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インフルエンザの薬「点滴(ラピアクタ)」

更新日:2017/11/08 公開日:2015/03/19

インフルエンザの薬

インフルエンザにかかったときに服用する薬は、飲んでよいものと避けた方がよいものがあります。この薬は大丈夫?どんな効果がある?副作用や注意点って?インフルエンザ発症時に使われる点滴薬「ラピアクタ」についてドクター監修のもと解説します。

 

 

ラピアクタとは?

ラピアクタ(ペラミビル水和物)は、2010年1月に承認された抗インフルエンザウイルス薬です。これまでと大きく違うのは、内服薬でもなく吸入薬でもなく、点滴で治療するタイプであることです。1回15分~30分ほどの点滴で、タミフル2錠×5日分と同じ効果を得られると言われ、注目されています[1]。

ラピアクタは、子供から大人まで使用することができますが、用量が異なります。

大人の場合

通常1回300mgを15分以上かけて点滴します。重症化するリスクがある場合は、600mgを15分以上かけて点滴します。

子供の場合

1日1回10mg/kgを15分以上かけて点滴し、1回の点滴上限は、600mgまでと制限されています。

このように年齢や症状などによって用量を調節でき、原則として1回のみの投与で済みますが、状態によっては毎日でも投与することが可能な治療薬です[2]。

インフルエンザへの有用性

ラピアクタの一番のメリットは、これまで飲み薬や吸入薬での治療が困難だった患者でも投与できる点です。たとえば、自分で薬を吸入することがあまりできない10歳未満の子供や、口からの投与が難しい病状が重篤な患者でも、点滴なので問題ありません。さらに、タミフルとラピアクタの解熱効果を比較したところ、ラピアクタの方が、早く効果が出たという報告も発表されています[4]。

また、一回の点滴で済むため、飲み忘れなどの心配がないという点や、即効性にすぐれているため、症状を早く取り除きたい場合には、利点の多い薬です。

一方、デメリットとしては、点滴ゆえに医療機関でないと受けられないことが挙げられます。

ラピアクタも抗インフルエンザウイルス薬なので、体内でウイルスが増殖するのを抑えて症状を緩和させます。そのため、発症後48時間(2日)以内に投与することがポイントです[3]。

副作用としては下痢や嘔吐、蛋白尿、血中の好中球の数が減る好中球減少症などが挙げられています。また、稀なケースとして腎機能の低下や黄疸、じんましんや赤み、腫れやむくみ、息苦しさなどアナフィラキシーの症状が出ることもあります。他の抗インフルエンザ薬と同様、使用には注意が必要です[2]。

ラピアクタは腎臓から排出されるため、腎機能障害を患っている方や普段からむくみやすい方、妊娠中の方や授乳中の方も必ず使用前にドクターに相談してください。

参考文献

  1. [1]増田佐和子. "インフルエンザ." 耳鼻・頭頸外科 2016; 88.5 : 45-47
  2. [2] 医薬品医療機器総合機構. "ラピアクタ点滴静注液バッグ300mg/ラピアクタ点滴静注液バイアル150mg添付文書" 医薬品医療機器総合機構. http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6250405A1032_1_06/(参照2017-11-1)
  3. [3]渡辺彰. 2.抗インフルエンザ薬, 日内会誌 2010; 99(7): 1583-1588
  4. [4] 坂田宏. 小児におけるペラミビルの臨床成績, Jpn J Antibiot 2011; 64(6): 383-387

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