スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

手汗をかかない方法はある?

更新日:2018/05/16 公開日:2015/05/29

手汗・手掌多汗症

手汗の多さに悩んでいる方は、「手汗をかかない方法があればいいのに」と思っているかもしれません。実際にそのような方法はあるのでしょうか?ドクター監修の記事で、手汗をかかなくする方法についてお伝えします。

手汗がひどいと、触ったものがベタベタになったり、人に物を渡すのが恥ずかしかったりするなど何かと不便を強いられるので、「手汗をかかなくしたい」と思っている方も多いかもしれません。そのような方法は、実際にあるのでしょうか?

手汗をかかない方法

結論から言うと、手汗をかかなくする方法はあります。それは、「胸腔鏡下交感神経節遮断術」という内視鏡手術を受けること。手のひらの汗腺に汗の分泌を促しているのは背骨の近くにある第2、第3胸部交感神経なので、これを手術で切断すれば、ほぼ100%手汗をとめることができます。

ワキの下に2~4ミリほどの小さな傷から電気メスのついた内視鏡を挿入し、モニター画面で確認しながら交感神経の束を切断する手術です。両手の汗を止めるためには、もう片方のワキの下からも同じ手術をする必要があります。手術時間は片側に約20分程度しかかからず、安全で確実性の高い手術だといわれています。

しかし、この手術には1つ問題点があります。それは、術後に「代償性発汗」といって、ほかの部分から出る汗が増える可能性が高いということ。そもそも汗は何のために出るのかというと、主に体温調節をするためです。体温が上がり過ぎると体はオーバーヒートを起こすので、汗を出して気化熱を奪うことで体温を下げています。胸腔鏡下交感神経節遮断術をすると、手汗とともにワキの下や顔の汗も減少します。すると、限られた場所からしか汗を出せなくなった体は、使える汗腺からたくさん汗を出すことでなんとか体温調節をしようとするのです。

手汗の分泌も、体にとっては必要なことです。ですから、余程の事情がない限り、手術はおすすめできません。また、手術に至る前に塩化アルミニウム、イオンフォトレーシス、ボツリヌス毒素といった治療法もあります。

手汗は気にしないのが一番

手汗がやっかいなのは、「精神性発汗」という緊張したときに出る汗が出やすいことです。精神性発汗は、気持ちが落ち着けば自然に汗がひいていきます。しかし、手汗が出たことを気にしすぎると緊張状態が続いて交感神経が刺激されてしまうので、汗がなかなか止まらなくなります。手汗を止めるために大切なのは、交感神経を休めること。手汗をあまり気にしないで、気持ちをリラックスさせましょう。