肌のシミは消えるの?シミの原因と対策方法を知って美肌を目指そう
更新日:2018/06/07 公開日:2018/05/29
肌にいつのまにか現れるシミ。できてしまったシミを消すことはできるのでしょうか。シミができるメカニズムや原因を探り、シミ対策の方法について解説します。
[目次]
肌のシミを消すことはできる?
ちまたには「美白」をうたった基礎化粧品が多く出回っています。また、食事の見直しでシミを改善するアプローチを考える方も多いようです。では、このようなセルフケアによって肌のシミを消すことはできるのでしょうか。
シミの種類にもよりますが、特に年齢に伴って発生するシミをセルフケアだけで消すことは、基本的に難しいといわれています。濃く定着したシミを改善するには、皮膚科で施術を受ける必要があると考えたほうがよいでしょう。
美白効果を認められている医薬部外品(薬用化粧品)によって、将来シミができるリスクを軽減したり、すでにあるシミを薄くしたりするアプローチは可能です。ここでは、現在あるシミを薄くしたり、将来のシミのリスクを軽減したりするためのスキンケア方法や食事の見直しポイントについて解説します。
シミができるメカニズムとメラニンの関係
シミとは、肌の奥にある色素細胞で作り出されたメラニン色素によって肌の一部の色が変わる「色素沈着」という症状です。では、どのようなときにメラニン色素が作られるのでしょうか。
そもそもメラニン色素は、肌の細胞を紫外線から守るために作り出されるものです。人間の身体を作っている細胞には核がありますが、その核に紫外線があたると核の中のDNAが破壊されたり変異したりします。すると、細胞が死んだり、がん細胞に変異したりといった現象が起こります。
肌は表皮、真皮、皮下組織の大きく3層に分けられ、表皮の一番奥にメラニンを作るメラノサイトがあります。紫外線を浴びるとメラノサイトでメラニン色素が作り出され、まわりの細胞に広がって真皮の細胞を紫外線から守るのです。
本来であれば、紫外線の影響で作られたメラニンは、表皮細胞のターンオーバーによって古い角質細胞とともに排出されます。しかし、紫外線の影響でメラノサイトにメラニンを作る命令が出続けるようになる場合があります。すると、メラニンの排出が追いつかず、シミとして表面化します。
なお、加齢や摩擦、ストレス、ホルモンバランスの変化などの要因で肌のターンオーバーが乱れることもシミの原因となります。
シミの原因は?
シミがどのように発生するのでしょうか?実はその根本的な原因は、はっきりとわかっていない部分が多いのです。前述したように、シミを発生させる原因のひとつに、紫外線が大きく関わっていることが考えられています。また、紫外線以外にも、シミの形成に関係する要素も存在します。
たとえば、小さなシミのような斑点が鼻周辺を中心に現れるソバカスは、遺伝が関係しているといわれています。また、30代から40代の女性に現れることが多い左右対称のシミは「肝斑(かんぱん)」と呼ばれ、女性ホルモンが影響していると考えられています。
遺伝的な要素やホルモンバランスなどが影響しているシミの場合、一般的に化粧品に含まれる美白成分の効果は薄いといわれています。一方、主に紫外線が原因と考えられる老人性色素斑は、紫外線対策や化粧品による美白ケアなどによってアプローチすることが可能です。
シミにアプローチする美白スキンケア
紫外線の影響でできるシミにスキンケアでアプローチしたい場合、基礎化粧品に含まれる美白成分がポイントになります。美白成分には、厚生労働省で医薬部外品有効成分として認可されているものが20種類ほどあります。代表的なものをご紹介しましょう。
ビタミンC誘導体
ビタミンCには、すでにできてしまったメラニンを還元したり、メラニン色素が作り出されるのを防ぐ効果があるとされています。しかし、ビタミンC自体は非常に不安定で壊れやすい物質です。そのため、誘導体の形にすることでより安定させ、化粧品に配合されることが多くなっています。
アルブチン
アルブチンには、メラニン色素が生成されるときに働くチロシナーゼという酵素の働きを邪魔することで、メラニンの生成をおさえる働きがあるとされています。そのため、すでにできてしまったシミへのアプローチは難しいものの、シミのできにくい肌を目指すときにおすすめの成分の1つです。
トラネキサム酸
トラネキサム酸もアルブチンと同じくチロシナーゼの働きを阻害する作用があり、紫外線によるシミを予防する効果が期待できます。また、トラネキサム酸は内服および外用で、肝斑を緩和する効果が認められています。
プラセンタエキス
アミノ酸やビタミンを豊富に含んだ、動物の胎盤からの抽出物です。化粧品に配合されるプラセンタエキスは、豚や馬などの哺乳動物の胎盤が原料となっています。メラニンの生成をおさえるほか、肌のターンオーバーを整える効果も期待できます。
このほかの厚生労働省認可の美白有効成分
厚生労働省が認可しているこのほかの美白成分として、主に以下のものがあげられます。基本的には、メラニンが作られる過程を阻害してシミを防ぐ効果が認められている成分です。
- リノール酸
- コウジ酸
- エラグ酸
- 4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
- ニコチン酸アミド
- ルシノール
- マグノリグナン
- t-シクロアミノ酸誘導体
- カモミラET
- プラセンタエキス
- m-トラネキサム酸(トラネキサム酸)
- アルブチン
- ビタミンC誘導体
- エナジーシグナルAMP
化粧水やクリームなど、どのような化粧品でとり入れると効果的?
