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エコ洗剤のパイオニア、サラヤ「ヤシノミ洗剤」ロングセラーの秘密とは!?

更新日:2018/08/06

サラヤ株式会社
コンシューマー事業本部 マーケティング統括部 プロモーション部
部長
廣岡竜也さん

サラヤは、戦後の日本に「せっけん手洗い」を広めた会社だった

ヤシノミ洗剤1

(スキンケア大学)ロングセラーの「ヤシノミ洗剤」はどのように誕生したのですか?

(廣岡)もともとサラヤは、手洗いによる病気予防をめざして、殺菌・消毒ができる緑色の薬用せっけん液と専用の容器を開発し、1952年に創業しました。日本初の薬用せっけん「シャボネット」は、全国の学校や工場を中心に普及し、「せっけんによる手洗い」で病気を予防するという考え方とライフスタイルを、戦後の日本で広めることに貢献しました。

その後、せっけんや洗剤を製造し食品工場に納入していたのですが、取引先の方から、「サラヤさんの洗剤は手が荒れなくてよい。家庭用もほしい」という要望が届くようになりました。ちょうど日本が高度経済成長期で、石油系洗剤の排水が川や海を汚す環境汚染が問題になっていた時期でしたので、ものをキレイにするための洗剤で環境が汚れるのでは意味がないとのことから、環境にやさしい植物性の洗剤を作ろう、とヤシの実の油を原料として開発したのが「ヤシノミ洗剤」です。

洗浄に不要なものは一切入れず、無香料・無着色で発売

(スキンケア大学)では、「ヤシノミ洗剤」はどのような商品として発売したのですか?

(廣岡)「ヤシノミ洗剤」は、ヤシの実由来の植物性洗浄成分を使用して無香料・無着色、手肌と地球にやさしい家庭用の台所洗剤として販売しました。発売当初と今では、洗浄成分はレベルアップさせていますが、「手肌と地球にやさしい植物系洗剤であること」「洗浄に不要な香料や着色料などは一切使わない」というコンセプトは、現在まで守り続けています。

実は、発売当初はあまり売れなかったんですよ。エコロジーの考え方が現在のように根付いていない時代に、他の製品よりも価格が高い環境訴求の洗剤を購入してくれる消費者は少なかったからです。

しかし、消費者の利便性や環境への配慮、商品力の向上に努めました。汚れに応じて洗剤の使用量を調節できるよう、1981年には日本初のポンプ式ボトルを発売。使い終わったボトルのゴミを減らそうと、1982年には食器用洗剤としては初の詰め替えパックも発売しました。

(スキンケア大学)今ではあたりまえになっているポンプ式ボトルや詰め替えパックは、「ヤシノミ洗剤」が最初だったのですね!その後の売れ行きはどうなったのですか?

(廣岡)さまざまな工夫の甲斐があって徐々に売れ行きが上昇したものの、1995年頃、大手各社が「油汚れに強い」をうたい文句にした商品を次々と発売し、大ブームとなったのです。
油汚れに強い洗剤は、洗浄成分の濃度が高く、まったく逆のコンセプトであるヤシノミ洗剤にとっては、まさに逆風。しかし消費者の方々が「手にやさしいヤシノミ洗剤を置いてほしい」と言ってくれたおかげで、「ヤシノミ洗剤」は生き延びることができました。

(スキンケア大学)ブームにのらない「ヤシノミ洗剤」の根強いファンが支えたのですね。

(廣岡)はい。ところが2004年に、思わぬことから「ヤシノミ洗剤」が危機に立たされました。「ヤシノミ洗剤のせいでボルネオの熱帯雨林が伐採されている」という誤解が広がったからです。

ボルネオの熱帯雨林減少の理由は、アブラヤシというヤシから取れるパーム油の世界的需要が増加したことが原因です。その問題に対してテレビ局がパーム油を使っている多くの企業にコメントを求める中で唯一、当社だけが正直に「環境破壊の事実を知らなかった」とコメントしました。その結果、誤解した消費者から批判が集中し、売上が落ちたのです。

現在、パーム油の利用率は、85%は食用で15%工業用、そのうち洗剤は数%です。さらにその中でも当社のシェアはわずかなものですが、わずかでもボルネオの環境破壊に無関係ではないのです。

「問題を知った以上は、何もしないわけにはいかない!」と、当社は積極的にボルネオの環境保全に動きました。しかし1社だけでは限界があるため、中立の保全環境団体として国際NGOとして「ボルネオ保全トラスト」を作り、ヤシノミ洗剤の売り上げの1%でこの団体の活動を支援すると共に、他の企業からも寄付を募ることも始めました。
1%もの寄付は、「営利企業の枠を超えている」という声もありましたが、これらの活動の情報を積極的に発信したところ、多くのユーザーが当社に共感して商品を買ってくださり、売り上げも回復しました。
消費者の方に支持していただける限り、メーカーは生き残ることができる、ということを確信する大きな節目となりました。

ユーザーの要望に応え、無香料ランドリーシリーズも発売

ヤシノミ洗剤2

(スキンケア大学)台所用洗剤として認知度の高い「ヤシノミ洗剤」ですが、洗たく用洗剤も発売されていますね。

(廣岡)今年3月、ヤシノミ洗剤のランドリーシリーズとして、無香料で肌にやさしい「ヤシノミ洗たく洗剤」と「ヤシノミ柔軟剤」を、新パッケージでリニューアル発売しました。

「ヤシノミ洗たく洗剤」は、少ない量でも頑固な汚れをしっかり落とし、繊維に余計なものを残さない植物性の洗たく洗剤です。台所用洗剤と同様に肌へのやさしさにこだわり無香料・無着色。漂白剤・蛍光剤・抗菌剤などは無添加です。皮膚科医86%の推奨意向を受け、「医師の確認済み商品」として認定されました(※1)。

「ヤシノミ柔軟剤」は、ヤシの実由来の2つの植物性柔軟成分により、ふんわりとした仕上がりと、汗・水分をしっかり吸収する優れた吸収力を実現しました。香りのバラエティが増える中、肌の負担になる合成香料を使用せず、あえて無香料にこだわった柔軟剤です。

(※1)エムスリー株式会社が提供する「AskDoctors評価サービス」の結果、皮膚科医100人のうち、86人が勧めたいと回答しました(2016年5月)。

(スキンケア大学)最後に、今後の展開についてお話いただけますか。

(廣岡)当社が大切にしているのは、たくさんの商品がある中で「ヤシノミ洗剤」を選んだお客さまが、誇りを持って使い続けることができる商品を作り続けることです。

原料調達の川上から排水の川下まで一貫してこだわって作っている「ヤシノミ洗剤」の商品コンセプトは変えず、スペックを改善し続けていきます。

ヤシノミ洗剤3

■ブランド情報

「ヤシノミ洗剤」は1971年の誕生からずっと"ヤシの実由来の植物性洗浄成分""無香料・無着色""肌と環境にやさしい"というコンセプトを守ってきた台所洗剤です。このコンセプトに共感していただけるお客様のリクエストから生まれた「ヤシノミ洗たく洗剤」「ヤシノミ柔軟剤」のランドリーシリーズも多くのお客様から高い評価をいただいています。原料には"環境と人権に配慮して生産された植物油"を使用し、売上1%で環境保全に取組むなど、よりお客様に支持していただける商品であるよう努めています。

https://www.yashinomi.jp/

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