生理中のむくみを解消する食べ物
この記事の監修者
管理栄養士北川みゆき
なぜ生理中にむくんでしまうの?
女性によく見られるむくみの症状ですが、特に生理前になるとお腹周りのむくみが気になり、ゆったりしたズボンやスカートにするという方もいるのではないでしょうか。
なぜなら、このむくみの症状には女性の生理周期が深く関係しているからです。生理前・生理中に分泌されるホルモンの影響で、体全体がむくみやすくなるのですが、なぜそのような現象が起きるのでしょうか?
生理中のむくみのメカニズムや、むくみの解消に効果があるとされる食べ物について、取り上げてみたいと思います。
むくみの原因になるホルモン物質とは
生理前になると、女性の卵巣はプロゲステロンというホルモンの分泌が活発になりますが、この物質には、女性が妊娠するのに必要な栄養と水分を体内に溜め込み、子宮に受精卵が着床しやすい環境を作る働きがあります。これがいわゆる「生理中のむくみ」の原因のひとつです。
ホルモンの分泌は、赤ちゃんを産むためには自然な現象ですので、むくみを気にして無理なダイエットをすることは絶対に禁物です。特に生理中は経血の影響もあり、鉄をはじめとする栄養を必要とするため、痩せようとして栄養不足になっては健康を損ねてしまう恐れがあります。
生理が終わればエストロゲンの分泌も増え、体調も整いやすくなりますので、あまり気にしすぎないようにしましょう。ただし、何もせずに症状が戻るのを待つだけというのは、あまりオススメできません。
生理中は、体の代謝機能が低下してしまうのですが、代謝機能が低下すると細胞が入れ替わるスピードが遅くなり、皮膚細胞が本来持つべきハリと潤いが失われていく可能性があります。
代謝機能を正常に戻し、お肌の弾力性と保湿力を取り戻す働きを持った栄養を補給しましょう。
基礎代謝を活発にし、むくみを和らげる栄養素とは?
むくみに効果的な栄養素は、大豆の栄養成分です。
大豆を使った食品には、むくみの予防におすすめのカリウム、抗酸化作用のある大豆サポニンや女性ホルモン様作用をもつ大豆イソフラボン、ダイエットを助ける大豆たんぱくなどの栄養成分が含まれており、生理前の過剰な溜め込みを調整し、むくみを抑えてくれます。
また、肌の保湿力を高め、弾力と潤いのあるお肌作りにも貢献してくれるのです!
これらの成分が含まれたオススメの食材は、納豆や豆乳。納豆なら1パック、豆乳なら200ml程度を毎日継続して摂取しましょう。
そのほかにも、カリウムが豊富な野菜や海藻などをしっかり摂ることもオススメです。安価に購入できる美容食材なので、ぜひむくみが気になる方は試してみてください。