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しゃっくりを止める方法とその原因、長引いたときの対処法

更新日:2018/09/19 公開日:2018/09/19

しゃっくりの基礎知識

多くの場合、しゃっくりは数時間、長くとも2日以内にはおさまります。とはいえ、しゃっくりが起きているときは苦しいですし、人前で思わず大きな声が出てしまって恥ずかしい思いをすることもありますので、早くおさまってほしいものですよね。ここではしゃっくりを止める民間療法やツボを紹介するとともに、しゃっくりが起こる原因や誘因、なかなか止まらないときの対処法について解説します。

しゃっくりマンガ

しゃっくりが起こる原因はこちら

しゃっくりを止める方法

一般的によく知られている「しゃっくりの止め方」の多くは、しゃっくりに関わる神経に刺激を与えて反射を止めることを狙ったものです。大部分のしゃっくりは何もしなくても自然におさまりますが、なるべく早く止めるために、これらの方法を試してみてはいかがでしょうか。

  • 息を深く吸った後に止める
  • 氷水を一気に飲む
  • 驚かせる
  • 舌を引っ張る
  • 綿棒などで口の奥の後ろにある口蓋垂をなでる
  • みぞおちを冷やす
  • 眼球を圧迫する(やりすぎに注意)
  • 頸動脈を圧迫する(やりすぎに注意)
  • 時間をかけて深呼吸する
  • 水の入ったコップに覆いかぶさるようにして、向こう側の縁から飲む
  • 紙袋などを口に当てて呼吸をする
  • 両耳に指を入れて、30秒ほど聞こえにくい状態をつくる
  • 肺の下を手で押さえる
  • 甘いものを食べる

このように、しゃっくりの民間療法はたくさんあります。いろいろ試して、自分に合ったものを見つけてみてください。

しゃっくりを止めるツボ

これらの民間療法はどれも手軽に取り組めますが、人目につく公共の場で試すには恥ずかしいものもあります。人目を気にせず、簡単にしゃっくりを止めたいときは、ツボ押しを試してみてはいかがでしょうか。

天突

天突(てんとつ)
左右の鎖骨の中心部の窪みが「天突」。身体の奥にむかって、やさしく指圧します。喉はデリケートな部分なので、ゆっくりと3秒押し、3秒離すペースを1度に2セットおこなうのがよいでしょう。「天突」は、しゃっくり以外にも、喉の痛みや、つらい咳を和らげる効果があります。

気舎

気舎(きしゃ)
「天突」の左右それぞれ指2本分の鎖骨の上に位置します。鎖骨や肋骨、腕の動脈や静脈、全身のリンパが「気舎」部分にあつまることから重要なツボであるといわれています。しゃっくりのほかにも、気管支や食道の症状の緩和にも効果的です。

巨闕

巨闕(こけつ)
へその真上にあり、もっとも下の肋骨の手前にあるくぼみ「みぞおち」の指2本分下に位置します。「巨闕」を押すときは、4本の指を揃え、押し込むように刺激するのがコツ。激しい腹痛、嘔吐、呑酸、食欲不振、疲労回復、肩こりにも有効です。

内関

内関(ないかん)
手のひらを上に、手首のシワから指3本分ひじ寄りの、真ん中にあるツボ。親指でゆっくり押すと痛みを少し感じるため、親指でやさしく指圧するのがポイントです。内臓の働きに効くツボで、精神的なイライラ、胃痛、乗り物酔い、二日酔い、吐き気などに有効とされています。

(引用:『ツボを押してしゃっくり(吃逆)を止める方法』

しゃっくりを止める薬

もし、1週間以上しゃっくりがおさまらないような状態が続いているのであれば、病院を受診して、しゃっくりの原因を調べてもらったり、薬を処方してもらったりしてもいいかもしれません。

しゃっくりを止める作用があるといわれている薬
・中枢性筋弛緩薬:バクロフェン、エペリゾン
・向精神薬:クロルプロマジン、ハロペリドール、アミトリプチリン
・抗てんかん薬:クロナゼパム、カルバマゼピン、バルプロ酸ナトリウムなど
・消化器官用薬:メトクロプラミド、オメプラゾール
・カルシウム拮抗薬:ニフェジピン
・抗不整脈薬:メキシレチン
・炭酸脱水酵素阻害薬:アセタゾラミド
・漢方薬:芍薬甘草湯、柿蔕湯など

