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痰を出す&止める方法|痰が出る原因と考えられる病気

更新日:2018/09/26 公開日:2018/09/26

痰の基礎知識

痰がのどに絡むと、ゼロゼロと息が苦しなったり、不快になったりします。その痰を出すために咳き込んだり、飛び出した痰を見たりして、「何かの病気ではないか」と心配になってしまう人もいるでしょう。ここでは、痰への正しい対処法をはじめ、痰の色や性状から想定される呼吸器(のど、気管、肺)の状態や、そこから考えられる主な病気について詳しく解説します。

緑の痰のマンガ

痰を上手に出す方法&止める方法

いま、痰が絡んでいて困っているという方は、下記の自分で簡単にできる対処法を試してみてください。

少し楽になったら、『痰の色や性状からわかる身体の状態』『痰の色や性状から想定される病気』を読んで、どうして痰が出るのか確認していきましょう。

 

痰をやわらかくする

痰をうまく出すためのコツは、痰をやわらかくすることです。粘膜に固くへばりついたような痰を無理に出そうとすると、のどを痛めてしまう可能性があります。

痰をやわらかくする方法
のどが乾燥すると痰が貼りついてしまうので、水分でうるおいを与えて痰をやわらかくし、はがれやすい状態にしましょう。
・温かいお湯やお茶をゆっくりと飲む(湯気を吸い込む)
・少量の塩を入れたぬるま湯でうがいをする
・加湿器などを利用して部屋の湿度を保つ
・マスクをして喉の乾燥を防ぐ

監修者の写真おおり医院院長 大利昌久 先生
(引用:『痰の色が白や茶、黄緑などに変化する理由は?どんな病気が考えられる?』
(引用:『黄色い痰(たん)が出る原因と考えられる病気』

 

痰を上手に出す

痰を口から出すことを「排痰」(はいたん)と言います。排痰の方法にはさまざまなものがありますが、ここでは特別な器具がなくてもできる方法を説明します。

手軽に排痰する方法
体に負担をかけず、上手に排痰を行うには、肺の中にある痰を外に出しやすいように、のど元に集めるのがポイントです。痰がたまっている部分を上にして寝る姿勢をとることで、痰がのど元のほうに上がってきます。
痰が上がってきたら、大きく息を吸い、勢いよく「ハッ! ハッ!」と息を吐いて痰を一気に押し上げます。そして、また大きく息を吸い、咳をして押し上げた痰を外に出します。咳をしすぎると疲れてしまうので、咳は3回程度に抑えましょう。

排痰をすると疲れるので、1日2~3回までにとどめるようにします。うまく痰が出せなくても、続けて行おうとせず、休憩を挟んでから行いましょう。痰が多く出る朝方や就寝前など、毎日時間を決めて行うことが推奨されます。

監修者の写真いなばクリニック院長 稲葉岳也 先生
(引用:『痰(たん)が出る原因と色別の症状、簡単に取り出す方法』

 

市販薬で痰を切る

痰を出してもまたすぐに絡んできて困るようなら、薬局やドラッグストアで痰切りの薬(去痰薬;きょたんやく)を買って試してみてもいいでしょう。市販薬に配合されている痰を出しやすくする成分は下記の通りです。

カルボシステイン
気道の粘膜における痰の輸送を正常化する
グアイフェネシン
痰をやわらかくして出しやすくする
グアヤコールスルホン酸カリウム
気道の分泌液を増やして痰を出しやすくする
クレゾールスルホン酸カリウム
気道の分泌液を増やして痰を出しやすくする
ブロムヘキシン塩酸塩
痰を溶かしてやわらかくし、気道の分泌液を増やして痰を出しやすくする
ドクターからのアドバイス
去痰薬は咳止めの成分も一緒に配合されていることが多く、錠剤、顆粒、シロップ、ドロップなどのさまざまな種類があります。薬剤師や登録販売者に相談しながら選びましょう。
なお、市販薬はあくまで一時的な対応で使用するものです。1週間使用しても痰が治まらないようなら、市販薬を使用して様子を見続けるのではなく、病院に行って原因を調べてもらいましょう。

監修者の写真おおり医院院長 大利昌久 先生
(引用:『痰の色が白や茶、黄緑などに変化する理由は?どんな病気が考えられる?』

 

