新陳代謝を高める食べ物とは
この記事の監修者
管理栄養士北川みゆき
私たちの肌では、古い細胞が死に、それに変わる新しい細胞が生まれるというサイクルを日々繰り返しています。これをターンオーバー(新陳代謝)とよび、通常28日周期で行われていますが、不規則な生活やストレス、誤ったスキンケア、乱れた食生活などが原因でこのサイクルが崩れると、肌のトラブルが起こりやすくなります。
今回は、肌のターンオーバーを正常に促す食べ物や、相乗効果をもたらす組み合わせ例などをご紹介します。
肌のターンオーバーを促す食べ物とは
■ビタミンA
皮膚を修復し、肌のターンオーバーを促進させる栄養素のひとつ。ビタミンAはかぼちゃやニンジンなどの緑黄色野菜、鶏や豚のレバー、うなぎなどに多く含まれています。
■ビタミンB群
ビタミンB1やB2、B6などのビタミンB群は皮膚や粘膜の発育を促し、不足すれば乾燥肌やニキビなどの肌荒れが起こりやすくなります。これらのビタミンは豚肉や大豆、卵、乳製品やまぐろ、かつおなどの魚類などに多く含まれています。
■ビタミンC
抗酸化作用があり、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑制したり、コラーゲンの生成にも関与しており、肌の新陳代謝には不可欠な栄養素です。ビタミンCを多く含む食品は、いちごやみかん、キウイフルーツなどの果物類、ブロッコリーやさつまいも、レンコン、紫キャベツ、ほうれん草、白菜などの野菜類です。
■ビタミンE
抗酸化作用や血行を促進する働きがあります。ビタミンEは、ごま油やナッツ類、アボカド、赤ピーマン等に多く含まれています。
■亜鉛
皮膚の新陳代謝を活発化させる亜鉛は、ゴマや牡蠣、牛肉などに多く含まれています。
■セラミド
肌の角質層に存在し、肌を外敵から守る働きによって、保湿効果や美白効果が期待できます。こんにゃくやブロッコリーに多く含まれています。
相乗効果をもたらすのは…
肌のターンオーバーを促進させるためには、代謝を促進させる栄養素を効率的に組み合わせることが大切です。ビタミンAとEは脂溶性ビタミンなので、油と組み合わせることで吸収率がアップします。
例えば、かぼちゃやブロッコリーにはビタミンA、C、Eがバランスよく含まれていますので、ニンジンなどもプラスした温野菜にして、ドレッシングとゴマをかけて食べるのはいかがでしょうか。
また、亜鉛はビタミンCと組み合わせると吸収率がアップしますので、牡蠣鍋に白菜や鶏肉、糸こんにゃくをプラスするのもよいでしょう。