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赤ちゃんの肌着はオーガニックがいい?選び方と洗濯の仕方

更新日:2018.06.29
公開日:2018.06.29
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この記事の監修者
スキンケア大学編集部

赤ちゃんの肌に直接触れる、肌着の選び方や洗濯方法について解説します。非常に薄く、外部からの刺激にも弱い赤ちゃんの肌を守るには、どのような肌着を選ぶとよいのでしょうか。贈り物などでよく見られるオーガニックコットンについても解説します。

赤ちゃんのデリケートな肌に直接触れる肌着は、できるだけ肌を刺激せず、汗をよく吸い取ってくれるものを選びたいところ。しかし、店頭やインターネット通販などでも「どこを見て選ぶといいの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

中には、「どうやらオーガニックがいいらしい」という情報を得て、オーガニックコットンと標榜されている肌着だけを選ぶと言う方もいるかもしれません。しかし、意外とオーガニックコットンと普通のコットンの違いについて理解している方は少ないと考えられます。

ここでは、主に1歳くらいまでの赤ちゃんの肌着の選び方、そして日ごろ行う赤ちゃんの肌着の洗い方をご紹介します。

赤ちゃんの肌着はオーガニックがいいと言われるのはなぜ?

赤ちゃんの肌着や衣類はオーガニックがよいと聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、オーガニックコットンと通常のコットン(綿)では何が違うのでしょうか。

オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料に頼らずに2,3年以上育てられていることを認証機関に認められた綿のことを言います。

通常、綿花を育てるときは、雑草を枯らせたりカビを防いだりとさまざまなシーンで農薬や化学肥料が使われています。これらを使わずに育てることで、環境や農家の人たちへ配慮されているのがオーガニックコットンです。ただし、通常の方法で栽培された綿花にこれらの農薬が多く残るといったことはなく、最終的な製品に農薬が多く残ることは考えにくいといわれています。

このことから、赤ちゃんの肌のことだけを考えると、必ずしもオーガニックコットンの肌着を選ぶ必要はないと言えます。

しかし、環境や農家への配慮からオーガニックコットンの製品を選ぶといった視点を持つことも、大切と言えるかもしれません。

赤ちゃん用肌着の種類

肌着はオーガニックだけにこだわる必要はないとわかったところで、次は赤ちゃんの肌着の種類について解説します。

赤ちゃん用の肌着は、生後3か月くらいまでとそれ以降で形が変わってきます。主に1歳までの赤ちゃんの肌着の種類を解説します。

生後する~3か月くらいまでの肌着

はじめての赤ちゃんを迎えるとき、肌着と言っても種類がいくつかあることに戸惑うかもしれません。出産予定の産婦人科で出産前に用意しておくとよいものリストをもらっている方が多いかもしれませんが、それぞれの肌着の違いについておさえておくと、肌着の準備もより主体的に行えるのではないでしょうか。

新生児期に使用する肌着はすべて前で合わせるようになっています。形によって、以下の3種類に分けられます。

短肌着
裾が短めで、足が出るくらいの長さの肌着です。前はひもで留めます。この短肌着と、後述する長肌着やコンビ肌着を組み合わせるのが赤ちゃんの肌着の基本です。汗をかきやすい首回りやわきの汗を吸い取ると同時に、体温調節の未熟な赤ちゃんの保温に役立ちます。
長肌着
長肌着は、短肌着をそのまま長くしたような形をしています。足まで覆う長さがあり、短肌着と同じく体温を保ったり、汗を吸い取ったりする役割があります。後述するコンビ肌着よりもおむつ替えをしやすい一方で、赤ちゃんの足の動きが活発になるとはだけやすい一面があります。
コンビ肌着
コンビ肌着は、長肌着と同じくらいの長さがあるものの、股下にスナップがついていてズボンに近い形にすることができます。そのため、赤ちゃんの足の動きが活発になってからもはだけにくく、比較的長く使いやすいでしょう。一方で、おむつ替えのときにはスナップを外す必要があるため、長肌着よりひと手間かかります。
何をどのくらい用意するといいの?
出産前に準備しなければいけない赤ちゃんの肌着ですが、短肌着5,6枚、長肌着とコンビ肌着をあわせて5,6枚くらいあると安心です。
赤ちゃんは汗をかきやすく、肌着が汗でしめっている場合は取り替えてあげたいところ。また、おむつ替えの途中で赤ちゃんのおしっこが出たりして、肌着を替えなければいけなくなるケースもあります。大体1日2回着替えると考えたとき、2,3日分のストックがあると洗濯できない日があっても間に合います。そのため、短肌着と長めの肌着を5,6セット持っておくことをおすすめします。

長肌着とコンビ肌着はそれぞれの長所があるため一概には言えません。しかし、最初はコンビ肌着と長肌着をそれぞれ2,3枚用意しておき、おむつ替えをする人が使いやすい方を必要に応じて買い足すのがおすすめです。

新生児用の肌着がセットになっているものも多いので、ひとまずセットでそろえておき、足りない分を後から買い足すのも手です。

生後4か月目くらいからの肌着

生後3,4か月くらいになってくると、個人差はありますが、身長は60cmくらい、体重も5~6kgくらいに増えている赤ちゃんが多いでしょう。そのくらいになると、服のサイズも1つ上がります。

これからは動きが多くなってくるため、短肌着や長肌着でははだけやすくなってきます。動きを邪魔しにくいコンビ肌着やカバーオール肌着、ロンパース肌着を選ぶとよいでしょう。つなぎになっているので活発に動いてもおなかが出ず、温かく過ごせます。

70cmくらいまでの肌着は、前あきが基本です。手早くスナップで留められるものが増えてくるので、赤ちゃんが動きたがったときにもサッと着せやすくなります。

赤ちゃんの肌着の選び方

新生児の肌着の種類とそろえる数をご紹介しましたが、素材などもチェックしたいところですよね。また、いつまで赤ちゃん用の肌着を着るべきなのかも気になるところ。ここでは、1歳までの赤ちゃんの肌着を中心に、選び方をご紹介します。

素材はどのようなものがいい?