病院を受診する

ここまでに紹介したような方法を試しても痰が切れない、おさまらないという場合は、病院(呼吸器科、耳鼻咽喉科、内科)で診てもらいましょう。

このような症状がある場合は早めに受診を
・血の混じった痰(赤、茶、ピンク)が出る
・色の濃い粘り気のある痰が続いている
・咳が2週間以上止まらない
特に、以前に呼吸器系(気道や肺)の病気をしたことがある人、高齢者や小児、糖尿病や心臓病、膠原病などの持病がある人は、早めに受診しましょう。

監修者の写真おおり医院院長 大利昌久 先生
(引用:『痰の色が白や茶、黄緑などに変化する理由は?どんな病気が考えられる?』

また病院では、人に手伝ってもらいながら行う呼吸介助法や、痰の排出を楽にするための器具を使う方法などを必要に応じて教えてくれます。うまく痰が出せなくて困っているなら、医師や看護師に相談してみましょう。

医師に下記の情報を伝えると原因追求に役立ちます
・いつから痰が出ているのか
・どんなときに痰が出るか(時間帯や姿勢など)
・痰の色、臭い、粘り気はどうか
・咳はあるか
・息苦しさはあるか
痰が出ているというだけで、何の病気なのかを診断することは不可能です。痰以外の症状を組み合わせて検討していくことになりますので、他に気になる症状などがあればきちんと伝えるようにしましょう。

監修者の写真おおり医院院長 大利昌久 先生
(引用:『痰の色が白や茶、黄緑などに変化する理由は?どんな病気が考えられる?』

なお、痰が出るからといってすぐに重大な病気かと心配する必要はありません。痰が出る原因の多くはよくある風邪などの感染症であることがほとんどで、1週間ほど安静にしていれば自然に治ります。

痰と咳に苦しむ女性

 

痰の色や性状からわかる身体の状態

咳とともに飛び出した痰を見ると、色や性状が変化していることに気づくときがあります。例えば、以前は透明で少しねばついた痰だったのに、今回は黄色っぽくて固めでコロコロしている痰だ、ということがあります。このような痰の色や性状から、身体の中で何が起こっているのか推定することができます。詳しくみていきましょう。

痰の色や性状から想定される病気についてはこちら

 

そもそも痰とは?

痰が出るということは、何らかの理由で気道からの分泌物が増えていることを示しています。

痰が出るメカニズムと原因
もともと、健康な状態でも気道からは分泌物が1日あたり50~100mL出ています。この分泌物の97%は水分で、残りはムチンなどの固形成分です。これらのほとんどは呼吸によって蒸発、再吸収されますが、一部(10mLほど)はのど(咽頭)まで上がってきて、無意識のうちに飲み込んでいます。
気道が健康な状態であるなら、気道の分泌物の量は増えませんし、痰が出ることもありません。つまり、痰が出ているということは、気管で「何か」が起こっているサインと捉えることができます。
この「何か」にはさまざまなものが考えられますが、例えば空気中のチリやホコリを吸い込むことによる気道への刺激、または風邪(かぜ)やインフルエンザ、マイコプラズマなどの感染症やアレルギーによる気道(気管&気管支)の炎症、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患の略語;肺気腫や慢性気管支炎を含む総称)などの呼吸器の病気などがあります。

監修者の写真巣鴨こし石クリニック院長 輿石義彦 先生
(引用:『透明の痰が出る原因と考えられる病気』
(引用:『痰の色が白や茶、黄緑などに変化する理由は?どんな病気が考えられる?』

 

痰の色や性状が変わるのはなぜ?

痰の色や性状は、そこに含まれる成分や物質の種類や量によって変わります。

痰に含まれる成分
痰の約8~9割は水分です。これに気道から分泌された粘性成分(ムチン)、剥がれた上皮細胞や白血球、血管から漏れ出したタンパク質(アルブミンなど)、気管を感染から守る物質(抗体、ラクトフェリンなど)、肺胞を広げるための物質(肺サーファクタント)、細菌やウイルス、ホコリなどが含まれています。
例えば、白血球や細菌が多くなると白色、黄色、緑色などに着色してきますし、血液が混じれば赤色や茶色、ピンク色になるときもあります。また、色だけではなく痰の性状も変化します。サラサラ(漿液性)、ネバネバ(粘稠性)、固い塊やつぶつぶ、泡状になったりします。

監修者の写真おおり医院院長 大利昌久 先生
(引用:『痰の色が白や茶、黄緑などに変化する理由は?どんな病気が考えられる?』

 

