30代くらいから気になる人が多くなるシミ。年齢を感じさせる原因にもなるシミですが、みなさんはどれくらい「美白ケア」を行っていますか。
ここでは、シミ対策に選びたい美白化粧品の成分や、美白化粧品が効きやすいシミと効きにくいシミの違い、おすすめの美白化粧品について解説します。シミと美白化粧品のことをしっかりチェックして、気になるシミに賢くアプローチしましょう。
[目次]
シミ対策にはどのような化粧品を選ぶとよいのか
シミが気になる場合のアプローチ方法として、普段使用する化粧水や乳液などの基礎化粧品からアプローチする方法があります。美白成分が配合されている化粧品を使用するのです。
では、美白成分とはどのようなものでしょうか。
ここで言う美白成分とは、厚生労働省によって美白効果があると認可されている成分のこと。厚生労働省に認可されている美白成分は、医薬品よりは効果が緩やかなものの、なんらかの改善効果が期待できる「医薬部外品(薬用化粧品)」の成分に分類されます。
ただし、美白成分ならどのようなシミにも効果を発揮するわけではありません。シミには種類がありますが、その種類によって美白成分が効きやすいものと効きにくいものがあります。
また、美白成分として認められているものはいくつかあり、作用の仕方も異なるため期待される効果も異なります。まずは、美白成分の作用と分類をチェックしましょう。
シミ対策に効果的?美白成分とは
厚生労働省が認可した美白成分は、20種類ほどあります。その中でも「現在あるシミにアプローチする成分」と「シミ予防(これからできるシミ)にアプローチする成分」があります。それぞれ、どのような成分があるのかご紹介します。
今あるシミへのアプローチ
今すでにできているシミへのアプローチが期待できるのは「ビタミンC誘導体」です。ビタミンC誘導体とは、不安定で化粧品に配合してもすぐ壊れてしまうビタミンCを安定化させ、表皮の角質層に浸透しやすく改良した成分です。
ビタミンC誘導体にはメラニンを還元する作用があるため、今あるシミへのアプローチが期待されています。ただし、いくら医薬部外品(薬用)の美白化粧品であっても、劇的な効果があるとはいえません。また、今あるシミを薄くするといった効果について、あまり過信しないようにしましょう。一般化粧品にも配合される成分なので、シミへのアプローチを期待する場合は医薬部外品(薬用化粧品)であるかにも注目しましょう。
シミ予防のアプローチ
これからできるシミへのアプローチに適した美白成分は、多くあります。以下のものがこれからできるシミへの効果を期待できる有効成分です。
- トラネキサム酸
- ビタミンC誘導体
- リノール酸
- アルブチン
- コウジ酸
- プラセンタエキス
- エラグ酸
- 4MSK
- ニコチン酸アミド
- ルシノール
- マグノリグナン
- t-シクロアミノ酸誘導体
- カモミラET など
細かい作用の仕方は異なりますが、いずれもメラニン色素の合成を阻害する作用があるとされています。
このような美白成分が配合された化粧水や乳液などを、自分の目的に合わせて使用することがシミ対策には重要です。ただし、ビタミンC誘導体には皮脂の分泌をおさえる作用もあり、肌を乾燥させやすい傾向があります。そのため、美白成分としてとり入れる場合、乾燥ケアもあわせて意識することをおすすめします。
ハイドロキノンってどんな成分?
美白成分について少し学んだことのある方なら「ハイドロキノンはどうなの?」と思われるかもしれません。ハイドロキノンとは、主にクリニックで処方される薬に配合されている成分で、非常に強力な漂白作用があります。ただし、ハイドロキノンは現状、医薬部外品としては厚生労働省に認可されていません。そのため、厚生労働省認可の医薬部外品には分類されません。
美白成分はどのようなシミにも効くの?
