色素沈着を緩和します。身体の中では生成されないので、内服することでシミ取りに効果を発揮します。
・ビタミンE
若返り成分との異名を持つ成分で、ビタミンCと組み合わせることで相乗効果が期待できます。
・L-システイン
メラニンの還元力が高く、美白効果があります。ビタミンCと一緒に摂取すると相乗効果が得られます。
皮膚科でのシミ取り治療は健康保険が適用される?
適応されるものもあれば、されないものもあります。例えば肝斑の内服薬をする際に適用させるものもありますし、レーザーなどは適用外になるケースが多いです。厚生労働省が保険適用を認めていないものは適用されません。受診前に確認することが望ましいでしょう。
シミの基礎知識 関連記事
-
ママを悩ますシミをレーザーで取る方法
#シミ #レーザー
-
30代からのクリニックにおける肝斑の治療方法
#30代 #肝斑
-
シミのレーザー治療で失敗することはある?
#シミ #レーザー #失敗
-
しみ・そばかすを消す医薬品の治療効果と保険適用
#シミ #薬 #種類
-
シミのレーザー治療の経過とは
#シミ #レーザー #経過
-
シミ(しみ)の種類と適したレーザー
#シミ #レーザー #種類
-
クリニックでの治療でシミを消すことはできる?
#シミ #消す #治療
-
クリニックでの治療でそばかすを消すことはできる?
#そばかす #消す
-
かんたんチェック
足・顔のむくみの原因をつくる食生活セルフチェック
-
かんたんチェック
どうしたらいいの?あなたの「イライラ度」チェック
振り返りやまとめ読みに便利。クリップで記事を保存!
クリップ機能を使用するには、会員登録(無料)が必要になります。