前述したような成分には、水に溶けやすい水溶性のものと油に溶けやすい脂溶性のものがあります。たとえば、ビタミンC誘導体は水溶性のものと脂溶性のものの2種類があり、水溶性のものは化粧水や美容液に、脂溶性のものはクリームや乳液に配合される傾向があります。
特徴として、水溶性のビタミンC誘導体は即効性があり、脂溶性のビタミンC誘導体は皮膚に長くとどまって働きかけるといわれています。
また、美白成分が配合された美容液を含ませたシートパックなども多く見られます。美白成分配合のシートマスクによるパックは保湿と美白の両方にアプローチでき、美容成分が肌に密着して浸透しやすくなります。そのため、シミへのアプローチの1つとして美白成分配合のパックを定期的にとり入れるのもおすすめです。
では、肌のシミへのアプローチにおすすめの化粧品を具体的にご紹介しましょう。
肌にできるシミ対策におすすめの化粧品8選
ここでは、美容家がおすすめするシミ予防に活用できる化粧品を紹介します。
HAKU|メラノフォーカスV(資生堂)
販売価格(編集部調べ):10,800円(税込)
内容量:45g
医薬部外品
- おすすめの理由
- たくさんの賞を受賞している資生堂ロングランヒットの美白美容液。3Dターゲティング処方によって、角質層まで美白成分をしっかり届け、美白有効成分である「4MSK」や「トラネキサム酸」を配合し、シミの生成ルートをしっかりブロック。角質層まで美白成分をしっかり届けて。洗練された透明感あふれる肌へ導く、資生堂のシミ予防研究の集大成の一本です。
美容家・インターナショナルメイクアップアーティスト 近藤さやか
- 使ってみた感想
- 美白の即効性と高い保湿力の乳白色のこっくりとしたクリーム状の美容液は、伸びがよくベタベタせずにすーっと肌になじんでくれる。美白成分をダブルで配合し翌朝にくすんでいた肌が晴れ渡る様にぱぁっとくすみを飛ばして滑らかに整えてくれるのを実感でき、使い切る頃には、肌が生まれ変わったような手応えを感じ、絶対的信頼感を置いている美白美容液。
HAKU|メラノディープモイスチャー(資生堂)
販売価格(編集部調べ):4,860円(税込)
内容量:100g
医薬部外品
- おすすめの理由
- 大人気HAKUシリーズのジェル状の保湿&美白ケアができる美白化粧水。資生堂が特許を取得している独自の乳化技術により、化粧水をギュッと凝縮してジェル状にしてあることで、保湿と美白をしっかりと実感できる製品。
美容家・インターナショナルメイクアップアーティスト 近藤さやか
- 使ってみた感想
- 手に取ったときはジェルですが、肌の上でなじませていくとローション状に変わる新触感美白化粧水です。この心地よい使用感はリピートしたくなるほど気持ち良いです。そしてすごいのがその保湿感。ベタつきなどもなく、しっかりなじむのにしっとりモチモチに仕上げてくれます。
ONE BY KOSE|メラノショット ホワイト(コーセー)
販売価格(編集部調べ):5,724円(税込)
内容量:40ml
医薬部外品
- おすすめの理由
- コーセーが美白に50年の歳月をかけて向き合い、たどり着いたシミの元を無色化する自信作の美白美容液。日本で初めてシミ発生源の3D解析に成功したコーセーがメラノソームを黒化させないエンドメラニンブライターを開発。メラニンの生成を防ぐだけでなく無色のメラノソームの割合を増やしてくれるアプローチでシミを作らせない働きかけをしてくれるまたコウジ酸がシミの発生源にしっかり働きかけメラニンを抑制してくれる美白美容液です。
美容家・インターナショナルメイクアップアーティスト 近藤さやか
- 使ってみた感想
- 真っ白で軽いつけ心地のテクスチャでしっかり肌になじんでくれます。コウジ酸の美白成分は私のとって信頼感のある美白成分でしたが、透明感はもちろんのこと、肌の調子がものすごくいい。使用を始めてからグングンとキレイになっていくのを実感して、毎朝鏡を見るのが嬉しくなります。そして、その豪華なパッケージからは想像もしていなかった5,300円という価格にも驚き。これは手放せなくなる美容液です。
SK-II|ジェノプティクス スポット エッセンス(P&Gプレステージ)
販売価格(編集部調べ):11,340 円(税込)
