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高血圧とはどのような病気?

更新日:2017/01/30 公開日:2017/01/30

高血圧の症状

日本の高血圧患者は約4,300万人と推定されており、もはや高血圧は国民病ともいえる病気です。ここでは、高血圧が具体的にどのような病気なのか、その特徴や原因、症状、予防法などを、ドクター監修のもと解説します。

高血圧は国民病といえるほど日本人に多く見られる病気ですが、具体的にはどのような病気なのでしょうか。

高血圧とは

血圧とは、血管を流れる血液が血管壁を押す力のことで、心臓が収縮したときの収縮期血圧(上の血圧)と、心臓が拡張したときの拡張期血圧(下の血圧)があります。高血圧は、収縮期血圧と拡張期血圧のどちらかが基準値よりも高い状態のことで、日本高血圧学会の「高血圧診療ガイドライン2014」では、収縮期が140mmHg以上、もしくは拡張期が90mmHg以上を高血圧としています。

高血圧には、他の病気や薬の副作用など、原因を特定できる二次性高血圧と、原因が特定できない本態性高血圧がありますが、日本人の高血圧患者の約9割は、本態性高血圧となっています。また、高血圧は国内でもっとも多い病気といわれており、日本人の高血圧患者の数は、約4,300万人と推定されています。

高血圧には、自覚症状がほとんどありません。しかし、血圧の高い状態を放っておくと、血管が硬くもろくなったり、内腔が狭くなったりする動脈硬化が進行し、最悪の場合は血管がつまったり破れたりして、命にかかわることがあります。このため、高血圧はサイレントキラー(沈黙の殺人者)とも呼ばれています。

高血圧の原因

日本人の高血圧患者の大半を占める本態性高血圧は、血圧が上がりやすい遺伝的な体質や、塩分の摂りすぎ、肥満、お酒の飲み過ぎ、過度なストレス、喫煙、運動不足など、さまざまな要因が複雑に絡み合うことで生じると考えられています。

高血圧の症状

高血圧自体には基本的に自覚症状はありませんが、動脈硬化が進行して合併症が起こると、頭痛や肩こり、耳鳴り、めまい、動悸、息切れ、胸の痛み、むくみ、頻尿など、さまざまな症状が現れることがあります。

高血圧が引き起こす病気について

高血圧では、その影響が脳や心臓、腎臓、目の網膜など、血管が多く集まっている場所に出やすいといわれており、主に次のような合併症を引き起こします。

脳梗塞

脳の血管で動脈硬化が進行して血管がつまると、その先の脳の組織への血流が途絶えて脳梗塞が起こります。

脳出血

動脈硬化で脳の細い血管が硬くもろくなっている箇所に強い圧力で血液が流れると、血管が破裂して脳出血が起こることがあります。脳出血は、死に至ることもあるおそろしい病気です。

心筋梗塞

動脈硬化が心臓の冠動脈で進み冠動脈がつまると、血流が途絶えた部分の心筋が壊死し、心筋梗塞が起こります。心筋梗塞になると、突然激しい胸の痛みが起こりショック状態に陥ったり、処置が遅れると死亡したりすることもあります。

腎不全

腎臓には細い動脈が集まってできた糸球体があり、ここで血液をろ過して尿を作っています。この糸球体で動脈硬化が進行すると、腎機能が低下して腎不全になり、人工透析が必要になることがあります。

網膜静脈閉塞(眼底出血)

目の網膜の血管で動脈硬化が進行し血管がつまると、急激な視力低下などをもたらす網膜静脈閉塞になります。

高血圧の予防法

高血圧を予防するためには、日々の生活の中で次のことを心がけることが大切です。

塩分の摂取を控える

日本人の平均的な1日の塩分摂取量は10mg前後といわれていますが、高血圧を予防するためには、6mg未満にすることが推奨されています。いきなり減塩するのは難しいかもしれませんが、しょう油やソースの代わりに酢やレモン汁、香辛料をかけたり、ラーメンなどのスープを全部飲まないようにしたりするなど、少しずつ薄味に慣れていくようにしましょう。

肥満を解消する

肥満度を表す指標に、体重(kg)÷[身長(m)の2乗]を計算して求めるBMI(ボディ・マス・インデックス)があり、日本肥満学会では、BMI25以上を肥満としています。BMIを計算して25を超えている人は、カロリーの摂取量を抑えて、肥満を解消するようにしましょう。

ストレスを溜めない

ストレスも高血圧の原因になるので、リラックスする時間を持ったり、気分転換できる趣味を持ったりするなど、ストレスを溜め込まないような工夫をしましょう。

十分な睡眠をとる

血圧は1日の中でも変動しており、睡眠中がもっとも低く、起床前から少しずつ上昇し、日中に活動しているときにもっとも高くなります。このため、夜にしっかりと眠らないでいると、翌日の血圧が上昇してしまいます。また、睡眠不足はストレスにもつながります。夜は十分な睡眠をとるようにしましょう。

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