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肌をすこやかに保つ!「プラズマ乳酸菌」と肌フローラの関係とは/キリン株式会社

更新日:2018/11/20

キリン株式会社
事業創造部
主幹 藤原大介さん
小峰えりかさん

免疫細胞の司令塔を直接活性化する、ただひとつの乳酸菌※

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まずは、プラズマ乳酸菌の開発背景や、どんな乳酸菌なのかを教えてください。

小峰:

キリンというとビールやドリンクのイメージが強いと思うのですが、これからの時代を考えたとき、健康領域で社会に貢献していくことも企業目標の一つでした。今回ご紹介するプラズマ乳酸菌は、キリンのグループ企業であるキリンや小岩井乳業、協和発酵バイオが、共同研究を行っている乳酸菌です。

藤原:

プラズマ乳酸菌には、免疫細胞の司令塔である「プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)」を直接活性化する働きがあります。プラズマサイトイド樹状細胞を活性化する乳酸菌であることから、プラズマ乳酸菌と名付けられました。キリンが最新のバイオテクノロジーを用いて、世界で初めて発見し、2012年に論文発表しています。

私たちの体の中には、NK細胞やキラーT細胞、B細胞、ヘルパーT細胞など、細菌やウイルスを攻撃・排除する複数の免疫細胞が存在しています。プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)は、これらを束ね、指令を出すボスのような役割を担っています。ですのでプラズマサイトイド樹状細胞を活性化することにより、免疫システム全体をより強い組織にしていけるのです。

プラズマ乳酸菌のメカニズムや免疫を活性化する効果については、すでに20本もの論文を出し、数多くの学会発表も行っています。複数の臨床試験において風邪・インフルエンザのような症状の軽減が確認されていますし、スポーツ後の体調不良や疲労の自覚症状を抑制するなど、スポーツ医学の面からも注目されるようになってきています。

さらに言うと、プラズマ乳酸菌はプロバイオティクスと呼ばれる一般的な乳酸菌のように「生きて腸まで届く」必要はありません。死んでいても小腸で吸収され、プラズマサイトイド樹状細胞を活性化させる働きがあります。

※実用化された乳酸菌の中で唯一、免疫の司令塔のひとつ、プラズマサイトイド樹状細胞を直接活性化することが、確認された乳酸菌

肌フローラなど、肌が自らを守るしくみに着目

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このプラズマ乳酸菌は、肌にもよい効果を与える可能性があるとのことですが、具体的に教えていただけますか?

藤原:

今回、我々が着目したのは、「タイトジャンクション」「抗菌ペプチド」「肌フローラ」の3つです。

肌の角質層のすぐ下の層には、隣り合う細胞同士を強力につなぎとめ、隙間を埋める役割も果たしている「タイトジャンクション」と呼ばれるタンパク質が存在します。このタイトジャンクションがあるからこそ、細胞がきれいに整列できますし、肌の内側から水分が奪われるのを防ぐことができます。

また、表皮は外部からバイ菌やカビ・ウイルスなど身体に悪いものが侵入しやすくなっています。ここには複数のアミノ酸からなる「抗菌ペプチド」と呼ばれる物質が存在し、外部から侵入した微生物を退治してくれます。

最後に「肌フローラ」ですが、最近はよく「腸内フローラ」という言葉を聞くようになりましたよね?実は肌の上にも、善玉菌と悪玉菌、善玉にも悪玉にもなり得る日和見菌が生息する「肌フローラ」があるんです。

日和見菌の代表例はアクネ菌です。ある程度いるぶんには肌の保湿に役立ってくれますが、増えすぎるとニキビの原因になってしまいます。また、黄色ブドウ球菌は増殖すると皮膚炎などを引き起こす悪玉菌で、アトピー性皮膚炎の肌に多く生息していることがわかっています。

一方、表皮ブドウ球菌は善玉菌で、皮脂を分解してグリセリンや脂肪酸を作り出し、肌を弱酸性に保つ効果があります。弱酸性の肌環境では、悪玉菌は増えることができず、肌の健康も保たれやすいといわれています。

悪玉菌を抑制するなど、肌を内側から強くする効果

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藤原:

我々が行った試験では、プラズマ乳酸菌の摂取により、肌の悪玉菌である黄色ブドウ球菌の増殖を抑制し、肌フローラのバランスを整える効果があることがわかりました。さらに、遺伝子発現解析結果から、タイトジャンクション遺伝子や、抗菌ペプチド遺伝子の発現増加も確認しています。

また、健康な人70名を、プラズマ乳酸菌を摂取するグループ、摂取しないグループに分けて行った臨床試験においても、摂取したグループではタイトジャンクション遺伝子や、抗菌ペプチド遺伝子の発現が増加しました。

この臨床試験は、1月から3月の間に行いました。冬のこの時期は健康な人でも肌フローラの菌叢(きんそう)の15%くらいが失われ、春になると違う菌叢に置き換わってしまうものなのです。しかし、プラズマ乳酸菌を摂取した人たちのグループでは、肌フローラの菌叢にほとんど変化がなく、しかも、肌の赤みの低減効果が見られました。

こうしたことから、プラズマ乳酸菌は小腸で取り込まれたあとプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化させ、pDCがさまざまな免疫細胞や肌の細胞に働きかけて、肌フローラのバランスを保つとともに、内側から皮膚のバリア機能を高めると考えることができます。

今後も、肌をすこやかに保つプラズマ乳酸菌の効果に期待

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プラズマ乳酸菌のこうした効果を、今後どう役立てていこうとお考えですか?

藤原:

今回の臨床試験によって、プラズマ乳酸菌が内側から肌のバリア機能を高め、すこやかな肌作りに役立つことが確認されました。今後もプラズマサイトイド樹状細胞を活性化することで、肌の感染症対策やエイジングケアなど、さらなる応用が可能になるのではと考えています。

今後も消費者の皆様に役立つような研究成果やエビデンスをきちんと積み重ね、お知らせするとともに商品開発に活かしていきますので、ぜひご期待いただければと思います。

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ブランド情報

プラズマ乳酸菌

プラズマ乳酸菌とは、ウイルス感染防御に関わる免疫の司令塔"プラズマサイトイド樹状細胞"を直接活性化する唯一の乳酸菌です。キリングループでは発酵・バイオテクノロジー分野で培った知見・ノウハウをもとに、グループ横断で研究に取り組んでいます。

http://health.kirin.co.jp/

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