内容量:30ml
医薬部外品
- おすすめの理由
- SK-II独自のピテラ™成分だけでなく、美白有効成分D-メラノ™、カラフトコンブエキスなどを含む複合成分配合。メラニンの生成を防ぎ、見えないシミ、未来のシミまでアプローチしてシミの目立たない肌へと導く医薬部外品美容液です。
美容家・インターナショナルメイクアップアーティスト 近藤さやか
- 使ってみた感想
- スポイド式の美容液で、衛生的につかえるのが嬉しい。とろみのある乳白色の美容液でしっかりと伸び、しっとりとして心地の良い感触でした。1本使いきったのですが、くすみの気にならないきめ細かい肌にしてくれるだけでなく、肌本来の調子を底上げしてくれるそんな美容液だと思います。首やデコルテまで使用しているので、おかげで白く透き通った内側から艶あふれる質感になり大満足の美容液です。
ホワイトショット SXS(POLA)
販売価格(編集部調べ):12,960円(税込)
内容量:20g
医薬部外品
- おすすめの理由
- 肌が本来持つ美しくなる力に着目し、まっさらに冴え渡る透明感あふれるような肌を目指す集中美白美容液。ポーラオリジナル美容成分「m-Aクリアエキス」「SCリキッド」「m‐シューター」「クリアノール」を配合し気になるシミにアプローチしてくれ、美しく透明感あふれる肌に導いてくれる。硬めのテクスチャでスポット使いもできるが全体になじませて、しっかりと美白効果を実感してほしい美容液です。
美容家・インターナショナルメイクアップアーティスト 近藤さやか
- 使ってみた感想
- チューブ式で斜めにカットされているので出しやすく、クリームのような硬めのテクスチャで、シミの気になる部分から全体まで使えるのが嬉しい。顔全体になじませるとさらとしたテクスチャで、次に重ねるアイテムをすぐ重ねられるのも嬉しい。夜塗って寝ると起きた後に透明感をしっかり実感できて嬉しくなる効果の美容液です。
イーブン ベター ダブル ブライト セラム(クリニーク)
販売価格(編集部調べ):9,720円(税込)
内容量:30ml
- おすすめの理由
- 2種類の美容液をフレッシュなままミックスして使用する美容液。しっとりなめらかなテクスチャが、今の肌にワンランク上の透明感を与えます。肌をいわたるギョクロエキスなどをカクテル配合したオプマイザー付き。くすみや色ムラができにくい肌に整えます。オールスキンタイプに使用できる美容液。
美容家・インターナショナルメイクアップアーティスト 近藤さやか
- 使ってみた感想
- 肌になじませるとスッと浸透し、ベタつかずにさっぱりとした仕上がりで使用感がとても心地よい。玉露の香りも日本人になじみがよく、ホッとさせてくれる。一か月使用して夏に焼けてしまった肌を本来のファンデーションのトーンまでに回復させてくれ、シミも目立ちにくくなった印象になりました。
エクサージュホワイトニング|ホワイトニングVCチャージャー(ALBION)
販売価格(編集部調べ):6,480円(税込)
内容量:1.0ml×28本
医薬部外品
- おすすめの理由
- ビタミンCの働きでメラニンの生成をおさえてシミ・ソバカスを防ぎながら、肌をみずみずしいうるおいで満たし、明るい透明感のあるキメ細かい肌へと導く2層タイプの薬用美白美容液です。28本入りの使い切りタイプ。
美容家・インターナショナルメイクアップアーティスト 近藤さやか
- 使ってみた感想
- パウダーを混ぜ合わせて使う一本一回分の使い切りタイプの美容液。美白の効果をすぐに実感したい時に大活躍のアイテムでお助けアイテムとして重宝しています。使うたびに肌が明るく、美白対策にもニキビケアにも使える肌の不調を感じた時の優秀な美容液。
ルミーチェ|美白オイルエッセンス(ウテナ)
販売価格(編集部調べ):1,296円(税込)
内容量:30ml
医薬部外品
- おすすめの理由
- 油溶性ビタミンC&ホホバオイル・スクワランオイル配合の美白オイル美容液。オイルなのにベタつかず角質層までスーッと浸透。透き通るような白く輝く美白肌へ。化粧水前のブースターとしての使用や手、デコルテなどにも使える美白美容液です。
美容家・インターナショナルメイクアップアーティスト 近藤さやか
- 使ってみた感想
