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ラクに行える痰の出し方と危険な痰の見分け方

更新日:2018/12/03 公開日:2016/03/28

痰の基礎知識

痰がたまると息切れの悪化や感染症の原因になるため、COPD(慢性閉塞性肺疾患)(まんせいへいそくせいはいしっかん)の患者は、日頃からしっかり痰を出すことが大切です。ここでは、ドクター監修のもと、痰の上手な出し方と危険な痰の色について解説します。

ラクに行える痰の出し方とは?

肺に炎症が起こるため、咳や痰(たん)が多くなるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)。しかし、COPD患者では、喫煙や風邪などの感染症によって気道粘膜の表面にある線毛が傷つき、痰を外に出そうとする線毛運動がスムーズにいかず、痰がたまりやすくなっています。ここでは、痰をうまく出す方法や痰の色から感染症を早期発見するポイントについて解説します。

痰がたまると症状悪化や感染症につながる

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者の場合、痰がたまると空気の通り道が狭くなり、呼吸がしづらくなるため、息切れが強くなります。また、痰を出そうとして激しく咳き込むと、それが疲労や不眠につながってしまいます。

息切れを軽減し、生活の質の低下を防ぐには、痰を上手に出す方法を知っておく必要があります。痰がたまると肺炎などの感染症にかかりやすくなるため、増悪(ぞうあく)を予防する観点からも、しっかり痰を出すことが重要です。

自分でできる痰の上手な出し方とは?

気道から痰を取り除くことを、排痰(はいたん)と言います。体に負担をかけず、上手に排痰を行うには、肺の中にある痰を外に出しやすいように、のどもとに集めるのがポイントです。痰がたまっている部分を上にして寝る姿勢をとることで、痰がのどもとに上がってきます。

痰が上がってきたら、大きく息を吸い、勢いよく「ハッ! ハッ!」と息を吐いて痰を一気に押し上げます。そして、再び大きく息を吸い、咳をして押し上げた痰を外に出します。咳をしすぎると疲れてしまうので、咳は3回程度に抑えましょう。

そのほか、人に手伝ってもらいながら行う呼吸介助法や、痰の排出を楽にするための器具を使う方法などがあります。適した排痰方法は人によって異なるので、ドクターの指示のもと、自分に合った方法で行いましょう。

排痰をすると疲れるので、1日2~3回までにとどめるようにします。うまく痰が出せなくても、続けて行おうとせず、休憩を挟んでから行いましょう。痰が多く出る朝方や就寝前など、毎日時間を決めて行うことが推奨されます。熱がある、胸がゼイゼイするなど、いつもより体調が悪いと感じたら、排痰を行う前にドクターに相談しましょう。

その他に自分でできる痰を出す方法

上記のやり方で結果が出にくい場合は以下の方法を合わせて試してみてください。

水分を多めに取る

水分を摂ると痰(たん)を出しやすくなるため、水分摂取も大切です。食事中に水分を摂り過ぎると、食事を十分に摂れなくなってしまうので、水分はこまめに摂取しましょう。

タバコを控える

ヘビースモーカーや、常に汚れた空気にさらされている人などは、痰が出やすくなるといわれています。タバコの煙や排気ガスなどによってのどが刺激を受け続けると、気道の粘膜に炎症が起こり、異物を排出する機能が低下しやすくなります。さらに、粘液の分泌量が減って粘り気が増し、線毛が抜けたり動きが弱まったりして、異物がスムーズに運搬されず、気管支や肺に汚れが留まることになるのです。その結果、咳や痰が頻繁に出るようになってしまいます。

痰を出しやすくする市販薬を使う

気道潤滑薬、気道粘液溶解薬、気道粘液修復薬は、鼻水や痰を溶けやすくし、鼻やのどの粘膜にある線毛の働きを高めるなどして、鼻水・痰を出しやすくしてくれる薬です。

病院では、これらの薬のほかに、粘膜の腫れが激しい場合や、鼻にポリーブができている場合は、強力に炎症を抑えるステロイド剤が処方されることもあります。

濃い色の痰は感染症のサイン

風邪などの感染症にかかると、痰の量がいつもより増え、色が濃くなります。感染症を早めに見つけ、増悪を予防するには、普段から出した痰を観察することが大切です。

ウイルスや細菌に感染すると、黄色や黄緑色の痰が出ます。このような色の痰が出たら、早めにかかりつけ医の受診をおすすめします。また、感染による炎症が強いと痰に血が交じることがあります。血痰が出たらすぐに受診するようにしましょう。

まとめ

痰は気にし過ぎることはありませんが、長く続く、頻繁に出て苦しい、色が変わっているなど、異常を感じたら早めに病院に行くことが大切です。今回紹介した方法で痰が出ない場合や何か異変に気づいた場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。

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