スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

排便には姿勢が大事!便秘がちなアナタに伝えたいトイレの秘訣

更新日:2018/08/15 公開日:2018/06/28

便秘の解消法

便秘対策と言えば食べ物や水分摂取などをよく聞きますが、実はトイレで排便するときの姿勢がとても大事であることをご存知ですか?また、便秘がちの方なら「ウ~ン」と頑張っていきんだことがあるかもしれませんが、これはやり過ぎると倒れてしまうこともあるのです。あまり知られていない、トイレでの正しい排便の仕方をご紹介します。

トイレに座る姿勢で排便のしやすさが変わる

排便しやすいトイレの座り方

排便しやすいトイレの座り方は……ズバリ、「考える人」スタイルです!

皆さんご存知、「近代彫刻の祖」と呼ばれるオーギュスト・ロダンの彫刻です。この「考える人」は、もともとダンテの『神曲(地獄編)』から着想を得た彫刻「地獄の門」の一部で、門の上から地獄に墜ちゆく人々を見下ろす像であったと言われています。

地獄とは何とも恐ろしい設定ですが、現代ではこの「考える人」の姿勢が「排便に最適な姿勢」であることが発見され、その説明によく使われるようになりました。

ポイントは背骨と太ももの角度

排便しやすい角度

美術品として「考える人」を見るときには、表情やコンセプトなど、さまざまな観点があるでしょう。でも、排便姿勢のお手本として「考える人」を見るときには、背骨と太ももの角度、そして足元に着目してください。

  • 背骨と太ももの角度は約35度
  • 足の裏が地面と接している

この2つだけを覚えれば大丈夫です。

どうして35度?

恥骨直腸筋

人が立っているとき、直腸(便がたまると便意を起こす部分)では、「恥骨直腸筋」という筋肉が直腸を引っ張って便が肛門から出ないようになっています。しかし、「考える人」のように前かがみになると、恥骨直腸筋がゆるむと同時に直腸と肛門がまっすぐになり、便を出しやすくなるのです。この目安が、35度なんですね。

トイレは洋式より和式がいい?

和式トイレのメリット

このように背中と太ももを35度にして排便するためには、しゃがんで排便する和式トイレの方が実は向いていると言えます。しかし、現代では和式トイレは数が少なくなっているので、洋式トイレで正しい姿勢をとるにはどうしたら良いのでしょうか。

洋式トイレに普通に座ると、背骨と太ももの角度は約90度になります。これでもスルリと排便できる人はいますが、便秘の人では便が硬かったり、排便機能が少し弱くなっていたりすることもあり、普通の座り方だと排便しにくい可能性があります。

排便しやすい角度

そこで最近出てきたのが、トイレ用の足置きです。イラストのように便座の前に置くことで、常に前かがみ姿勢を維持できる製品が販売されています。専用の製品は、設置しやすいように便座の形にあわせてカーブがついていますが、他のものを代用して自分なりの足置きを作っても良いでしょう(ただし、安定性や強度には気をつけてください)。「考える人」の足元にも台があることにお気づきでしたか?

さらに、足置きを利用することで、足を地面に付けた状態もキープできます。足置きを使わなくても35度の姿勢にできますが、かなり前かがみになるか、足を上げ続けなくてはいけません。足が付かないといきみにくいので、やはり足置きを用意した方が良いでしょう。

いきみ過ぎは病気のリスク!

いきみ過ぎの女性

姿勢の他に気をつけたい排便のポイントは、いきみ過ぎないことです。便秘を治したいのに、いきみ過ぎてはいけないなんて、真逆のアドバイスに思えますよね。

いきむという状態をさらに分解すると、横隔膜や腹筋を収縮させて、腹圧(お腹の中の圧力)を高めていることになります。このとき、体全体にも影響がおよび、血圧が上がります。高血圧や心臓の病気のお持ちの方では、いきんで血圧が上がり過ぎたことにより、トイレで倒れてしまうということもあるのです。病気を持っていなくても、長時間いきむと肛門に負担がかかって痔になってしまうことがあるので、どちらにせよいきみ過ぎはNGです。

便の状態が正常であれば、そんなにいきまなくてもスルッと便が出るはずです。少しいきんで出ないなら無理をしない方が良いでしょう。日常的にいきんでいる方は、便が常に硬くなっている可能性があります。毎回頑張っていきむのはやめて、便が柔らかくなるように生活習慣や食習慣を改善していきましょう。

便秘を解消するための生活習慣については、『ついついハマる便秘の原因!実はアナタも…!?~生活習慣編~』からご覧ください。また、便意があっていきむけど便が出ないときは、別の原因が隠れている可能性があります。『便意がこない、頻繁にあるけど出ない、腹痛に悩む…どれも便秘のサインかも!』で紹介しています。