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薬剤性鼻炎の原因と症状、治療法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/11/24

鼻炎の種類

点鼻薬の使い過ぎによって引き起こされる薬剤性鼻炎。鼻づまりを解消してくれるはずの点鼻薬がなぜ鼻炎の原因となるのでしょうか。薬剤性鼻炎の症状や治療法について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

鼻づまりを解消してくれる点鼻薬。鼻づまりで悩む人には欠かせない薬ですが、使い過ぎるとかえって鼻づまりを悪化させてしまうこともあるのです。点鼻薬の使い過ぎで起こる薬剤性鼻炎について解説します。

点鼻薬の使い過ぎに注意

薬剤性鼻炎とは、点鼻薬の使い過ぎによって引き起こされる鼻炎のことです。鼻づまりを解消するための点鼻薬がなぜ、鼻炎の原因となるのでしょうか。

鼻の粘膜には発達した毛細血管が無数に存在します。鼻腔内の空気の流れはその血管内の血液量によって調節されていますが、血液が過剰に溜まると、粘膜が腫れ、鼻汁の分泌も増えるため鼻づまりとなります。この血流を減らすために使用されるのが点鼻薬です。点鼻薬には血管収縮剤が含まれているため、使用すると血管が収縮し、粘膜の腫れが解消されます。そして、鼻づまりが緩和されるという仕組みになっています。

点鼻薬には即効性がありますが、副作用もあります。長期間使い続けているうちに次第に効かなくなり、使用前より血管が広がり、鼻の粘膜が腫れてしまうようになるのです。当然、鼻づまりも悪化します。これが薬剤性鼻炎です。

点鼻薬が効きづらくなった状態にもかかわらず使い続けると、自律神経のバランスが崩れ、点鼻薬はますます効かなくなっていきます。効かないから何度もさすという悪循環に陥り、ますます鼻炎がひどくなっていくのです。

一般的に、1日に3~4回以上、1か月以上、点鼻薬を使用している場合は使い過ぎと言えるでしょう。

薬剤性鼻炎の治療法

薬剤性鼻炎の治療法は、血管収縮剤入りの点鼻薬の使用を1~2週間、完全にやめることです。一般的に、点鼻薬を中止すると、最初は鼻づまりが悪化しますが、1週間程度で楽になったと感じられるようになり、2週間でほとんど元の状態に戻ります。薬剤使用以外で、鼻炎の原因となる病気がない人の7~8割は、点鼻薬の使用をやめるだけで、鼻づまり自体が治るケースも多くみられます。

なお、アレルギー性の鼻炎がある場合は、血管収縮剤をやめるだけでは鼻炎は治らないので、抗炎症作用があるステロイド点鼻薬や抗アレルギー剤、内服薬に切り替えていきます。ステロイド点鼻薬は、血管収縮剤入りの点鼻薬とは異なり、連用しても効き目が落ちることはありません。

薬剤性鼻炎が進行してしまった場合は、レーザー治療のほか、鼻粘膜の切除などの外科的治療が必要になる場合もあります。これらの手術は全身麻酔で行われるのが一般的です。

点鼻薬の長期連用は危険です。使用にあたっては2週間以内、1日2回までとし、薬の効き目が悪くなった、もしくは、逆に鼻づまりが強くなったと自覚した場合は、休薬することを心がけるようにしましょう。

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