きなこの栄養と効果
この記事の監修者
管理栄養士北川みゆき
健康によいと言われる“きなこ”ですが、きなこにはいったいどのような栄養があるのでしょうか?
じつは、奈良時代の頃から食用とされており、きなこを使ったあべかわもちは、江戸時代にはすでに名物として親しまれていたそうです。今回は、長きに渡り人々から愛され続けている、きなこの栄養と効果についてご紹介します。
きなこの栄養と効果とは?
・美肌効果
きなこには、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンが含まれており、大豆食品の中でもその含有量はトップクラス。また、栄養や酸素を体全体に行き渡らせる働きがあるレシチンや、抗酸化作用のあるビタミンE、天然ポリフェノールも含まれています。
・骨粗しょう症予防
大豆イソフラボンには、女性ホルモンの減少による骨粗しょう症を予防する働きがありますが、骨を強くするカルシウムも含まれており、その量はなんとめざしの約1.5倍であるといわれています。
・便秘解消
老廃物を体の外に排出する水溶性の食物繊維や、便秘を解消する不溶性食物繊維が含まれています。
・風邪の予防に
サポニンという物質は細菌やウィルスから身を守るナチュラルキラー細胞の働きを活発化させる作用があり、風邪やインフルエンザの予防にオススメです。
・むくみの解消に
きなこに含まれるカリウム、利尿作用のあるサポニンやレシチンがむくみの解消へと導きます。
過剰摂取にはご注意を!
形状が粉末であることから、牛乳などいろいろなものに混ぜたり、おもちにつけたりと手軽に摂れるのが特長です。実際に、スプーン大さじ2杯程度を食べることで、きなこに含まれる栄養素を簡単に摂ることができます。
しかし、いくら摂りやすいといっても原料となる大豆にはたんぱく質や糖質を豊富に含む分、カロリーが高いため摂り過ぎによるカロリーオーバーには注意が必要ですね。