痰の色が変わる理由

気道からの分泌物は、通常は透明(無色)です。痰に含まれる成分や物質が変わると、色が付きます。分かりやすい例は、痰に血液が混ざった場合です。

血液が混ざった痰の特徴
痰の中に赤色やピンク色の点々や線、泡状のものがある場合は、痰の通り道(肺~気道)のどこかで出血しており、それが痰に混じって出てきていると考えられます。茶色や暗赤色、錆色の痰も血液が混じっていることを示しています。
痰に赤い線が入ったような血液がみられる場合にはのどからの出血、痰全体に血が混ざっている場合には気管から先の部分で出血していると考えられます。
この場合は気道のどこかが傷ついている、ひどい炎症を起こしている、組織の一部が壊れているなどの問題が起きている可能性があります。早めに病院に行ってください。

監修者の写真いなばクリニック院長 稲葉岳也 先生
(引用:『痰(たん)にはどのような種類があるの?』
(引用:『痰の色が白や茶、黄緑などに変化する理由は?どんな病気が考えられる?』

痰の色が変わるのは、血液が混じっている場合以外でも起こります。風邪(かぜ)を引いて、白色や黄色、緑色の痰が出てきたという経験をしたことがある人は少なくないでしょう。

ウイルス感染が多い
透明~白、黄、緑色の痰が出る原因で最も多いのは、風邪(ウイルス感染)です。ウイルスが気道粘膜に感染するとそこで炎症が起こり、気道からの分泌物が多くなります。初期の頃はサラサラで透明な痰が出やすいですが、炎症が悪化したり、炎症で傷ついた粘膜に細菌も感染したりするようになると、痰は粘っこくなってきて、色も白、黄、緑などに変化していきます。

また、ハウスダストやダニ、花粉といったアレルゲンに免疫システムが過剰に反応してアレルギーが起こった場合も炎症が起こります。この場合は透明であることが多いですが、粘膜に細菌が感染するなどして副鼻腔炎などに悪化すると膿を含んだ黄~緑色に変化します。

監修者の写真おおり医院院長 大利昌久 先生
(引用:『痰の色が白や茶、黄緑などに変化する理由は?どんな病気が考えられる?』

ちなみに、「治りかけの痰は黄色や緑色」という俗説があります。しかし、これはあまり正しい捉え方ではありません。

ウイルス感染が多い
普通の風邪などでは、最初に透明~白い痰が出て、黄色や緑色の痰に変わってきた頃には熱が引いて回復傾向にある場合もあります。痰が黄色や緑色というのは、炎症で傷ついて剥がれた粘膜の細胞や、身体を守るために働いた免疫細胞、細菌などの病原体が多く含まれているということを示しているに過ぎず、黄色や緑色の痰が出続けるという病気もあります。痰が黄色や緑色だから治った、と勘違いしないようにしましょう。

監修者の写真おおり医院院長 大利昌久 先生
(引用:『痰の色が白や茶、黄緑などに変化する理由は?どんな病気が考えられる?』

 

痰の性状が変わる理由

痰は色だけでなく、その性状(粘り気や見た目など)が変化することもあります。

代表的な5つの痰の性状
・漿液性(しょうえきせい)痰:水のようにサラッとしている痰(透明~白色)
・粘液性(ねんえきせい)痰:ネバネバとした痰(白色、半透明)
・膿性(のうせい)痰:膿が含まれており、粘り気が強い痰(白~黄~緑色)
・泡沫性(ほうまつせい)痰:泡のような痰(ピンク色)
・血性(けっせい)痰:少量の血液が混ざっている痰(赤色、暗赤色、茶色)

監修者の写真いなばクリニック院長 稲葉岳也 先生
(引用:『痰(たん)にはどのような種類があるの?』

のどに違和感を感じる男性

 

痰の色や性状から想定される病気

痰の色や性状の変化から、身体の中でどんな問題が起こっているのか、どんな病気が考えられるのかをある程度推測することができます。ここでは、痰が出やすい代表的な病気を紹介します。ただし、病気の診断は痰の色や性状だけではできませんし、病院で医師にきちんと診察してもらわないと本当のところはわかりません。あくまで参考程度にご覧ください。

 

