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インフルエンザの薬(6)アセトアミノフェン

更新日:2016/12/09 公開日:2015/03/19

インフルエンザの薬

インフルエンザの時には飲んでいい薬と避けた方がいい薬があります。この薬は大丈夫?どんな効果がある?副作用や注意点って?ドクター監修のもと、インフルエンザにまつわる薬として「アセトアミノフェン」について解説します。

マスクの女性

インフルエンザの時には、飲んでいい薬と避けた方がいい薬、飲む際に注意が必要な薬があります。症状を悪化させたり、長引かせないためにも、正しい知識が必要です。

そこでインフルエンザにまつわる薬として、「アセトアミノフェン」について解説します。

アセトアミノフェンとは

アセトアミノフェンは、副作用が少ないと言われている解熱・鎮痛剤成分です。血管を広げて熱を逃がしたり、痛みの感じ方をゆるめたりする作用があります。注意しておきたいのは、症状を緩和させますが、痛みや発熱の原因を治すものではないということです。

風邪などによる発熱、頭痛、歯痛、生理痛などの症状に使用され、市販の風邪薬にも配合されていることが多く、古くから活用されていることから、世界中で“疼痛の基本薬”として使用されています。赤ちゃんの解熱用坐薬や幼児向けに作られたシロップの風邪薬に使われるほど、大きな副作用もなく安定していることが特長です。

痛み止めよりも解熱剤として使われることの方が圧倒的に多く、今まで強い痛みには向いていないと言われていました。しかし、2010年に認可用量が増え、1回1000mgで1日4000mgまでとなり、変形性関節症を和らげる鎮痛剤としての効果も加わりました。

インフルエンザへの有用性

インフルエンザは、38度を超える高熱が急激に出ることが大きな特徴です。「すぐに熱を下げなくては」と焦ってしまいそうになりますが、それは大きな間違いです。そもそもインフルエンザで高熱が出るのは、ウイルスの攻撃から体を守っているため、解熱剤を使って体温を下げると体の防御機能が落ちてしまい、回復を遅らせることになります。

しかし、高熱が続いた状態では体力を消耗させ、最悪の場合は命の危険にもさらされます。そこで解熱剤の出番となるわけですが、熱が下がれば何でもいいわけではありません。

特に5歳以下の子供に、インフルエンザの際にアスピリン系の解熱・鎮痛剤を飲ませると、けいれんや意識障害などを発症する「インフルエンザ脳症」や脳や肝機能に障害を来たす「ライ症候群」を発症させる危険性が高まるという報告が出ています。「インフルエンザの時は、解熱剤を飲まない方が良い」と言われるのは、このような背景があるからなのです。

抗インフルエンザ薬との併用も

これらのことからインフルエンザの時に使う解熱剤は、副作用が少ない薬を飲むことが重要です。日本小児科学会では「インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであれば、アセトアミノフェンが良い」と発表していますが、子供だけでなく大人にも十分当てはまります。また、アセトアミノフェンは、抗インフルエンザウイルスの薬「タミフル」や「イナビル」、「リレンザ」などと一緒に飲んでも問題ないと言われているのです。

しかし、比較的安心と言われているアセトアミノフェンでもまれに発疹やかゆみ、アレルギー症状、吐き気、嘔吐などの副作用をもたらす場合があります。また、アルコールと一緒に服用する、大量に摂取することはかなり危険です。少しでも「おかしいな」と感じたら、自己判断せずにドクターに相談しましょう。

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