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DPP-4阻害薬とは

更新日:2017/03/22 公開日:2016/05/20

糖尿病に使われる治療薬(飲み薬)について

糖尿病の治療薬のひとつ「DPP-4阻害薬」は、「インクレチン」の作用を長持ちさせることで血糖値を下げることが特徴の薬です。インクレチンの働きやDPP-4阻害薬が血糖値を下げる仕組み、副作用についてドクター監修の記事で解説します。

糖尿病の薬物療法に用いられる「DPP-4阻害薬」について見ていきましょう。

DPP-4阻害薬の目的

DPP−4阻害薬は、糖尿病の飲み薬の中でも、比較的に新しい薬です。DPP-4阻害薬には、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの分泌を促す作用があり、これは、「スルホニル尿素薬」や「速効型インスリン分泌促進薬」と共通しています。しかし、これらの薬が、インスリンをつくるすい臓のβ細胞を刺激することでインスリンを促すのに対し、DPP−4阻害薬の場合は、「インクレチン」の分解を阻害することで、インスリンの分泌を促すという点が大きく異なります。

インクレチンとは

インクレチンとは、食事をした際に、腸管から分泌されるホルモンの総称で、すい臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促す作用だけでなく、血糖値を上げる「グルカゴン」というホルモンの分泌を抑える作用があるのです。

ところが、インクレチンは、分泌されるとすぐに「DPP-4」という酵素によって、分解されてしまいます。そこでDPP−4阻害薬は、このDPP-4の働きをブロックすることで、インクレチンの作用を長持ちさせ、血糖値を下げるのです。

DPP-4阻害薬の特徴

インクレチンがインスリンの分泌を促したり、グルカゴンの分泌を抑えたりするのは、血糖値が上昇しているときだけで、血糖値が正常なときは作用しません。このためDPP-4阻害薬も、血糖値が正常なときは作用せず、単独服用では、「低血糖」を起こすことがほとんどないのです。

服用時のポイント

DPP-4阻害薬は、1日に1~2回服用しますが、食事に影響されないので、食前・食後のどちらに服用してもいいというメリットもあります。

DPP-4阻害薬の副作用

DPP-4阻害薬は、飲み始めてしばらくの間、吐き気や下痢などの副作用が現れることがあります。

また、単独服用では低血糖の心配がほとんどないとお話しましたが、「スルホニル尿素薬」や「インスリン注射」と併用すると、相乗効果で低血糖を起こすことがあるので、注意が必要です。スルホニル尿素薬や低血糖の詳しい情報は、『スルホニル尿素薬(SU薬)とは』の記事をご覧ください。

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