にんじんの旬と効能、品種と調理法

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター田代由紀子

人参(にんじん)の原産地は中央アジアのアフガニスタンといわれています。古代ギリシャでは薬用として栽培され12世紀ころにヨーロッパに伝わったと言われます。日本には中国を経由して東洋種のにんじんが伝来しましたが、現在は明治以降に導入された西洋種がほとんどです。

オレンジ色が特徴のにんじんですが、最近は紫色や白、黄色などカラフルなにんじんも流通されています。主な産地は北海道、千葉県、徳島県です。

主な栄養素

βカロテン、カリウム

食材の栄養成分と効能

にんじんに含まれる栄養素βカロテンは英語名キャロットが由来となっていることからわかるようににんじんには豊富にβカロテンが含まれています。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換され、抗酸化作用や粘膜保護の効果が期待できます。

脂溶性のため油と一緒に摂ることで吸収が高まります。また、ビタミンB1、ビタミンCをはじめカリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などもバランスよく含まれています。

食べごろの見分け方

にんじんは通年産地を変えて栽培されていますが、本来の旬は冬。秋から冬に収穫されるものが甘みも栄養素も豊富で、貯蔵性もよいといわれます。

お店での選び方

茎の付け根の軸が細く、持ったときにずっしりと重量感のあるもの、表面がみずみずしく、なめらかでハリとつやがあるもの、鮮やかなオレンジ色でキズや黒ずみのないものが新鮮です。にんじんの葉も天ぷらやふりかけなどおいしく利用できるので、葉付きのものがあれば購入してみてください。

品種と特徴

五寸ニンジン

店頭で見かける一般的なにんじん。長さが15〜20cmのため五寸(約15.2cm)ニンジンという名前がついています。オレンジ色でβカロテンが豊富です。ふっくらと丸みがあり肉厚で生ではシャキシャキとした食感、加熱すると甘みが出るのが特徴です。サラダ、炒め物、煮物、揚げ物などどんな料理にも向いています。

金時ニンジン

「京にんじん」とも呼ばれる濃赤色の長細いにんじんです。長さは30cm程度。果肉がやわらかく甘味があり、独特の風味があります。日本ではあまり出回らない「東洋系」にんじんの代表品種で、関西ではおもに正月料理に使われます。香川県や岡山県などで栽培されていて、出回るのは11月〜3月頃。

紫ニンジン

皮の紫色はアントシアニンを含んでいます。紫ニンジンの中でも皮のみが紫色で中がオレンジ色の「パープルスティック」、皮も果肉も紫色で中心部だけオレンジ色の「パープルパープル」などがあります。どちらも甘みがあり、サラダや野菜スティックとして生食がおすすめです。

馬込三寸ニンジン

東京の伝統野菜(江戸野菜)。東京都大田区の馬込で栽培されてきた人参(にんじん)で10㎝ほどの長さでずんぐりとした駒のような形が特徴的です。

葉ニンジン

葉ニンジンまたはニンジン葉といわれるものは葉を食べるために栽培されたものや一般的なニンジンの根が成長する前に間引きをしたものです。根が育ち切る前のニンジンの葉は柔らかく生食もできます。サラダや細かく刻んで乾煎りしてふりかけ、かき揚げがおすすめです。

保存の仕方

新聞紙に包み、ポリ袋に入れて、夏は冷蔵庫の野菜室に、冬は冷暗所に保存します。水分が残っていると腐敗の原因になるので水分はしっかり拭いてから保存します。土付きのものは洗わずそのまま新聞紙に包んで保存するほうが鮮度を保つことができます。薄く切ってからラップに包む、キャロットラペやきんぴらに調理するなどしてから保存袋に入れてしっかりと空気を抜いて冷凍保存することもできます。

切り方

輪切り …煮物、グラッセにおすすめです。煮崩れを防ぐには角を面取りします。

1.横に置いて端から切る。

乱切り …筑前煮などにおすすめです。

1.横に置いて人参(ニンジン)を回しながら端から切る。

千切り …キンピラ、サラダなどにおすすめです。

1.長さ4~5㎝に切り、2㎜程度に薄くスライスしたものを重ねて、端から細く切る。

短冊切り …炒め物、汁物などにおすすめです。

1.4~5㎝の長さに切る。
2.人参(ニンジン)を縦に置き、1㎝幅に切る。
3.2を重ねて1~2㎜の厚さに切る。

下処理

皮むき

1.ピーラーなどを使い薄く皮をむく。

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