糀や和漢植物など、日本に古くからある美容成分でスキンケア「KOUJI HIME -wakan- (こうじひめわかん)」
更新日:2018/11/28
株式会社シースタイル
non-title事業部 大内 理奈さん
杜氏の手が白くて美しいところからヒントを得て開発した糀エキス
どのようなきっかけで、糀を使ったスキンケア商品を作ることになったのか教えてください。
大内:
まだ基礎化粧品がなかった頃、日本酒で肌を整えていたという話を聞き、日本酒に入っている美肌成分を用いることができないだろうかと考えるようになりました。
日本酒について調査をしている中で、日本酒を作る杜氏の方たちの手が白く、美しいことに気がつきました。冬の寒い時期に冷たい水を使っていれば、ひどい手荒れをおこしていてもおかしくないと思うのですが、とても美しい手だったんです。そこで、杜氏が日々触れている糀にフォーカスし、糀を使ったスキンケアアイテムを作れないだろうかとスタートしたのが「糀姫」の始まりです。
機械化が進み、手作業で糀を作っているところが減っていることもあり、当初スキンケアに使うためのものはなかなか手に入りませんでした。そのような中で出会ったのが、千葉県成田山のふもとにある江戸時代から続く老舗酒造の鍋店(なべだな)さんでした。世界的にも有名な酒蔵なのですが、こちらの糀を使わせていただけることになり、この糀を同じ千葉県内のラボに運び、独自に糀エキスを抽出して、商品に使用することになりました。
「糀姫」シリーズが誕生したのは2015年になります。最初に発売したのが、フェイスパックとオールインワンゲル。洗い流すタイプのパックで毛穴の汚れや古い角質などを取り除き、オールインワンゲルでハリやうるおいのケアをすると透明感のあるもっちりとした肌に仕上がります。
当初、ターゲットとしていたのはどういう方々ですか?
大内:
商品としては毛穴やくすみの気になる女性をターゲットとしてました。ただ、国内だけではなく海外の方にも日本由来の美容成分「糀」のよさを広めたいと思っていたので、パッケージはお土産にもできるような和柄や漢字を使ったデザインにしました。
実際の購入者をみてみると、年齢層の幅が広く10代から50代まで幅広いのが特徴です。
ネットでも販売していますが、ドラッグストアやバラエティショップなどの店頭を中心に展開をしており、リピート率が高く、クチコミでどんどん広がっているという感じです。実際に私たちも驚いているのですが、商品をお使いになったお客様たちからうれしいお電話をいただくこともあります。
25歳からのゆらぎ肌のために考えた「ファーストエイジングケア※1」
新シリーズが出たと伺いましたが、こちらはどのような商品なのでしょうか?
大内:
糀の美容成分に加えて新たに和漢植物を取り入れた「KOUJI HIME -wakan- (こうじひめわかん)」というシリーズになります。糀と同じように日本古来の美肌成分はないかと探し求めて見つけたのが和漢植物でした。
「ファーストエイジングケア※1」とありますがこれについても教えてください。
大内:
このシリーズに関しては、メインのターゲットを25歳~30歳としています。エイジングケア※1というと、どうしても40代、50代以降の方のイメージがあるかと思いますが、「エイジングケア※1を本格的に始める前の段階から肌のお手入れをしませんか?」という提案です。一般的に25歳あたりから「ゆらぎ肌」や「お肌の曲がり角」などといわれるようになります。そのような世代のための肌ケアができるシリーズなのです。
和漢というと、漢方薬と思われる方も多いと思いますが、和漢というのは、漢方薬が日本に伝わったあと、日本で独自に発展を遂げてきたものです。「KOUJI HIME-wakan-」シリーズには、ツバキやハトムギなど国産にこだわって和漢エキスを選びました。
シリーズの中で、美容オイルミストを最初に作ったのですが、これには理由があります。30歳手前の女性の肌は、ゆらぎ肌で、ホルモンバランスや外的ストレスなどが原因で皮脂が増えがちで、水分と皮脂のバランスが不安定な状態です。そこで、このバランスを整えるものをまずは作りたいと考えました。
このミストは2層式になっているのですか?
大内:
はい、そうです。オイルと美容液が2層にはっきりと分かれています。使う前に白く濁るまでよく振っていただくと、肌になじみやすくなります。
オイルの部分は米ぬかオイル、米由来のスクワランとセラミドを配合しています。米ぬかオイルは日本人の肌に一番合うともいわれていて、肌にやさしく、浸透力※2もあります。美容液のほうには、糀エキス、日本酒、米、酒粕のほか、ツバキ、ハトムギ種子、ドクダミなどの和漢植物由来エキスを配合しています。ゆらぎ肌に影響を与える界面活性剤などは使っておりません。
※1 年齢に応じたお手入れ※2 角層まで
国内、海外、どちらにも糀や和漢植物の良さを広めたい
今後、これらの商品をどのように展開していきたいと考えていますか?
大内:
「糀姫」「KOUJI HIME-wakan-」は、どちらも糀エキスを用いていますが、ターゲットは異なりますので、それぞれ別に育てていきたいと考えています。
「糀姫」シリーズは、香港、中国、アメリカ、タイ、ベトナムなどでも販売しており、今後も国内、海外、どちらも力を入れてやっていきたいと思っています。このスキンケア商品を通して、糀など日本が誇れる美容成分を海外の方にも知っていただきたいです。
「KOUJI HIME-wakan-」はまだスタートしたばかりです。まずは、日本の25歳~30歳の女性にフォーカスしてアプローチしていければと考えています。和漢植物、糀の良さをもっと発信していければと考えていますし、「KOUJI HIME-wakan-」をきっかけに食生活やライフスタイルにも日本のよいものを取り入れていってもらえればと思っています。
ブランド情報
糀姫
日本で受け継がれる酒造りの技術から生まれた美肌成分「糀」を取り入れたスキンケアブランド。
KOUJI HIME-wakan-
肌の変化に気づきはじめた女性の為に「糀」と「和漢植物」を取り入れたファーストエイジングケア※1シリーズ。
他の「ブランドインタビュー」の記事を読む
「スキンケアニュース」の記事を読む
振り返りやまとめ読みに便利。クリップで記事を保存!
クリップ機能を使用するには、会員登録(無料)が必要になります。