監修者の写真目黒通りハートクリニック院長 安田洋 先生
(引用:『しゃっくりが長引く原因は?治療はどうする?』

しゃっくりを引き起こす病気はこちら

 

横隔膜

しゃっくりが起こる原因

では、しゃっくりはどうして起こるのでしょうか。その原因や背景にはさまざまなものがありますが、しゃっくりが出るメカニズムは下記のように考えられているようです。

しゃっくりのメカニズム

しゃっくりの本当の原因
一般的にしゃっくりは「横隔膜のけいれん」が原因であると言われていますが、正確には「呼吸器の反射運動の一種」です。
少し込み入った話になりますが、この反射には、鼻・のどの奥の粘膜から脳に伝わる舌咽神経、脳から横隔膜に伝わる横隔神経、脳から声門につながる迷走神経が関わっていると考えられています。これらの神経のどこかが刺激(物理的・化学的)を受けると、脳にその刺激が伝わり、反射運動として横隔膜の収縮と声門の閉鎖が起こり、あの独特のしゃっくりの声が出るのです。
簡単にまとめると「しゃっくりに関わる神経のどこかが刺激を受けると、しゃっくりが出る」ということになります。

監修者の写真目黒通りハートクリニック院長 安田洋 先生
(引用:『しゃっくりが長引く原因は?治療はどうする?』

では、しゃっくりに関わる神経のどこかが刺激を受けるきっかけには、どのようなものがあるのでしょうか。一般的には下記のようなものが知られています。

 

食べ方によるしゃっくり

食後にしゃっくりが出ることが多い人は、下記のようなことがないかチェックしてみてください。

  • 食べる量が多い
  • 食べるスピードが速い
  • お酒を飲む量が多い
  • 冷たいものが好き
  • 熱いものが好き
  • 香辛料(七味など)などの刺激物が好き
  • しゃべりながらものを食べがち
食後のしゃっくり対策
極端に熱いものや冷たいもの、香辛料などの刺激物を食べたり、食べ過ぎや早食いをしたりすると神経が刺激され、しゃっくりを引き起こします。さらに、話をしながら食べたり飲んだりすると、食べものや飲料とともに過剰な空気が体内に入り、しゃっくりが起こりやすくなります。
対策としては、一口を少なくしてよく噛んだり、食べるスピードを遅くしたり、腹八分目を保ったり、極端に冷たいものや熱いものは避け、なるべく常温で食べたりすることを意識してみてください。

監修者の写真目黒通りハートクリニック院長 安田洋 先生
(引用:『食後のしゃっくりの原因と予防方法』

 

炭酸飲料によるしゃっくり

なぜ炭酸飲料でしゃっくりが起こる?
炭酸飲料を飲んだことによって起こるしゃっくりは、胃が広がってしまうことによって神経が刺激されて起こります。また、炭酸飲料は冷たいことがほとんどですので、冷たいものが体内に入ってくることが刺激となり得ます。
炭酸飲料を飲んでしゃっくりが出たときは、温かい物を飲んで横隔膜を落ち着かせたり、深呼吸や息を止めたりして、しゃっくりが止まるのを待ちましょう。

監修者の写真目黒通りハートクリニック院長 安田洋 先生
(引用:『なぜ炭酸飲料を飲むとしゃっくりがでるの?』

 

お酒によるしゃっくり

酔っ払うとしゃっくりが起きやすくなることはよく知られています。お酒(アルコール)を摂取しているときは、しゃっくりが発生しやすい条件が整っているからです。

なぜお酒でしゃっくりが起こる?
アルコールは冷たいものや温かいものなど、体内と温度差があるものが多いです。冷たいものや温かいものを体内に取り入れると、急激な温度変化に身体はびっくりします。つまり神経が刺激されることで、しゃっくりが出ます。また、お酒を過度に飲みすぎると、胃腸が急激に拡大します。胃が刺激されることも神経を刺激することにつながります。
さらに、お酒を飲んでいる席は、人と話をしていることが多いです。笑ったり、大声で話したりすると、体内に大量の空気が取り込まれることになり、このこともしゃっくりのキッカケとなり得ます。