透明~白い痰が出るときに考えられる主な病気

透明~白いサラサラな痰が出ているときは、何らかの原因で気道に軽い炎症が起きていると考えられます。例えば風邪を引くと、感染したウイルスに対する防御反応として炎症が起こり、気道からの分泌物が多くなります。この増加した分泌物の一部が痰として身体の外に出されることになります。

 
上気道炎
・上気道炎を引き起こす最も多い原因が風邪のウイルスで、気道粘膜に感染して炎症を起こします。特に上気道炎の初期の頃はサラサラで透明な痰が出やすいです。
・ハウスダストやダニ、花粉といったアレルゲンに免疫システムが過剰に反応してアレルギーが起こった場合も上気道炎が起こり、透明な痰の出る原因となります。
 
気管支炎
・気管支に炎症が起こり、咳と痰の他、ヒューヒューという呼吸音が聴診時に確認できるのが特徴です。
・風邪やインフルエンザなどがきっかけで起こる急性気管支炎と、喫煙や大気汚染、肺疾患などが原因の慢性気管支炎があります。
気管支喘息
・気管支喘息は、アレルギー反応などによって気管支に慢性的な炎症が起こる病気です。
・気道が狭くなり、空気が通りにくくなるので、息苦しさ(呼吸困難)が生じます。ヒューヒュー、ゼイゼイといった呼吸の音が特徴的です。
・ドロッとした粘性の高い透明の痰をともなう咳が続きます。
・発作は夜間から早朝にかけて多くなります。
 
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・俗に「タバコ病」と呼ばれているほど、喫煙者に多い病気です。
・長年のタバコ煙で気道に炎症が起きたり肺胞が傷ついたりしています。
・ネバネバした痰が大量に出てきます。咳や痰、息切れが慢性的に見られます。

(引用:『透明の痰が出る原因と考えられる病気』
(引用:『痰(たん)が絡む病気とその原因』

 

黄色い痰が出るときに考えられる主な病気

透明~白いサラサラな痰に引き続いて出ることが多いです。なぜならば、風邪などが悪化して炎症が長引いたり、炎症で傷ついた粘膜に細菌も感染したりするようになると、痰の中に細菌や免疫細胞の死骸(=膿)が多く含まれるようになるからです。

アレルギーの場合も同様です。例えば、アレルギー性鼻炎(鼻の炎症)が長引いて副鼻腔炎になった場合は、膿を含んだ黄色い痰が出てきます。また、「タバコ病」の別名がある慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、大量の痰が気道に溜まり、そこに細菌が感染して増殖し、症状が悪化することがあります(急性増悪)。この場合も黄色いドロッとした痰が出ることがあります。

このように、何らかの原因で炎症が長引けば黄色の痰が出ることになります。黄色の痰を見たら、透明や白い痰が出ていたときよりも炎症が強い、もしくは長引いていると考えることができます。

 
副鼻腔炎
・鼻の左右にある副鼻腔と呼ばれる空洞に炎症が起こる病気です。
風邪による鼻炎が悪化すると細菌やウイルスの感染が副鼻腔にも広がり、急性副鼻腔炎になることが多いです。
・急性副鼻腔炎が長引くと慢性副鼻腔炎となります。一般的には蓄膿症とも呼ばれます。
・粘り気のある鼻水、後鼻漏(こうびろう;鼻水がのどに流れていくこと)、鼻づまり、鼻の周辺や額の痛み、嗅覚障害などが起こります。
 
肺炎
・肺にウイルスや細菌に感染して炎症が起きます。
・一般的な風邪の症状と似た比較的軽い肺炎もありますが、38度を超える高熱に激しい咳、悪寒、倦怠感などの症状が現れる肺炎もあります。進行すると胸の痛みや呼吸困難も起こります。
・細菌性の肺炎の場合は、黄色や緑色の膿状の痰が出るのが特徴です。
・激しい咳が出て肺の表面を覆う組織が傷つき、痰が絡みやすくなります。
 
びまん性汎細気管支炎
・気管支の末端に近い部分に炎症が起こる病気です。
・咳や痰、身体を動かしたときの息切れが主な症状です。
・膿性の痰(黄色~緑色)が大量に出るのが特徴です。
 
気管支拡張症
・気管支の壁が壊れやすく、感染をくりかえし、拡張して元に戻らなくなる病気です。
・気管支が拡がった状態なので痰がたまりやすく、1日に100mL以上もの痰が出ることもあります。
・咳や呼吸困難、高熱、倦怠感、体重の減少が見られることもあります。

