ダイエットにもオススメ!ひじきの栄養について
この記事の監修者
管理栄養士北川みゆき
昔から栄養豊富だと言われているひじきですが、最近ではダイエット効果が期待できるとして注目を集めています。今回は、ひじきの栄養やカロリーについて取り上げてみたいと思います。
ひじきの栄養とは?
■動脈硬化の予防
ひじきには食物繊維が豊富に含まれ、便秘にも効果がありますが、コレステロールの代謝を促進するため動脈硬化の予防などにも注目されています。
■貧血の改善
鉄分が含まれているため貧血の改善に役立ちますが、レバーなどの鉄分に比べると吸収率はそれほど高くないため、野菜などのビタミンCを含む食品と組み合わせて食べることをオススメします。
■お肌や髪の健康を保つ
ヨウ素が含まれているひじきは、新陳代謝の活発化を助ける働きがあり、お肌や髪、爪を健康的に保つことができます。また、タンニンとよばれるポリフェノールには、紫外線からお肌を守る働きもあります。
■歯や骨を丈夫にする
ひじきには、歯や骨を丈夫にするカルシウムやマグネシウム、マンガンが含まれており、なかでもカルシウムは牛乳の10倍以上も含まれています。
ひじきがダイエットに効く理由とは
(理由1)中性脂肪を減らすタンニン
タンニンには、中性脂肪を減らす手助けをするだけでなく、脂肪をつきにくくする作用があります。
(理由2)満腹感を得られやすい
程よい弾力があり、食べる時にはある程度よく噛む必要がありますが、噛み続けることでひじきの味わいが深くなり、お腹の中で膨らむ性質があるため、満腹感や満足感が得られやすくなります。
ひじきは有害?
2004年、イギリスではひじきが人間の体に悪影響を及ぼす食品として認識され、食品規格庁が摂取を控えるようにとの勧告を出しました。
しかし、日本で使われているひじきはイギリスのひじきと比較した際、悪影響を及ぼすとされる無機ヒ素の量は少なく、乾燥ひじきを水で戻した後に下茹でをすると半分以上も無機ヒ素の量が減ることがわかっています。50kgの人が仮にひじきの煮物を食べた場合、週に3回以上ひじきを食べ続けなければ摂取量の基準値を超えることはないので、それほど深刻になる必要はありません。