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口腔ケアとは

更新日:2017/07/20 公開日:2016/04/20

口腔ケアの基礎知識

口腔ケアは、身体機能の低下や摂食や嚥下に支障をきたしている方に必要とされています。ここではドクター監修の記事で、口腔ケアを必要とする理由、口腔ケアがもたらす効果、口腔ケアの具体的な内容について解説します。

入院生活や施設、在宅で療養している方たちにとって、正しいケアで口の中の環境を整えることは、虫歯や歯周病の予防以外にも効果があります。口腔ケアは、食事をおいしく摂る、円滑なコミュニケーションを形成する、さらには誤嚥性肺炎(※1)などの病気予防にもつながるため、QOL(Quality Of Life)生活の質の向上にも役立つのです。

※1:誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)…細菌が唾液や胃液とともに肺に流れ込んで生じる肺炎

口腔ケアで全身の健康を守る

口腔ケアが大切だといわれる理由には、それが虫歯や歯周病の予防になるだけでなく、身体全体の健康を守ることにつながっていく点があげられます。口の中の病気予防や健康の維持と向上、リハビリテーションなどによって、生活の質の向上に欠かせない役割があるのです。

口腔ケアは、目的によって「器質的なケア」と「機能的なケア」の2種類に分かれます。

器質的口腔ケア

歯、歯ぐき、粘膜、舌といった口の中に残った汚れを除去する

機能的口腔ケア

発音、咀嚼、嚥下(※2)、咳嗽(※3)など、口の中の機能面における維持および回復

※2: 嚥下(えんげ)…食べ物などを飲み込むこと
※3: 咳嗽(がいそう)…咳のこと

このようなケアが必要な方は、加齢や健康を害したことで身体機能が低下していたり、嚥下に障害が起きていたりする傾向にあります。そこで、器質的口腔ケアだけでなく機能的口腔ケアも重視することで、より効果が高まります。

多岐にわたる口腔ケアの内容

口腔ケアは、口の中の清掃、機能回復、定期検診、食事の介護と多岐にわたります。中でも口の中の清掃および機能回復には、次のようなケアも含まれます。

口腔清掃(器質的口腔ケア)

うがい、歯磨き、粘膜・舌の清掃、入れ歯の脱着・清掃、口臭の除去、口腔乾燥予防など

口腔機能回復(機能的口腔ケア)

咀嚼、嚥下、咳嗽のリハビリ、歯ぐき・口の周りと頬の内側のマッサージなど

セルフケアとプロフェッショナルケアが基本

入院生活にともなうQOL(生活の質)低下を防ぐための口腔ケアにふれましたが、口腔ケアは入院歴のない人の健康的な生活のためにも重要な役割を果たします。

このように、一般的に行われる口腔ケアの基本は、自身が行う「セルフケア」と、歯科医など専門家による「プロフェッショナルケア」によって構成されます。

セルフケア

毎日、自分自身で行う。歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使ったプラークコントロール歯垢除去、摂食・嚥下のトレーニングリハビリ・体操・マッサージ、しっかり咀嚼して食べる、など。

プロフェッショナルケア

歯科医師・歯科衛生士が行う指導およびケア。定期検診による専門的な口腔清掃と指導、口腔機能回復のケアを行い、口腔トラブル予防の方法や歯磨き粉、マウスウオッシュ、保湿剤など各種薬剤の紹介、食事の介護支援など。

口腔ケアとは、口の中だけでなく身体全体の健康を守り生活の質を向上させるうえで、欠かすことのできない大切な働きを持つものなのです。

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