ここまで美白成分自体の話をしてきました。しかし、シミは1つの原因で起こるものではなく、原因によって種類も変わります。前述した美白成分は、どのようなシミにも効果を発揮するのでしょうか。
実は、美白成分は効果を発揮するシミと効果を発揮しにくいシミがあります。
日焼けや炎症によるシミには効果的
紫外線によるダメージのほか、ニキビなどで肌に炎症が起きた後にもシミができることがあります。紫外線によるシミを老人性色素斑もしくは日光黒子、炎症の後にできるシミを炎症後色素沈着と言いますが、いずれも美白成分が比較的効果を示しやすい傾向があります。
なお、老人性色素斑はシミの中でももっとも多く、頬の高いところやこめかみをはじめ、全身のさまざまな部位にできるものです。
ソバカスや肝斑(かんぱん)は美白成分の効果が出にくい
鼻を中心に小さなシミができるソバカスは、遺伝が関係して現れます。また、30代くらいの女性によくみられる肝斑は、頬骨や鼻の下などに左右対称で現れるシミですが、この肝斑には女性ホルモンが関係しているといわれています。
これらのシミには、美白成分が効果を発揮しにくい傾向があります。ただし、肝斑は内服薬による内側からのアプローチが効果的といわれています。
気になるシミがどのようなものなのかを見極め、適した方法で対処することが大切です。
シミ予防に!おすすめの美白化粧品5選
ここでは、シミ予防に活用できる美容家おすすめの美白化粧品を紹介します。
SK-II|ジェノプティクス オーラ エッセンス(P&Gプレステージ)
販売価格(編集部調べ):17,280円(税込)
内容量:30ml
医薬部外品
- おすすめの理由
- SK-IIのテクノロジーを結集した美白美容液です。濃縮ピテラ™を含む「ジェノプティクス オーラ カクテル」を配合。実力派の美白美容液ながら、美白ケア初心者でも使いやすい優しいテクスチャが特徴です。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- 私が毎年、春のはじめから秋の中盤にかけてデイリーケアに取り入れている美容液です。さらりと軽いテクスチャなのに、塗った後の肌は透明感があり、長時間うるおっている実感があります。使い始めてから新たなシミに悩まされることがなく、私にとってはマストハブ美容液です。
ホワイトショット SXS(POLA)
販売価格(編集部調べ):12,960円(税込)
内容量:20g
医薬部外品
- おすすめの理由
- 発売早々から、その実力が話題になっていた美白美容液。シミやソバカスを防ぎ、透明感のあるお肌を本気で目指す人ほど使い込んでいきたい、密着性が高いクリーム状の本格派アイテムです。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- 美白有効成分がメラノサイトに届くようサポートしてくれる独自の「SXSショットデリバリー処方」で、こっくりしたクリームがお手入れしたい部位にピンポイントでアプローチしてくれる実感があります。アーティチョークやユズ、アロエなどの成分が配合されていて、さわやかな使い心地です。
HAKU|アクティブメラノリリーサー(資生堂)
販売価格(編集部調べ):4,860円(税込)
内容量:120ml
医薬部外品
- おすすめの理由
- 角質にうるおいを与えて、透明感のある肌を目指す美白化粧水です。やさしく拭くようになじませて使うのが特徴で、しっとりと肌をうるおしながらデイリーの美白ケアができます。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- 強くこすらず、やさしく手のひらや指で肌を拭き取るようになじませていくと、ふっくらとした肌が実感できています。とろみのあるテクスチャなので、肌になじませやすく、それでいてベタつきを感じることもなく、みずみずしい肌へと導いてくれる気がしています。
HAKU|メラノクール ホワイトソリッド(資生堂)
販売価格(編集部調べ):10,800円(税込)
内容量:45g
医薬部外品
- おすすめの理由
- 冷たいバターが溶けるように肌になじんでいく感覚がユニークなソリッド状の美白クリーム。ほてった肌をクールダウンさせながら美白ケアができるので、暑い季節に使いやすいアイテムです。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- 肌にのせると、スーッとクリームが溶け、お肌に伸びていくテクスチャが個性的な使用感です。冷蔵庫で保管しておくため、ほてった肌を適度にクールダウンしてくれ、冷たさが心地よいです。私には、屋外で長時間を過ごした後でも、安心して使える美白化粧品になっています。
ONE BY KOSE|メラノショット ホワイト(コーセー)
販売価格(編集部調べ):5,724円(税込)
内容量:40ml
医薬部外品
- おすすめの理由
- シミのもとに着目し、ダイレクトにアプローチする薬用美白美容液です。美白有効成分コウジ酸がメラノサイトに働きかけるようつくられていて、使うだけでクリアな肌を目指せる安定感のある美白ケアアイテム。
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき
- 使ってみた感想
- とろりとしたテクスチャで、肌になじませやすく、しっかりうるおしながら肌にスーッと伸びていくような使い心地が特徴の美容液。疲れているお肌にも使えていて、実力派なのにやさしい使用感なので、お肌の調子が不安定なときでも安心して使えています。
美白化粧品はライン使いするべき?
美白化粧品を含め、スキンケア用の基礎化粧品は洗顔料、化粧水や乳液を同じメーカー・同じブランドのものでそろえる「ライン使い」をしている方も多いかもしれません。では、美白化粧品はライン使いしたほうが効果を期待できるのでしょうか。
基礎化粧品には、美白成分を含めさまざまな成分が配合されています。そのため、異なるブランドで基礎化粧品をそろえると、成分同士の相性が悪く肌への悪影響を及ぼしたり、せっかくの有効成分の作用が弱まる可能性があるといわれています。
一方で、同じラインであっても、化粧水は肌に合うけれどクリームだけが肌に合わない、といった可能性も考えられます。このような場合、無理にラインでそろえるよりも、自分に合うアイテムをそろえたほうがよいでしょう。
基礎化粧品をライン使いするメリットはありますが、無理にラインでそろえる必要はありません。さまざまな組み合わせを試し、自分の肌に合う化粧品の組み合わせを見つけるのが理想的です。
まとめ
シミ対策に、日ごろのスキンケアでとり入れられる美白成分は欠かせません。
しかし、今あるシミへアプローチしたいのか、これからできるシミを予防したいのかによって選ぶ美白成分は変わってきます。また、自分が気にしているシミが紫外線によるものやニキビ跡のように炎症によるものなのか、肝斑などの内的要因で起きるものなのかによっても美白へのアプローチ方法が変わります。
自分が実現したいシミ対策を少しだけ考え、美白化粧品を適切にとり入れましょう。また、美白化粧品の使用とあわせて、紫外線対策も忘れないようにしてください。
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