ビタミンE欠乏症とはその名の通り、ビタミンEが不足することによって引き起こされる疾患です。ここではこのビタミンE欠乏症の症状と肌への影響について詳しくご紹介します。
ビタミンE欠乏症と原因
ビタミンEは脂溶性のビタミンで、主に植物油 (コーン・大豆・サフラワー油) や小麦胚芽、種実類などに多く含まれている栄養素です。このビタミンEが体内で不足したために引き起こされる疾患が「ビタミンE欠乏症」です。
特に一般的に多くみられる症状ではありませんが、消化器官の不調などにより長い期間、脂質吸収に障害があった場合などビタミンEの吸収が減少することで体内のビタミンEが異常に少なくなってしまうことがあります。
最近では脂質や油分を抜いた極端なダイエットが原因で、体内に蓄えているビタミンEが減るだけでなく、それが現認で摂取したビタミンEがうまく体内に吸収されないことが起こり、ビタミンE欠乏症になってしまう場合もあります。
ビタミンE欠乏症による体と肌への影響
ビタミンEの役割のひとつとして、細胞や赤血球を包む“膜”を支える重要な成分です。この膜が細胞や赤血球の酸化を防ぐため、ビタミンEが長期間不足すると膜が酸化して壊れやすくなります。すると貧血やE活性酸素による酸化でシミができたり、皮膚の抵抗力がなくなるといったことに繋がります。症状がひどくなるとシビレや知覚異常などの神経症状、筋肉の萎縮などの症状になるリスクもあります。また、細胞の老化が進むことで、動脈硬化など多くの生活習慣病のリスクを高めてしまいます。
ビタミンEを多く含む食材&食品
ビタミンEは体内に貯蓄することができるビタミンなので、普通の食生活を送っていれば欠乏症に陥る危険性はまずないと言えます。
しかし、ダイエットをしている方は、ビタミンEとセットになりがちな脂質が気になるところです。ビタミンEは体にとって大切な栄養素。ここではダイエットをしながらでもビタミンEが摂取できるよう、低コレステロールで、なおかつビタミンEを多く含む食材をご紹介します。
●ビタミンEを含む低コレステロールな食べ物
コレステロールの摂取をなるべく控えつつビタミンEを含む食材を選ぶには、まずは野菜のモロヘイヤ、しそ、かぼちゃ、大根、赤ピーマン、つくしなどがあります。その他には抹茶(粉)、とうがらし、アーモンドなど。コレステロール値の改善に有効な食材には、青背魚(サンマ、イワシ、ブリなど)や白身魚などがあります。
また、コーン・大豆・サフラワー油などの一般的な植物油を、ビタミンEが豊富で、なおかつコレステロールや中性脂肪を抑制してくれるα-リノレン酸(オメガ3不飽和脂肪酸)をふんだんに含む「亜麻仁油」や「えごま油」に置き換えると良いでしょう。
ただし、これらに含まれるビタミンEは熱に弱いため、ドレッシングやグリーンスムージーのトッピングとして利用するのがおすすめです。
その他、美肌をつくる食事について知りたい方は、「あなたは間違ってませんか?美肌をつくる食事・食事方法」や「危険!タンパク質不足が肌に与える影響」をご覧ください。
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