赤ちゃんのうちは、吸湿性と通気性がよく、肌への刺激も少ない綿100%の肌着が基本です。ただし、同じ綿100%でも織り方によって特徴が異なるため、季節に合ったものを選べるようになるとよいでしょう。代表的なコットンの織り方と特徴をご紹介します。

ガーゼ
赤ちゃんの服や肌に触れる小物といえばガーゼと考える方も多いかもしれません。特に吸湿性や通気性がよいため、ガーゼの肌着は夏などの汗をかきやすい時期におすすめです。
フライス(ゴム編み)
伸縮性がよく、通気性もすぐれています。季節を問わず活躍するコットン生地です。
スムース
両面ゴム編みの生地です。やや厚手で保温性が高いため、秋、冬、春先まで使えます。

サイズはどうすればいい?

赤ちゃんの服のサイズは、生後間もなくは一番小さい50cmで、そこからは身長と体重を大体の目安としてサイズアップしていきます。身長60cm、体重が6kgくらいであれば60cm、身長70cm、体重が9kgくらいになれば70cmの服や肌着がよいでしょう。

ただし、特に肌着では「50~70cm」「60~70」と幅を持たせたサイズのものもあります。あまり大きすぎると動きを邪魔してしまいますが、このような幅のあるサイズ設定のものも活用しながら赤ちゃんに合ったサイズの肌着や服を買い足していきましょう。

赤ちゃんの肌着の洗濯の仕方

赤ちゃんの肌着の選び方についてお伝えしてきましたが、毎日の洗濯方法も気になるところ。洗剤は赤ちゃん用のものを使ったほうがよい、新しく購入したものは水通ししたほうがよいといわれていますが、実際にこのような対応は必要なのでしょうか。

赤ちゃん用の洗剤で洗濯する

赤ちゃんの衣類は、ある程度成長するまでは赤ちゃん用の洗濯洗剤で洗ってあげるとよいといわれています。赤ちゃん用の洗濯洗剤は一般的な洗濯洗剤よりも、汚れを落とす界面活性剤が少なく作られているのが一般的です。また、着色料や蛍光増白剤といった「汚れを落とす」うえで必要ではない成分が配合されておらず、赤ちゃんの肌に刺激となりやすい成分が少ないと言えます。

洗濯によって洗剤が衣類に残ってしまう場合もありますが、このような肌の刺激となる成分をできるだけ少なくすることで、デリケートな赤ちゃんの肌を守ることにもなります。

洗濯物に残った洗剤で肌が荒れる赤ちゃんもいるため、できるだけ赤ちゃん用の洗剤を使ってあげましょう。また、大人用の服の汚れが赤ちゃんの服につくのを防ぐため、できれば洗濯するときも分けて洗ってください。

1歳以下の赤ちゃんは、もっとも皮膚が弱いといわれています。お洗濯が大変かもしれませんが、できれば1歳までは赤ちゃんの洗濯物は大人の洗濯物と分け、赤ちゃん用の洗剤で洗ってあげるようにするとよいでしょう。

購入したばかりの服は水通しする

新しく購入した赤ちゃんの服や肌着は、「水通し」するとよいといわれています。それは、以下のような理由からです。

  • 吸湿性がよくなる
  • 付着しているほこりや汚れが取れる
  • やわらかくなって着心地がよくなる

新しい服や肌着にはノリがついている場合があります。そのノリを水通しして取ってあげることで、上記のようなメリットがあるといわれているのです。生まれたばかりの赤ちゃんは汗をよくかきます。そのうえ、吸湿性のよくない肌着を身につけていると、肌に残った汗が原因であせもなどの肌荒れを招く場合もあります。赤ちゃんの肌着は最初に身につける前に水通しをしてあげることをおすすめします。

水通しをする場合は、晴れた日の朝に水だけ、もしくは赤ちゃん用の洗濯洗剤を使って洗い、お日様に当てて乾かします。

ただし、最近では「湯通し済み」などと書かれた新生児用の肌着などもあります。水通しせずに使用できるので、こういったものを上手に活用するのもおすすめです。

まとめ

薄くデリケートな赤ちゃんの肌は、汗や洗濯物に残った洗剤などちょっとした外部刺激でも荒れてしまいがち。そのような外部刺激から守ってあげるためにも、肌着の選び方や洗い方は大切です。

肌着を選ぶときは、吸湿性と通気性にすぐれた綿100%の生地で、季節に合った織り方のものを選んであげましょう。また、産後しばらくはママの体力も戻っておらず、赤ちゃんのお世話をしながら洗濯などの家事を毎日するのが難しい場合もあります。そのため、赤ちゃんの肌着は多少多めに用意しておきましょう。

購入した肌着は、できれば赤ちゃんに着せる前に水通しをしましょう。また、洗濯は大人のものと分け、赤ちゃん用の洗剤で洗ってあげてください。

肌の弱い1歳くらいまでは、特に気をつかう面が多く大変かもしれません。しかし、肌荒れなどで頻繁に病院に通うのも大変ですし、できるだけすべすべの肌を保ってあげたいもの。衣類のケアはスキンケアの一部とも言えるため、今回ご紹介したポイントを心がけてみましょう。

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