- プチプラながらも、美白効果を実感できる美容液。サラッとしたオイル美容液で嫌なべとつきもなく肌なじみがよく、イランイランをはじめとする3つの精油の香りが心地よい。ブースターとして使用するとぐんぐんと化粧水を浸透させてくれるし、美容液として使用すると保湿もしっかりできます。翌朝にはくすみ抜けした肌に導いてくれますよ。
シミ予防に紫外線対策も忘れずに
シミの少ない美しい肌を目指すうえで、前述した化粧品選びとあわせて行いたいのが紫外線対策です。すでに解説したとおり、紫外線は肌にシミができる大きな原因です。そのため、いかに肌に紫外線を届けないようにするかも大切になるのです。
日焼け止めを選ぶとき、チェックしたいのが日焼け止め効果の強さと配合されている紫外線カット剤の種類です。
日焼け止めの強さは、「SPF」と「PA」で表示されます。それぞれ値が大きいほど紫外線を防ぐ能力が強い一方で、肌への負担も大きくなりがちです。そのため、使用するシーンに合った強さの日焼け止めを選ぶことが大切になります。日常生活の中で使用するレベルであれば、SPF25以下、PA+もしくは++程度で十分といわれています。
また、日焼け止め剤の種類は大きく「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」に分けられます。より紫外線をカットする力が高く水煮も強いのは紫外線吸収剤ですが、紫外線と反応して熱を出すことから肌への負担が大きい傾向があります。肌への刺激が気になる場合や紫外線吸収剤配合の日焼け止めで肌荒れを起こしたことが場合は、紫外線散乱剤を使用した日焼け止めがよいでしょう。
一方、汗をかくシーンなどでは紫外線吸収剤を使用した日焼け止めもよいでしょう。紫外線吸収剤を使用した日焼け止めを使う場合は、使用後にクレンジングなどでしっかり落としてください。
シミに効果的な食べ物はある?
シミを消したいといったときのアプローチとして、食事の見直しを行う方もいるようです。食事は身体を作るもととなるもの。特定の食べ物がシミの改善に効果的といったことは考えにくいものの、健康な肌をつくるためには食事の見直しも大切と言えるでしょう。
食事を見直すうえでもっとも気をつけたいのが、栄養のバランス。現代の食生活は糖質や脂質が過剰になりがちですが、肉や魚、大豆などのタンパク質や、野菜、乳製品、果物、海藻類などさまざまな食品をバランスよくとるようにしましょう。
また、ファストフードや揚げ物、生クリームやバターたっぷりの洋菓子など脂質の多い食べ物や、冷たいアイスなどの身体を冷やす食べ物はあまりとりすぎないことをおすすめします。
まとめ
肌のシミは、できてしまったらセルフケアで消すことは難しいものです。しかし、これからできるシミ防止やシミを薄くするアプローチは、セルフケアでも可能です。
今回紹介した美白成分やおすすめ化粧品を参考に、あなたの肌に合う美白ケアアイテムをとり入れてみてください。また、濃いシミがどうしても気になる場合は、皮膚科で相談することも考えましょう。
美白を意識した基礎化粧品やパックによるスキンケア、紫外線対策や栄養バランスのとれた食事を普段から意識し、透明感のある美肌を目指しましょう。
シミ・そばかす対策におすすめの化粧品 関連記事
-
日焼け後の黒い肌に美白ケア!即効性は期待できる?
#日焼け #美白
-
日焼けした肌を最短で戻す!美白肌に戻るためのケア方法
#日焼け #戻す #美白
-
美白パックは毎日やっていい?使い方と効果でおすすめ5選
#美白 #パック
-
美白乳液はどう選ぶ?エイジングケアにおすすめ乳液5選
#乳液 #美白
-
美白はスキンケア方法をおさえれば叶う!おすすめ化粧品もチェック
#美白 #スキンケア
-
美白成分4MSKとは?配合されているおすすめ化粧品も紹介!
#4MSK
-
シミ対策に選ぶべき美白化粧品は?おすすめ5選
#シミ #美白
-
くすみの原因7つ!透明肌を取り戻すスキンケア方法とは
#くすみ #原因
-
かんたんチェック
日焼けリスクセルフチェック
-
かんたんチェック
顔のたるみ可能性チェック
振り返りやまとめ読みに便利。クリップで記事を保存!
クリップ機能を使用するには、会員登録(無料)が必要になります。