(引用:『緑色の痰(たん)が出る原因と考えられる病気』
(引用:『黄色い痰(たん)が出る原因と考えられる病気』
(引用:『痰(たん)が絡む病気とその原因』
(引用:『副鼻腔炎(蓄膿症)はどんな病気?』

 

緑色の痰が出るときに考えられる主な病気

緑色の痰が出るのは、黄色の痰が出ているときとほぼ同じ状態です。すなわち、炎症が長引いていることが原因で細菌感染が起こっていると考えられます。黄色ではなく緑色になっているのは「緑膿菌」という種類の細菌が増殖しており、その色素によるためです。

緑色の痰が出るときに考えられる主な病気は、黄色の痰の場合とほぼ同じです。

 

赤色の痰が出るときに考えられる主な病気

痰が赤っぽくなるのは、少量の血液が混じっているからです。血液が混じった痰は赤色だけでなく、暗赤色、錆(さび)色、茶色、ピンク色に変化します。このようになる理由は、呼吸器(のど~気管~肺)のどこかで出血しているからです。のどから出血している場合は暗赤色や茶色に、気管支や肺からの出血は赤い色になることが多いです。また、血液と一緒に膿(壊れた組織など)が混ざっている場合は、痰が錆色に見えることもあります。

出血する原因としては、激しい炎症を引き起こす感染症などの病気、組織を壊して進行するがん、血管の病気などが考えられます。

肺結核
・結核菌に感染して肺に炎症を起こす病気です。
・初期症状は風邪とよく似ており、咳や痰、微熱、頭痛、倦怠感、食欲不振などが現れます(ほとんど症状が現れない場合もあります)。症状が進行すると咳や痰もひどくなり、呼吸が苦しくなります。
・血の混ざった茶色の痰が出る人もいます。悪化すると口から血そのものを吐き出す(喀血する)恐れもあります。
肺真菌症
・空気中の真菌(カビ)を吸い込んで発症する病気です。
・ステロイド剤や免疫抑制剤、抗がん剤などによって抵抗力が弱まっている人に起こりやすいです。
・特に「肺アスペルギルス症」は血痰が出る頻度が高い肺真菌症です。
肺がん
・肺の組織に悪性の腫瘍(できもの)が発生する病気です。
・特有の症状はなく、初期にはほとんど症状が現れないことも少なくありません。早期発見が難しいがんです。
・進行すると咳や痰などが続くようになります。がんは組織を破壊して浸潤するので出血が起きやすく、痰に血が混ざることもあります。白っぽい痰が出る場合もあります。
・発症のリスクを下げるためには禁煙が有効です。
気管支拡張症
・気管支の壁が壊れやすく、感染をくりかえし、拡張して元に戻らなくなる病気です。
・拡張した部分は正常に機能しなくなり、壁が壊れやすくなっている上に、くりかえす炎症で血管も増殖するために痰に血が混ざりやすくなります。初期では黄色や緑色の痰がみられていても、悪化すると血液が混じり茶色の痰に変わってきます。
肺水腫
・肺毛細血管からあふれた血液に肺胞からの空気が混ざり、ピンク色をした泡沫状の痰が見られることがあります。
・肺に水が溜まると、呼吸がうまくできなくなって咳や淡いピンク色の痰が出るなど、風邪のような症状が起こります。
・ぜんそくの症状と似ていることから、心臓ぜんそくと呼ばれることもあります。
肺梗塞症
・肺の一部に血液が流れなくなり、壊死してしまう状態です。
・脚の静脈など他の部分にできた血のかたまりが血流に乗って肺動脈につまる肺塞栓症が主な原因です。
・飛行機などで長い間座っていて、脚を動かさない場合に起こるケースがあります(別名:エコノミークラス症候群)。
・肺塞栓症の段階では胸の痛みや呼吸困難がみられ、肺梗塞症になると血の混ざった茶色の痰が出ます。壊死した肺組織が含まれた黒っぽく強烈なにおいのする痰を吐き出す場合もまれにあります。

(引用:『痰(たん)が出る原因と色別の症状、簡単に取り出す方法』
(引用:『痰(たん)が絡む病気とその原因』
(引用:『茶色の痰(たん)が出る原因と考えられる病気』

このように、血液が混じった痰が出る場合には命にかかわる重大な病気の可能性があります。痰に血が混ざっていることを確認した際は、できるだけ早く医療機関を受診してください。

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