洗顔は、肌の健康の保持や増進のためにするという認識がある人も少なくないのではないでしょうか。しかしその認識とは逆に、洗い方によっては肌荒れを招いてしまっている場合があります。美肌を極めるために、ここでは洗顔法をおさらいしてみましょう。
ニキビなどの肌荒れを起こす原因とは?
肌荒れの症状は、皮膚のカサカサ、赤み、かゆみ、くすみ、シミ、ニキビ、吹き出物、湿疹などです。「乾燥」「皮脂の過剰分泌」「ターンオーバーの乱れ」「バリア機能の低下」などの悪い状態にあると、その結果として外からの刺激を受けやすくなったり肌の乾燥が余計に進んだりすることで、こうした症状が起こります。
これらの悪い状態は、時として洗顔が原因で引き起こされます。そこで、問題点をチェックしておきましょう。
原因1:洗顔料の泡立不足
洗顔料がしっかり泡立っていないと、手が直接肌に触れ、摩擦が大きくなってしまいます。摩擦はシミ、シワ、肌荒れの原因になります。きめ細やかな弾力のある泡で洗えると、肌への刺激を軽減でき、毛穴の奥までもきれいに洗えます。しっかり泡だっている方が、最後に洗顔料を洗い流すのも簡単なので洗い残しも防げます。
原因2:洗顔する回数が多い
洗顔は、基本的には朝と夜の2回で十分です。皮脂が多いのが気になり何度も洗顔するなど洗顔する回数が多すぎると、肌を乾燥させ逆に皮脂を過剰に分泌させてしまいます。
原因3:熱いお湯で洗っている
熱いお湯で洗うと必要以上に皮脂が落ちたり、角質を取りすぎたりして肌が傷つく心配があります。うるおいをなくした肌は乾燥し、乾燥を食い止めようと皮脂が過剰に分泌されてテカリの原因にもなります。お風呂で洗顔する場合、シャワーの温度設定は洗顔には高めなので気をつけましょう。洗顔に最適なのは、32℃程度のぬるま湯だとされています。
原因4:ゴシゴシ洗っている
肌の汚れを落とそうとして、ゴシゴシこすって洗うのはしわやたるみの原因になります。洗顔料を使っての洗顔ならそこまで力を入れてこすらなくても、汚れは浮かび上がってくれます。肌への刺激は極力避けるため、撫でるように優しく洗いましょう。
原因5:すすぎの回数が少ない
すすぎ残しがあると、ニキビなど肌トラブルの原因になるほか、その後のスキンケアで使う化粧水などの浸透も悪くしてしまいます。髪の生え際、フェイスラインや顎などは、洗顔料を残しやすいのでしっかりすすぎましょう。
原因6:洗顔にかける時間が長すぎる
洗顔料が顔に乗っている時間はできるだけ短い方が、肌への刺激や負担が抑えられます。また洗顔料の洗い残しがないようにと、すすぎに時間をかけすぎるのも肌には良くありません。目安としては通常30秒から1分以内、オイリー肌の人なら2分以内で洗うのがいいとされています。優しく丁寧に素早く洗い流しましょう。
原因7:洗顔回数を肌の状態で変えていない
乾燥肌の人は朝の洗顔は洗顔料を使わずぬるま湯だけで洗顔し、夜は洗顔料を使った洗顔にするのがオススメです。調子が悪い時には、洗顔はせずに、蒸しタオルを乗せるだけにするなどお肌の調子を見ながら洗顔方法を変えたほうが肌への負担を減らせます。
洗顔をする目的と美肌との関係
洗顔の目的は、肌の汚れを落とすことや、肌の余分な皮脂や古い角質を落とすことです。肌に汚れが残っていると、その汚れが毛穴につまり酸化したり雑菌が繁殖してニキビができたり、肌トラブルを起こす原因となります。洗顔で肌の古い角質を落とせば、その後のスキンケアに用いる化粧水の浸透力も上がります。このように正しい洗顔は肌荒れを防ぎ、美肌へと導いてくれます。
肌荒れに悩む人にオススメの正しい洗顔方法
まずは、正しい洗顔方法の手順とポイントを確認してみましょう。
手順1:手を洗い清潔にする
手は、意外に汚れています。雑菌を顔につけないためにも、まずは石鹸で手を洗い清潔にしましょう。
手順2:毛穴を開かせる
洗顔料で洗顔する前に、ぬるま湯を顔にかけ毛穴を開かせます。毛穴を開かせることで汚れが落ちやすくなります。また、湯船に浸かった後や、蒸しタオルを顔に乗せても毛穴を開くことができます。
手順3:洗顔料をしっかり泡立てる
肌への摩擦刺激を軽減するためや、洗顔料による汚れの吸い取りアップのために洗顔料はしっかり泡立てます。泡だてネットを使って泡立てるのも良いでしょう。泡だてネットは、使用後にはよく乾燥させ清潔に保ってください。
手順4:皮膚が厚く脂っぽいところから順番に洗う
泡立てた洗顔料を顔に置く前に、顔をあらかじめぬるま湯で濡らしておきます。洗う順番は額→鼻→あご→頬→目の周り→口の周りと進めるのが一般的です。この順番だと皮膚が厚く脂っぽい部分から皮膚が薄くカサつきやすい部分へ流れていくので、敏感な部分が後回しになり乾燥のダメージが軽減できます。ただし、脂っぽい部分には個人差があるので自分の肌をよく観察するようにしましょう。
手順5:ぬるま湯ですすぐ
ぬるま湯で、しっかりすすぎます。入浴中に洗顔する場合は、シャワーは直接顔にかけてはいけません。シャワーの水圧が高いと肌への刺激になり、たるみやニキビが悪化する心配があるからです。
洗顔後に行うべきスキンケア方法
スキンケアの目的とは、健康的でうるおいのある美しい肌にすること。そこで、この目的を達成するために、洗顔の後に行う美肌のための保湿ケアのポイントを挙げてみます。
方法1:化粧水を手のひらに出して温める
洗顔後たっぷりの化粧水で水分やうるいを与えしっかり保湿します。化粧水は手のひらに出して温めてから、肌につけましょう。いったん化粧水を温めることで肌馴染みも良くなり、浸透率も高くなります。
方法2:ハンドプレスで浸透させる
化粧水を顔全体になじませたら、仕上げは両手で顔を包み込むようにして、優しくハンドプレスをすると化粧水の浸透を促してくれます。
方法3:美容液を手でつける
化粧水の次は、美容液です。化粧水がしっかり浸透したのを確かめてから、指の腹を使って顔全体に伸ばし抑えるようになじませます。美容成分を肌の角質層まで届けることで、肌の内側から美肌をサポートしてくれます。シミやシワの改善、美白、ハリ感のアップなど目的別に種類もいろいろあります。
方法4:乳液またはクリームを手でつける
乳液やクリームは、化粧水や美容液で得た水分の蒸発を防ぎ閉じ込める蓋のような役割をします。乳液やクリームに含まれる油分が、肌を乾燥から守ってくれます。目元や口元など乾燥しやすい部分につけ、皮脂量が多くなりがちなTゾーンは避けることで顔のテカリの防止になります。
方法5:UVケアをする
シミやシワ、乾燥の原因になる紫外線は一年中肌に影響を及ぼします。UV ケアアイテムの適量を確かめて使い、しっかり肌を守りましょう。
まとめ
毎日当たり前のようにしている人も多い「洗顔」ですが、間違った洗顔法を続けて肌荒れを招いてしまうのは避けたいですよね。肌の状態をよく観察し、調子を見ながら、その時々に応じた正しい洗顔を行うことをおすすめします。
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