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肝斑(かんぱん)治療に用いられる薬の種類

更新日:2017.06.15
公開日:2014.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
ノエル銀座クリニック 医局長 厚田幸子

30代から40代の女性に多くみられる肝斑(かんぱん)。治療薬には、外用薬と内服薬があります。ここでは、肝斑治療に用いられる薬の種類と気をつけたい副作用について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

肝斑(かんぱん)とは、一般的に30代から40代の女性に多くみられる、頬や額などに左右対称に広がる薄茶色のシミのことです。シミの中でも治療が難しく、内服薬、外用薬をメインに、レーザー治療などのさまざまな方法を組み合わせて治療していくのが一般的です。

肝斑治療に使われる主な薬は、「トラネキサム酸」や「L-システイン」などが含まれた内服薬と、「ハイドロキノン」「トレチノイン」などの美白外用薬です。薬の刺激により肝斑が悪化することもあるため、一人ひとりの状態に合わせた薬が処方されます。

内服薬に含まれる主な成分

組み合わせる成分はクリニックによってさまざまですが、肝斑治療で用いられる内服薬の代表的な成分は以下の通りです。

メラニンの発生を抑えるトラネキサム酸

トラネキサム酸(トランサミン)は、抗炎症・抗アレルギー効果や止血効果があり、湿疹、じんましん、扁桃炎(へんとうえん)、口内炎、止血剤などの治療に幅広く用いられているアミノ酸の一種です。

肝斑は、女性ホルモンの乱れによりプラスミンという情報伝達物質が分泌され、それがメラニン生成を活性化させてしまうことが一因といわれています。トラネキサム酸はこのプラスミンの働きを抑える作用もあります。

L-システインで肌の新陳代謝をサポート

この成分は皮膚や髪の毛、爪などに多く存在し、身体の内側から代謝を助けるアミノ酸の一種です。メラニン色素の生成を抑え、過剰にできてしまったメラニンを肌のターンオーバーによって皮膚の外へ排出します。

さらに、L-システインを摂取することにより体内でコラーゲンが生成されるため、肌のハリの維持が期待できます。そのほか、角質を柔らかくしてニキビを防ぐなど、肝斑だけでなく気になる肌のトラブルを改善する嬉しい働きもあるのです。

肌の健康維持に欠かせない「美白のビタミン」ビタミンC

ビタミンCは、外用薬・内服薬どちらにも含まれることがある成分です。皮膚のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成に関わる細胞をサポートするビタミンCは、肌の健康維持に欠かせません。また、強い抗酸化作用でメラニンの発生を抑える働きがあります。

外用薬に含まれる主な成分

肝斑の外用薬は、ピンポイントで高濃度の成分を届けることができます。医師の指示に従い、正しく使用しましょう。

ハイドロキノンは別名「肌の漂白剤」

ハイドロキノンは、一般的なアルブチンやコウジ酸などに比べ、約100倍もの美白作用があるといわれ、「肌の漂白剤」とも呼ばれる強力な美白剤です。

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