監修者の写真目黒通りハートクリニック院長 安田洋 先生
(引用:『タバコや酒が原因のしゃっくりって?』

 

タバコによるしゃっくり

なぜタバコでしゃっくりが起こる?
タバコを吸うことによって、体内に大量の空気と煙が吸引されます。肺に入った空気や煙が神経を刺激し、しゃっくりが出やすくなります。また、外気は体温よりも冷たいことが多く、冷たい空気の温度差によっても刺激されます。
タバコによるしゃっくりで悩んでいる人は、温暖差の激しい場所での喫煙を避けてみましょう。また、禁煙をすることが根本的な解決になり得ます。がんや心臓病予防のためにも、この機会に禁煙をしてみてはいかがでしょうか。

監修者の写真目黒通りハートクリニック院長 安田洋 先生
(引用:『タバコや酒が原因のしゃっくりって?』

 

感情の影響によるしゃっくり

笑ったあとに決まってしゃっくりが出る人は、しゃっくりを招くような笑いかたをしている可能性があります。息を吐き出すような笑いかたではなく、息を吸い込むような笑いかたをして、その吸い込んだ息が神経を刺激している可能性があります。驚いたときに起こるしゃっくりも、神経の刺激が原因になっていると考えられます。

また、ストレスが大きくなると不安や焦りなどを感じ、しゃっくりが出ることもあります。心因性のしゃっくりとも呼ばれます。この場合は趣味や運動でストレスを解消したり、リラックスする時間を意識的にもったりすることが勧められます。

 

しゃっくりに苦しむ女性

しゃっくりを引き起こす病気

通常、しゃっくりは2日以内にはおさまります(急性吃逆)。2日以上続いた場合を「慢性吃逆」と呼び、1か月以上続く場合は「難治性吃逆」という扱いになります。このように長期にわたって続くしゃっくりは食欲不振、睡眠障害、疲労などをもたらしますので、たかがしゃっくりと侮れません。しかも、長引くしゃっくりの原因の中には、命に関わるような病気もあります。

しゃっくりの原因となる病気
「吃逆外来」で診療を行っている藤田保健衛生大学の近藤司医師が、過去3年間に診たしゃっくり患者83症例を分析したところ、下記のような病気が主な原因となっていたそうです。
・消化器の病気(35例):逆流性食道炎(27例)、消化性潰瘍(2例)など
・脳の病気(30例):脳梗塞(12例)、脳幹梗塞(4例)など
・ストレス(8例)
・飲食物や薬物(6例):多量飲酒(3例)、ステロイド服用(2例)など
簡単にまとめると「しゃっくりに関わる神経のどこかが刺激を受けると、しゃっくりが出る」ということになります。

監修者の写真目黒通りハートクリニック院長 安田洋 先生
(引用:『しゃっくりが長引く原因は?治療はどうする?』

もし、1週間以上しゃっくりがおさまらないような状態が続いているのであれば、一度病院で診てもらった方がいいかもしれません。お近くに「吃逆外来」「しゃっくり外来」があればそこがベストですが、残念ながら全国でも数えるほどしかありません。まずは近所の内科を受診してみてください。

医師に伝えたいこと
しゃっくりの原因となっている病気を治療するには、問診や検査などによって何が原因になっているのかを見極める必要があります。病院にかかったら、下記のことを医師に伝えると診療がスムーズになります。
・食事(間食を含む)の内容や時間
・食後の習慣(食べたらすぐに横になるなど)
・夕食後から就寝までの時間
・飲酒や喫煙の有無、程度
・炭酸飲料の摂取状況
・胸やけ、ゲップ、胃痛などの症状の有無
・手足のしびれや麻痺など
・物を飲み込みにくくないか
・言葉を発しにくくないか
・過去にどんな病気にかかったことがあるか
・どんな薬を飲んでいるか
・健康食品やサプリメントを飲んでいるか

監修者の写真目黒通りハートクリニック院長 安田洋 先生
(引用:『しゃっくりが長引く原因は?治療はどうする?』

ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点

  1. 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
  2. 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
  3. 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
  4. 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。

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