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韓国の歴史で見るスキンケアの知恵

更新日:2018/11/15

こんにちは。スキンケア大学編集部のナツキです。最近、韓国ドラマをよく見るのですが、常々思うのが「韓国の女優さんってほんとに肌きれいだな~」ということ。女優さんなので管理は徹底してるでしょうし、テレビ的にある程度補正もしてるのかもしれませんが、それにしてもみなさん白くなめらかな肌をしてますよね。韓国は「美容大国」と呼ばれるくらい美容に対する意識が高く、スキンケア製品も充実しているので、美しいのも納得という感じですかね。

美容意識の高さはドラマのはしばしでも見られるのですが、特に気になったのが「規制製品」を使わずにケアをする場面。野菜や果物などの食材で作ったセルフレシピのパックをしたり、ヨーグルトをスキンケアに利用したりする場面がよく出てくるんです。あるドラマでは、「これは朝鮮時代の宮廷で行っていたパックなんですよ」と、歴史学者の嫁がセルフで作ったパックを姑にしてあげる場面もありました。

今のようにスキンケア製品が充実していなかった昔は、さまざまな天然の植物や栄養素をスキンケアに用いていましたが、それが今でも受け継がれたり、より洗練されて行われたりしているんですね。調べてみると、「海外セレブもはまってる!」などとして、日本でも野菜で作る「生パック」が注目されてたりしました。

と、いうことで、今回は天然植物などを使った昔ながらのスキンケア方法をいくつかご紹介したいと思います。「生パック」などはすでにいろんなところで紹介されているので、ここでは少し趣向を変えて、「東医宝鑑(李氏朝鮮時代に書かれた医書)」に記されているものを含め、韓国の昔ながらのスキンケアの知恵をご紹介したいと思います。

古くから用いられた天然素材とスキンケア

それでは、韓国で古くから行われていたスキンケアの一部をご紹介しましょう。ただし、昔の女性が行っていたスキンケアや東医宝鑑に記されている方法を紹介するものであり、その効果を約束するものではないことをあらかじめご了承ください。

皮膚の再生と老化防止に使用した穀物

穀物には栄養とビタミンが豊富に含まれるため、昔の女性は肌のターンオーバーを整えたり、老化を防止する目的でよく用いたそうです。中でも、糠(ぬか)、緑豆、小豆がよく用いられました。古い角質と老廃物の除去には糠が、美白と老化防止には緑豆と小豆が効果的と考えられていたようです。

糠は効果的なスキンケア素材として、今でも多く使用されています。肌を美しくなめらかにするだけでなく、含まれるビタミンと乳酸によって洗顔後のつっぱりや肌トラブルの予防にも役立つといわれています。

保湿ケアに用いた天然素材

現代のスチームのように、昔の女性はご飯を炊くときに出る湯気に顔を当てて肌を潤したそうです。その後、きゅうりやヘチマから搾った汁を「美顔水」とし、今で言う化粧水のように使って保湿しました。特に、ヘチマには保湿剤としての優れた効果があることで知られ、茎の方を切ったときに流れ出る汁をよく用いたとされます。また、朝にヘチマを煮詰めたお湯で洗顔すると、効果が高まるともいわれました。ヘチマの成分は、今でもヘチマコロンなどでよく使われていますね。きゅうりパックも有名です。

パックの知恵

東医宝鑑には、「粉毒やほくろを消すには石灰を塗る」と記されているようですが、これは今で言う 石膏パックの原理と同じとされます。また、卵の白身とあんずの種を砕いたものを混ぜて寝る前に顔に塗り、朝に洗顔で落とせばシミの改善に効果的とも記されています。この他、宮中の女性は、はと麦やあんずの種を砕いたもの、桃の種を砕いたものをパック素材として好んで用いたともいわれます。

あんずのパックは、顔のむくみを改善するのに効果的とされていたようです。はと麦には炭水化物やタンパク質、無機質などの栄養が豊富に含まれるため、肌に塗ると美白効果や肌の弾力を促す効果、毛穴を引き締める効果、古い角質を除去する効果などが期待できると考えられています。最近でも、韓国でははと麦と牛乳、はちみつを混ぜたものを顔に塗り、15~20分ほどして洗うというスキンケア方法が用いられることがあるようです。また、あんず種の粉と卵の白身、はちみつを混ぜて作ったパックもよく用いられるようです。

自然の恵みを抱いた穀物や果物は、高い化粧品にも負けない効能があるとして、昔も今もスキンケア素材として愛用されているようです。肌の乾燥が気になる今の時期。年末のお休みなど、ちょっと時間に余裕ができたときは、天然素材のセルフパックなどで宮廷女性の気分を味わってみるのもいいかもしれませんね。

ただ、食品を使用したケアは材料の質や作成方法などで肌への効果や刺激に個人差が出る場合があるので、ご注意ください。試してみて少しでも肌に異変を感じたときは、すぐに皮膚科を受診してください。

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