嬉しい日本酒の美肌効果
この記事の監修者
管理栄養士北川みゆき
日本酒の製造に関わっている方の手は、白肌でしっとりスベスベしていると聞きます。酒風呂や化粧品や美容パックなどにも使用されていますが、具体的にはどのような美容効果があるのでしょうか?その理由に迫ってみたいと思います。
日本酒の美容効果とは
■美白
皮膚の細胞内に存在するメラノサイトから、メラニンが過剰に分泌されることによってほくろやシミが作られます。さらにメラニンはアミノ酸の一種であるチロシンにチロシナーゼが働きかけることによって黒い色素へと変化します。日本酒に含まれるコウジ酸は、ほくろやシミの原因物質であるメラニンの生成を抑制する働きがあり、美白へと導きます。
■保湿
日本酒は、原料の米を発酵させるために麹菌や酵母菌が加えられていますが、製造の過程で日本酒のコクを引き出す成分でもあるアミノ酸が作られます。アミノ酸は水分と結合しやすい性質があり、肌の角質細胞に潤いを与える働きがあります。他のアルコール飲料と比較するとアミノ酸はビールの約2倍、ワインの約5倍もの量が含まれているのです。
■エイジングケア
日本酒には細胞を活性化させ、老化を防止する働きがあるフェルラ酸という物質が含まれているため、アンチエイジング効果が期待できます。
■冷え性の改善
日本酒に含まれるアデノシンには、血管を拡張させ、血液循環をよくする働きがあります。また日本酒は、他のアルコール飲料と比較すると体温を高い状態のまま長時間維持することができるため、冷え性の改善にもオススメです。
■肩こりの解消
肩こりを放置したままにしておくと、血液の循環が滞り、肌荒れやくすみなどの肌トラブルが起こる場合があります。日本酒に含まれるアデノシンは毛細血管を活性化させ、筋肉のこりをほぐす作用もあるため、肩こりにお悩みの方にも効果があるとされています。
日本酒を上手に取り入れましょう
日本酒にはさまざまな美容効果がありますが、日本酒に含まれる成分は何と100種類以上にものぼり、ストレスを解消したり、心を鎮める作用もあります。お酒が好きな方は、日本酒を適度に飲むことでさまざまな美容効果が期待できますよ。